オリンパス株式会社は9日、2005年度(2004年4月1日~2005年3月31日)決算を発表した。売上高は8,135億3,800万円(前期比28.4%増)、営業利益は231億5,300万円(前期比63.2%減)。純利益はマイナス118億2,700万円で赤字転落となった。
デジタルカメラ事業を含む映像事業の売上高は2,776億8,500万円(前期比6.4%減)、営業利益はマイナス238億7,500万円。映像事業におけるデジタルカメラの実績は、売上高2,490億2,800万円(前期比2.1%減)。同社全事業におけるデジタルカメラ分野の構成比は30.6%で、分野単体での比較ではもっとも大きな割合を占めている。医療、ライフサイエンス、産業、情報通信といった他事業は好調だが、デジタルカメラ分野の不振を補えなかった。
映像事業の売上、利益とも前期を下回った理由を、競争激化や、薄型/大型液晶の売れ筋製品の投入の遅れ、販売価格下落、原価率の大幅上昇としている。
2006年度通期の見通しは、売上高1兆700億円(前期比31.5%増)、営業利益500億円(前期比116%増)、純利益230億円を予想。デジタルカメラ市場での生き残りを賭け、新製品の投入も見込むが、映像事業単体では110億円の営業損失となる見込み。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
決算短信(PDF)
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/brief/137pb.cfm
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( 田中 真一郎 )
2005/05/09 19:40
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