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サンディスク、SDHCに「Extreme III 30MB/sエディション」を追加


Extrme III 30MB/sエディション
 サンディスクは、SDHCメモリーカードで最速という「Extreme III 30MB/sエディション」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、16GBが2万3,000円前後、8GBが1万2,000円前後、4GBが7,000円前後の見込み。

 最大転送速度は読み書きとも30MB/秒。同社のSDHCメモリーカードはもとより、市場における最速のSDHCメモリーカードになるという。

 なお、発売中の「Extreme III」SDHCメモリーカードは20MB/秒。Ducatiエディション版SDHCメモリーカードも20MB/秒。

 スピードクラス表記はいずれの容量でもClass6。動作保証温度は-25度から85度。無期限の保証がつく。


世界最速の30MB/秒を実現

 現在、Extreme III 30MB/sエディションの性能を最大に引き出せるのは、同日の27日にニコンが発表したデジタル一眼レフカメラ「D90」になる。D90は1,230万画素で約4.5/秒の連写性能を持ち、他社SDHCメモリーカードでは24コマ、従来版Extreme IIIで26コマの連続撮影が可能(画質モードFine、画像サイズLのJPEGで撮影)。ところがExtreme III 30MB/sエディションでは、約50%増の39コマの撮影が可能になるという。


同じ日に発表となったD90とExtrme III 30MB/sエディション。D90の連写性能を最大に引き出す。パッケージは従来のイメージを踏襲 背面。独自の実装方式を見せるため、外装にスケルトン素材を採用。偽造品対策の一環という

D90での連続撮影枚数。従来の約5割増となる PCでも高速転送が可能

10月発売の新USBカードリーダーで性能を引き出せる

 なおD90は、デジタル一眼レフカメラ初の動画記録に対応している。Extreme III 30MB/sエディションならずとも、従来のSDHCメモリーカードで720p動画が記録可能だ。

 ちなみにパソコン転送時における30MB/秒は、サンディスクが10月に発売する予定のUSBカードリーダー「ImageMateリーダー」(価格未定)を使った数値。同リーダーでサンディスクのスタンダードSDHCメモリーカードが12分15秒、従来版Extreme IIIが6分31秒かかるところを、Extreme III 30MB/sエディションは4分29秒で転送を終えるという。


高い連写性能で「最高の瞬間を捉える」

米サンディスクコンシューマー製品部門マーケティングディレクターのスーザン・パーク氏
 製品の発表にあたり、サンディスクは都内でマスコミ向けの発表会を開催した。会場には米国本社から、コンシューマー製品部門マーケティングディレクターのスーザン・パーク氏が出席。Extreme III 30MB/sエディションの魅力を語った。

 同氏は全世界のデジタル一眼レフ需要が、2010年には2007年比で約88増%の1,400万台に達するというデータを引き合いに出し、マーケットの有望性を強調。その中でもサンディスクは「常にリーダーシップをとりつづけ、ユーザーに最適な製品となっている」と述べた。「そうした伝統を継続する意味で、新しい製品を紹介したい」と切り出したのが、Extreme III 30MB/sエディションだ。

 Extreme III 30MB/sの性能を解説した後、同氏は連写性能の重要性をこう説いた。「写真を撮る方は、本製品で最高の瞬間を捉えることができる。100m走なら、最初から最後まですべて記録し、後から最高の瞬間を選べる」。また、D90については「16GBなら高解像度の静止画と長時間の動画記録の自由度をもたらすだろう」とした。加えて「すべてのSDHC対応カメラで互換性がある」と、SDHC規格への準拠にも触れた。

 品質面では「砂漠から氷河まで使える。自信があるからこそ無期限の保証をつけている」と強調。偽造カードについて質問が及ぶと、「正規店での販売に加え、オークション対策として税関に協力いただいている。国境や空港で偽造品を押収してもらっているなど、すべては答えられないが、偽造品マーケットとは戦っている最中」と説明した。

 スーザン氏のプレゼンに先立ち、日本法人代表取締役の青柳マテウ氏が、今年で20周年を迎えたサンディスクの歴史と今後の抱負を述べている。同氏はシリコンメモリの進化と普及が、カメラをはじめとした様々な機器の利用法を変えてきたことを解説しながら、サンディスクの果たした役割をアピールした。


サンディスク株式会社の青柳マテウ代表取締役 ワールドワイドでの金額シェア

CFでの高速化の歴史

 例えばサンディスクはCFを開発した後、SDメモリーカードとSDHCメモリーカードの共同開発に参画、メモリースティックとメモリースティックデュオについてもソニーと共同で開発。「ソニーのデジタル製品が大きく変わった」とし、その後はトランスフラッシュ技術をもとにしたmicroSDカードにも関わっている。

 また、米国で50%、欧州で37%、日本で26%とそれぞれ金額シェアトップを維持。「大容量とスピードを追求、今後もグローバルでナンバーワンリーダーを目指す。“Change the world.”、世の中を変える存在でありたい」とまとめた。

 発表会では、俳優の増田雄一氏が司会を務め、壇上でExtreme III 30MB/sエディションとD90の組み合わせにおける連写性能を披露。連写の快適さを実証した。発表会の後、「時間切れになるので止めたが、デジタル一眼レフで連写がずっと途切れないのはすごい」と語っている。


発表会では同日にニコンが発表したD90も活躍した。ただし製品版と異なり、エンブレムが黒塗装されていた


D90で連写性能を試す増田雄一氏。デジタル一眼レフ初の動画機能でボールを追う場面もあった



URL
  サンディスク
  http://www.sandisk.co.jp/
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報(D90)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d90/index.htm

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ニコン、動画が撮れるデジタル一眼レフ「D90」(2008/08/27)


( 本誌:折本 幸治 )
2008/08/27 21:08
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