キヤノンは、大口径望遠レンズの新製品として、「EF 200mm F2 L IS USM」を4月下旬に発売する。価格は89万2,500円。
また、5月下旬には「EF 800mm F5.6 L IS USM」を発売する。価格は183万7,500円。
どちらも2007年10月開催の米国のイベント「PhotoPlus 2007」において参考出品していた製品で、今回正式に発売が決まった。
蛍石やUDレンズ(特殊低分散ガラス)などの特殊光学系を採用し、望遠レンズで出がちな色収差を良好に補正したという。シャッター速度換算で4段分の手ブレ補正機構も搭載する。
■ EF 200mm F2 L IS USM
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EF 200mm F2 L IS USM
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開放絞り値F2の大口径望遠レンズ。レンズ構成は、蛍石1枚、UDレンズ2枚を含む12群17枚。
AFストップボタンを4カ所に配置する。被写体と撮影者の間に障害物が現れた場合などにAFを一時停止し、障害物にピントが合うのを防ぐことが可能。高速CPUとAFアルゴリズムの最適化などにより、「EF 300mm F4 L IS USM」と同等のAF速度を実現したという。
AF駆動用モーターはリングUSM。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する。
最短撮影距離は1.9m。最大撮影倍率は0.12倍。8枚羽根の円形絞りを採用する。フィルターは後部差し込み式。
マウント部、スイッチパネル、フォーカスリングなどに防塵防滴構造を採用。本体にマグネシウム合金を使用し、軽量化を図ったという。
本体サイズは128×208mm(最大径×全長)、重量は2,520g。内部に植毛処理を施した円筒形フードが付属する。
■ EF 800mm F5.6 L IS USM
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EF 800mm F5.6 L IS USM
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焦点距離800mmの超望遠レンズながら、既存の「EF 600mm F4 L IS USM」と同程度の小型化と軽量化を実現した製品。スポーツ、報道、ネイチャーフォトなどの分野での撮影で威力を発揮するという。
レンズ構成は14群18枚。蛍石2枚、スーパーUDレンズ1枚、UDレンズ1枚を採用する。絞り羽根は8枚。円形絞りとなっている。
EF 200mm F2 L IS USMと同じく、4つのAFストップボタンを装備。AFアルゴリズムの強化などにより、「EF 300mm F4 L IS USM」と同程度のAF速度を実現したという。フルタイムマニュアルフォーカスも可能。
最短撮影距離は6m、最大撮影倍率は0.14倍。フィルターは後部差し込み式。
マウント部、スイッチパネル、フォーカスリングなどに防塵防滴処理を施している。本体サイズは163×461mm(最大径×全長)、重量は4,500g。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2008-01/pr-ef200mmf2lis.html
製品情報(EF 200mm F2 L IS USM)
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/telephoto/ef200-f2l/
製品情報(EF 800mm F5.6 L IS USM)
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/super-tele/ef800-f56l/
■ 関連記事
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( 本誌:折本 幸治 )
2008/01/24 16:57
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