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三洋電機、画素サイズ世界最小のフレームトランスファーCCD


 三洋電機株式会社は、世界最小の画素サイズ1.56μmを実現した1/4.5型310万画素フレームトランスファー式CCDを技術発表した。まずは携帯電話向けとして2006年度中に開発を進める。

 米サンフランシスコで6日から10日まで開催された「ISSCC(International Solid-State Circuites Conference) 2005」において、技術論文の形で発表されたもの。同会議の「Imager部門」で最重要発表の評価を得た。なお、同社では画素サイズ1.56μmは世界最小としている。記録解像度は2,040×1,533ピクセル。


 デジタルカメラで一般的なインターライン型ではなく、開口率の高いフレームトランスファー型を採用。インターラインCCDで必要な転送部や、CMOSイメージセンサーで必要なアンプがなく、さらに周辺回路もシンプルなため「小型化に有利」としている。

 また、1/4.5型と小型なため、レンズを含むカメラモジュールの小型化に貢献、携帯電話で現在用いられているVGA級並みの6mm台の厚みで310万画素を実現できるという。


チップの外観。上部が1/4.5型(対角4mm)のイメージエリア、下部がストレージエリア(1/3圧縮タイプ)
 なお、画素サイズ1.56μmをコンパクトデジタルカメラ最大の1/1.8型に換算すると、1,500万画素以上となる。現行の技術では2.2μm、800万画素が限界とされている。

 さらに撮像部で2画素、水平転送部で2画素の合計4画素分を加算することで、4倍の感度と飽和出力電圧を実現したという。さらに動画用に画素をトータルで6分の1に圧縮。640×480ピクセル、30fpsでの動画を記録するが、このとき、垂直転送速度を3倍にすることで、従来の3分の1の低スミア、垂直転送での消費電力3分の1を達成したという。同社ではこれらを「9相駆動」と呼び、動画での使用を提唱している。



URL
  三洋電機
  http://www.sanyo.co.jp/

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( 折本 幸治 )
2005/02/14 19:55
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