キヤノンは、バリアングル液晶モニターを採用したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot A650 IS」を8月30日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。
2006年9月に発売した「PowerShot A640」および「同A630」の後継モデル。A600シリーズは、画素数の違いで2モデルをラインナップしていたが今回から1機種に統合した。
A650 ISは、グリップ付きのボディ、単3電池対応、バリアングル液晶などが特徴のモデル。新たにレンズシフト式手ブレ補正機構を搭載した。有効1,210万画素CCDや光学6倍ズームの採用などとあわせ、上位機種「PowerShot G9」に比較的近いスペックとなっている。ボディは、IXY DIGITAL 2000 ISなどと同様の、連続曲面で構成されるカーバチャーデザインを採用。また、グリップ部のホールド性を向上させたという。外観は、グリップ部をブラックに、それ以外をシルバーにしたツートンカラー。レンズ周囲はメッキのリングを使用している。
撮像素子は、A640/A630の1/1.8型有効1,000万/800万画素から、1/1.7型有効1,210万画素になった。最大記録解像度は、4,000×3,000ピクセル。映像エンジンはDIGIC IIIを採用する。最高感度はISO1600。シーンモードから選択することで、200万画素相当でISO3200の撮影も可能。640×480ピクセル、30fpsでのAVI(Motion JPEG)撮影も可能。動画記録の圧縮率を上げることで記録時間を2倍にできるLPモードを新たに搭載した。
レンズは、35mm判換算の焦点距離35~210mm、F2.8~4.8の光学6倍ズーム。A640/A630は35~140mm相当の光学4倍ズームだった。最短撮影距離は50cm。マクロ時は広角端で1cmまで接写可能。手ブレ補正はシャッタースピード換算で約3段分の補正が可能としている。カメラの揺れに対して、応答性に優れるというセラミックボール支持方式を採用した。
A600シリーズでは、初めてとなる顔検出機能「フェイスキャッチテクノロジー」を採用。ストロボ撮影時に人物の顔に最適な露出となるよう調光する顔優先FEや再生時の赤目補正も利用可能。また、フェイスキャッチテクノロジーを活用したAF枠コントロール機能を搭載。検出した複数の人物から任意の人物の顔にAF枠を合わせることができる。また、AF枠をのサイズを縮小し、より細かなピント合わせが可能になった。
液晶モニターは、バリアングルタイプの2.5型TFT。画素数はA640/A630の11.5万画素から17.3万画素になった。
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本体および付属品
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防水ケース「WP-DC18」
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記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、MMCplus、HC MMCplus。電源は単3電池×4本。アルカリ乾電池とニッケル水素充電池が使用できる。CIPA準拠の撮影可能枚数はアルカリ乾電池で約300枚、ニッケル水素充電池で約500枚。
本体サイズは112.1×56.2×67.8mm、重量は約300g(本体のみ)。
専用防水ケース「WP-DC18」を用意する。価格は1万9,800円。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
製品情報
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/a650is/index.html
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( 本誌:武石 修 )
2007/08/20 13:13
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