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オリンパス、Photokina現地で「E-300」を発表


オリンパス代表取締役会長 岸本正壽氏
 Photokina 2004開幕を翌日に控えた27日、オリンパスはプレスカンファレンスを開催し、10万円を切るフォーサーズ対応のデジタル一眼レフカメラ「E-300」や、軽量小型の400万画素機「μ-mini DIGITAL」、新しい製品カテゴリーとなる「m:robe」、「Easy Imaging System」などを発表した。

 プレスカンファレンスではオリンパス代表取締役会長 岸本正壽氏らが登壇。岸本氏は「常にユーザーニーズに合った製品をと考えている。今回発表する製品はすべて、市場が望んでいるものを我々の哲学で表現した結果だ」と語り、新製品への自信を見せた。


10万円を切るフォーサーズ対応機「E-300」

今回発表された製品の中でも目玉となるE-300
 新製品の中でも目玉となるE-300は、オリンパスとコダックが提唱するデジタル一眼レフカメラの規格、フォーサーズを採用したハイアマチュア向け製品。発売は2004年中を目指す。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はボディ単体で10万円を切るという。「決してE-1のコストダウンモデルではない」と強調するとおり、画素数をはじめ、横向きに開閉する新機構のミラー、外部ストロボと同時使用可能な内蔵フラッシュなど低価格機らしからぬ力の入った仕様だ。

 映像素子には有効画素数815万画素の原色フィルタ付きフルフレームトランスファーCCDを搭載。記録画素数は、3,264×2,448/3,200×2,400/2,560×1,920/1,600×1,200/1,280×960/1,024×768/640×480ピクセル。記録形式はJPEG/TIFF/RAWに対応。ISO感度は標準で100/200/400、拡張仕様で800/1600までサポートされる。

 シャッター速度は60~1/4,000秒。RAWおよびTIFF撮影時で秒間2.5コマ、最大4コマの連続撮影が可能。ファインダー視野率は約94%で、倍率は約0.96倍。1.8型13.4万画素のTFTカラー液晶モニタを装備する。

 なお、デジタル一眼レフの弱点といわれる映像素子へのゴミ付着に対策する機能として、CCD前部に超音波で振動する「スーパーソニックウェーブフィルター」を搭載。

 本体サイズは146.5×85×64mm(幅×奥行き×高さ)、アルミニウムボディの採用により、重量はE-1より80g軽い約580g(メモリカード、バッテリ、キャップ、モニタカバー含まず)となっている。

 記録メディアはCF Type1/2およびMicrodrive。PCとのインターフェイスはUSB 2.0に対応する。

 さらにオリンパスEシステムに対応したズイコーデジタルレンズの新作、「ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm(14-28mm)f4.0」「ZUIKO DIGITAL 14-45mm(28-90mm)f3.5-5.6」「ZUIKO DIGITAL 40-150mm(80-300mm)f3.5-4.5」「ZUIKO DIGITAL ED 150mm(300mm)f2.0」の4本を発表。7-14mmは来年5月、14-45mmと40-150mmが今年11月に、150mmが今年10月にそれぞれ発売される。デジタル一眼レフでは最高レベルのワイド端となる35mm判換算14mmの撮影が可能な超広角レンズの7-14mmがオリンパス一押しの製品だという。


準備の進むブース E-300操作パネル部 小型軽量化を達成するために導入された横向きにミラーが開閉する新機構

E-1で好評の超音波を使ったゴミ除去システム フォーサーズ規格のレンズやフラッシュも発表になった ワイド端で35mm換算14mmの撮影が可能な「ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm(14-28mm)f4.0」(右)

斬新なデザインの400万画素機「μ-mini DIGITAL」

 コンパクトタイプの新製品「μ-mini DIGITAL」は曲線を活かした左右非対称のデザインが印象的な400万画素機。従来のμシリーズよりさらにボディを小型化したことから、この名称が付けられたという。カラーリングも特徴的で、ジュエリーシルバー、ピュアホワイト、コズミックブラック、クリスタルブルー、ベルベットレッド、コッパーオレンジの6色が用意される。CCDは有効423万画素、1/2.5インチCCDを採用。2倍ズームレンズを搭載し、焦点距離は35mmフィルム換算35~70mm、開放F値はF3.5~F4.9。記録媒体はxD-Picture Cardとなっている。

 記録サイズは2,272×1,704/2,048×1,536/1,600×1,200/1,280×960/1,024×768/640×480ピクセル。340×240ピクセル、15fpsのMotion JPEG方式動画をメモリーカードの上限まで記録できる。モニターには1.8インチ、13.4万画素のTFT液晶を搭載。本体の大きさは95×55.5×27.5mm(幅×高×厚)、重量は115g。


デザインとカラーリングが特徴的な「μ-mini DIGITAL」 開幕前日の展示はモックのみとなった 6色のカラーリングが鮮やか

m:robe

 今回の展示で注目を集めそうなのが、音楽プレーヤーとカメラを組み合わせた新製品、m:robe(エムローブ)だ。参考出品のためケース内にモックが展示されているのみで、実機の展示および詳しいスペックの公表はいっさいなし。「すべては10月13日に明らかになる」と会場ではアナウンスされ、日本でも同日に記者発表が行なわれるとのことだ。モックはiPodとほぼ同程度のサイズの音楽プレーヤーと、Pocket PCやザウルスのようなPDAと同程度のサイズの音楽プレーヤー付きデジタルカメラの2種類。外見および現在の業界の状況からすれば、HDDを内蔵した製品だと予想される。イメージビデオでは若い男性が音楽を聴きながら、液晶画面で撮影画像を鑑賞するシーンが収録されている。音楽プレーヤーから一歩抜け出した新しいジャンルの製品になりそうだ。


m:robeのカメラ内蔵モデル。ガラス内のモックのみの展示だ 音楽プレーヤー機能のみのモデル。大きさはiPodとほぼ同程度

Easy Imaging System

 参考出品された「Easy Imaging System」は、PCレスで画像鑑賞や、プリント、光学メディアへのバックアップが行なえるコンシューマ向けのデジタルカメラプラットフォームだ。2.5インチサイズの大型液晶を搭載した薄型デジカメを中心に、デジカメと周辺機器の橋渡しとなるドック、それに対応したプリンタとDVD-Rドライブなどが展示されていた。こちらもm:robe同様、10月13日に日本で記者発表が行なわれる見通しだ。


Easy Imaging Systemの核となる2.5インチ液晶搭載のデジタルカメラ。参考出品だ ドックに装着することにより、PCレスでの印刷やバックアップに対応する Easy Imaging System対応デジタルカメラ

Easy Imaging System対応のドック。どことなく携帯用DVDプレーヤーのようだ Easy Imaging System対応のプリンタ Easy Imaging System対応HDD。接続先をPCとドックのいずれかに切り替えるスイッチが見られる


お問い合わせ先
  カスタマーサポートセンター
  Tel.0120-084215
  Tel.0426-42-7499
 


URL
  オリンパスのホームページ
  http://www.olympus.co.jp/
  関連記事
  オリンパス、10万円以下のフォーサーズ一眼レフ「E-300」
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2004/09/28/126.html


( 伊藤 大地 )
2004/09/28 13:48
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