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ブラック(左)とシルバー
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リコーは、光学7.1倍ズームを搭載したコンパクトデジタルカメラ「R8」を3月7日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。カラーはブラックとシルバーを用意する。
2007年9月に発売した「Caplio R7」の後継モデル。光学7.1倍ズームなどの機能を継承しつつ、デザインを一新した。ボディはアルミ製で、直線を強調した意匠を採用。上カバーには、ヘアライン加工を施した板状のパーツを使用するなど“道具感”を打ち出したという。「コンパクトな高倍率ズーム」というR7のコンセプトを引き継ぎながらも、外観は高級コンパクト機を思わせるものとなっている。
なお、同社が2001年から使用していたファミリーネーム「Caplio」を2008年春モデルから廃止する。Caplioには、“やさしい”や“かわいい”といったイメージがあったが、今後は型名を記号のみにすることで「実用的な道具」としてのイメージを訴求していくという。
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ブラック
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背面(ブラック)
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上面(ブラック)
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シルバー
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背面(シルバー)
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上面(シルバー)
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レンズを沈胴したところ
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ポリカーボネート製のグリップを備える
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撮像素子はR7の1/2.5型有効815万画素から1/2.3型有効1,000万画素になった。最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。また、「GR DIGITAL II」や「Caplio GX100」で採用しているスクエアモード(アスペクト比1:1)での撮影が可能になった。1:1では700万画素(2,736×2,736ピクセル)での記録となる。画像処理エンジンは「スムースイメージングエンジンIII」をR7から引き継いだ。従来機種で見られたISO感度の違いによる色ズレを低減しているという。最高感度はISO1600。顔検出機能を備え、人物の顔に最適なピント、露出、ホワイトバランスで撮影できる。CCDシフト式手ブレ補正機構も搭載する。動画は、最大640×480ピクセル、30fpsでのAVI(Motion JPEG)記録。
レンズは35mm判換算28~200mm、F3.3~5.2の光学7.1倍ズーム。従来モデルからフォーカスなどの動作音を低減しているという。最短撮影距離は広角端で30cm、望遠端で1m。マクロモードでは広角端で1cm、望遠端で25cmまで接近して撮影できる。
液晶モニターはR7と同じ2.7型だが、23万ドットから46万ドットに高精細化した。これにより、再生時に20枚のサムネイル表示が可能になった。また、再生画像を拡大表示する「ワンプッシュ拡大」で、従来の16倍に加えて8倍を選択可能になった。
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上カバーには、ヘアライン仕上げの板を使用した
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十字キーを廃して、ADJ.ボタンでメニューなどの操作が可能になった
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ボディには、R7には無かったグリップを設けた。また、グリップ側に2つのストラップ穴を備え、ネックストラップ「ST-2」(2,100円、発売済み)を使用すると2点吊りに対応する。新たにモードダイヤルを上面に設け撮影モードのほか、2つまでの設定パターンを記憶できる「マイセッティング」ポジションを用意した。
ズーム速度は、レバーを操作する角度に応じて、2段階に変速する。R7では、メニューで設定していた。さらに、R7にあった十字ボタンの機能を「ADJ.(アジャスト)方向」キーに集約した。これまでメニュー画面は十字キーで操作していたが、R8ではADJ.方向キーで操作可能になった。
シャッターの開口径を最小にすることで、深い被写界深度の撮影ができる「最小絞り固定機能」も新たに搭載。また、これまで、マクロ撮影時のみ使用できたAFターゲット移動機能が通常撮影でも使用可能になったほか、AFターゲットに合わせてAEも連動するようになった。1回のシャッターでカラー、白黒、セピアの3枚を記録できる。
撮影後の画像をオートまたはマニュアルで補正可能。ヒストグラムを見ながら補正することもできる。同様に撮影後の画像のホワイトバランスを補正する機能も搭載した。トリミング機能も備える。
記録メディアはSDHC/SDメモリーカードとMMC。内蔵メモリは約24MB。電源はリチウムイオン充電器「DB-70」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約270枚。
本体サイズは102.2×26.1(最薄部22.6)×58.3mm、バッテリーとストラップを含む重量は約191g。
リコー
http://www.ricoh.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2008/0219_2.html
製品情報
http://www.ricoh.co.jp/dc/r/r8/
・ リコー、光学7.1倍ズームを搭載した薄型機「Caplio R7」(2007/08/28)
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