| ソニーはデジタル一眼レフカメラ「α350」(DSLR-A350)を、3月7日に発売する。
 
 価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はボディ単体で9万円前後、DT 18-70mm F3.5-5.6とのズームレンズキットが10万円前後、DT 18-200mm F3.5-6.3との高倍率ズームレンズキットが14万円前後の見込み。
 
 エントリー向けデジタル一眼レフカメラ「α200」をベースに、有効1,420万画素CCDと、ライブビュー機能、上下可動式の液晶モニターを搭載した。
 
 ライブビュー機構は「クイックAFライブビュー」と呼ばれ、ライブビュー中も位相差AFを可能とすることで、ライブビュー時も光学ファインダー使用時と同じレスポンスを確保した。
 
 ライブビュー中は、ペンタ部の光学ファインダー上部に内蔵されたライブビュー用イメージセンサーを使用。クイックリターンミラーはダウンしたまま、ペンタミラーの一部が動くことでレンズからの像をライブビュー専用イメージセンサーに導く。クイックリターンミラーはダウンしたままなので、ハーフミラーを通して位相差AFが使用できる。
 
 
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| 光学ファインダー使用時 | ライブビュー時。ペンタミラーの一部が動いて、ライブビュー用イメージセンサーに像を送る |  
 
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| 光学ファインダー使用時 
 | ライブビュー時。レンズからの像がライブビュー用センサーに送られている。ペンタミラーからの光路はプリズムで90度曲げられ、レンズと直交するように配置されたライブビュー用センサーに届く |  なお、光学ファインダー使用時はα200と同じく40分割ハニカムパターンAEセンサーを使用するが、ライブビュー中はライブビュー用イメージセンサーが1,200分割のAEセンサーとして働く。ライブビュー時のAEには、画像補正機能「Dレンジオプティマイザー」の画像分析技術が応用され、測光精度が向上する。
 
 また、ライブビュー時の機能として「スマートレテコンバーター」機能を搭載。専用ボタンを押すと、焦点距離1.4倍または2倍の画角にトリミングされた画像が撮影できる。
 
 ライブビュー画像が表示される液晶モニターは、2.7型約23万ドット。上130度、下40度の範囲で可動する。ライブビュー時のスルー画には、露出やホワイトバランス設定を反映した結果が表示される。
 
 液晶モニターを見ながらの撮影に対応するため、α200とは異なるラウンドデザインのグリップ形状を採用した。
 
 
 
 
 撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.7mm)の有効1,420万画素CCD。センサーシフト式のボディ内手ブレ補正機構を搭載し、シャッター速度約2.5~3.5段分の補正が可能としている。手ブレ補正機構とアンチダストコーティングによるセンサークリーニング機能も搭載する。
 
 最大記録画素数は4,592×3,056ピクセル。最大4,592×2,576ピクセルでアスペクト比16:9の撮影も可能。記録形式はJPEGとRAW。感度はISO100~3200。
 
 画像処理エンジンはBIONZ。Dレンジオプティマイザーのほか、画作り機能「クリエイティブスタイル」を搭載する。連写速度は光学ファインダー使用時に2.5枚/秒、ライブビュー使用時に2枚/秒。
 
 ファインダーはペンタダハミラー方式。倍率は0.74倍、視野率は95%。アイポイントは約20.8mm。AF測距点は9点。ファインダー接眼部下のセンサーで接眼を検出するとAFが動作するアイスタートAFを採用する。
 
 記録メディアはCF。ガイドナンバー12でレンズ表記18mmの画角をカバーするポップアップストロボを内蔵する。電源はリチウムイオン充電池「NP-FM500H」で、CIPA準拠の撮影可能枚数はライブビュー使用時に約410枚、光学ファインダー使用時に約730枚。
 
 本体サイズは130.8×74.7×98.5mm(幅×奥行き×高さ)。電池と記録メディアを含まない重量は約582g。
 
 別売オプションとして、縦位置グリップ「VG-B30AM」(26,250円)が用意される。
 
 
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| BIONZを採用 
 | α350の撮像素子 
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| メニュー等の表示はα200と共通。α100よりも情報が整理された 
 | 最高感度がISO3200に引き上げられた 
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| 縦位置グリップを装着 
 | 縦位置グリップ装着時も液晶モニターは可動する 
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|  | α100 | α200 | α350 |  | 撮像素子 | APS-CサイズCCDセンサー(23.6×15.8mm) | APS-CサイズCCDセンサー(23.5×15.7mm) |  | 有効画素数 | 約1,020万画素 | 約1,420万画素 |  | 記録形式 | JPEG / RAW / JPEG+RAW |  | 記録画素数(ピクセル) | 3,872×2,592 / 2,896×1,936 / 1,920×1,280 | 3,872×2,592 / 2,896×1,936 / 1,920×1,280 / 3,872×2,176 / 2,896×1,632 / 1,910×1,088 | 4,592×3,056 / 3,408×2,272 / 2,288×1,520 / 4,592×2,576 / 3,408×1,920 / 2,288×1,280 |  | 画角変化 | レンズ表記焦点距離の約1.5倍に相当 |  | 感度(拡張設定含む) | ISO100~1600相当 | ISO100~3200相当 |  | 手ブレ補正機能 | 撮像素子シフト方式 |  | 手ブレ補正効果 | 約2~3.5段相当 | 約2.5~3.5段相当 |  | ライブビュー | なし | クイックAFライブビュー |  | ファインダー方式 | ペンタミラー |  | ファインダー倍率 (50mmレンズ時)
 | 約0.83倍 | 約0.74倍 |  | ファインダー視野率 | 約95% |  | アイポイント(最終光学面から / 接眼枠から) | 20mm / 16mm | 17.6mm / 13.5mm | 20.8mm / 16.7mm |  | AF測距点 | 中央クロス9エリア |  | 測光 | 40分割ハニカムパターンSPC搭載 多分割測光
 中央重点平均測光スポット
 | 40分割ハニカムパターンSPC搭載 多分割測光
 中央重点平均測光スポット
 1,200万分割ライブビュー分析測光(ライブビュー使用時のみ)
 |  | 最高シャッター速度 | 1/4,000秒 |  | 連写速度 | 約3コマ/秒 | 約2.5コマ/秒(ライブビュー未使用時) 約2コマ/秒(ライブビュー使用時)
 |  | 液晶モニター | 2.5型 約23万ドット | 2.7型 約23万ドット | 2.7型 約23万ドット(可動式) |  | Dレンジオプティマイザー | オフ / スタンダード / アドバンス |  | クリエイティブスタイル | スタンダード / ビビット / ポートレート / 風景 / 夜景 / 白黒 / Adobe RGB |  | 記録メディアスロット | CF Type I / CF Type II / Microdrive |  | PCインターフェイス | USB 2.0 |  | 内蔵ストロボ | あり |  | 電池 | NP-FM55H | NP-FM500H |  | サイズ (幅×奥行き×高さ、mm)
 | 133×71.3×94.7 | 130.8×71.3×98.5 | 130.8×74.7×98.5 |  | 重量(g、本体のみ) | 545 | 532 | 582 |  
 ■ URL
 ソニー
 http://www.sony.co.jp/
 ニュースリリース
 http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200802/08-0201/
 製品情報
 http://www.sony.jp/products/Consumer/dslr/products/body/DSLR-A350/index.html
 
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 ( 本誌:田中 真一郎 )
 2008/02/01 12:02
 
  
 
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