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キヤノン、自動画像補正機能などを強化したインクジェット複合機


 キヤノンは、インクジェット複合機の2007年秋モデル4機種を、10月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はPIXUS MP970が4万円前後、PIXUS MP610が3万円前後、PIXUS MP520が2万円前後、PIXUS MP470が1万6,000円前後の見込み。


PIXUS MP970 PIXUS MP610

PIXUS MP520 PIXUS MP47O

2007年秋モデルの強化ポイント

 2007年モデルでは、「起動/印刷速度の向上」、「自動写真補正機能の強化」が図られている。

 速度の向上ではまず、起動時間が大幅に短縮された。2006年モデルでは電源投入から操作可能になるまで20秒程度の時間を要したが、2007年モデルでは約4~6秒で操作が可能になる。

 また、印刷速度も向上しており、Lサイズフチ無しプリントが、2006年モデルのMP600では約24秒を要していたのに対し、2007年モデルのMP610で約18秒となっている。

 自動写真補正機能は、顔検出機能に加え、同社の画像DBからさまざまなシーンの画像の特徴量に基づくシーン分類機能を新たに搭載。Exif情報とあわせ、ポートレート、風景、夜景、スナップなどのシーンを判別し、色カブリや露出などに最適な補正をかける。

 なおこの機能はPC用のプリントソフト「Easy-Photo Print EX」や「MP Navigator EX」からも利用でき、無償で公開される新バージョンをインストールすれば、旧機種のプリンタでもPCからのプリント時には新しい自動写真補正技術を利用できる。

 インターフェイスでは2006年から採用されているEasy-Scroll Wheelを引き続き採用するが、設定画面にフチあり/フチなしを追加したり、9画面表示時の画像サイズを大きくするなどの改良が加えられている。


Easy-Scroll Wheel
MP970、MP610は2Way給紙と自動両面印刷機能を継承する

PIXUS MP970

 2006年モデルのPIXUS MP960の後継機種で、同社インクジェット複合機のフラッグシップとなるモデル。9,600×2,400dpi、最小インク滴1pl、7色インクで各色512ノズルのプリントエンジンを搭載する。液晶モニターは3.5型TFT。

 前面カセット、背面トレイの2Way給紙、両面印刷機能の標準装備、DVDレーベル印刷機能なども2006年モデルから引き継ぐが、2007年モデルではDVDレーベルプリント用のアダプタを本体に収納できるようになった。

 スキャナ部は入力解像度4,800×9,600dpiで、CCDを採用。35mm判フィルムのスキャンにも対応し、スリーブは連続6枚、マウントは連続4枚までのスキャンが可能。反射原稿の光源にLEDを採用する。

 カードスロットはCF/Microdrive/スマートメディア/メモリースティック/メモリースティックPRO/SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/MMCに対応。別途アダプタを介してxDピクチャーカード/メモリースティックデュオ/メモリースティックPROデュオ/miniSDカード/microSDカード/RS-MMCにも対応する。

 PictBridge、IrDAを搭載するほか、別売のBluetoothアダプタも使用可能。PCとの接続はUSB 2.0。さらにEthernetを搭載しており、ブロードバンド対応デジタルTVからのプリントも可能。

 本体サイズは471×396×214mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11.9kg。


MP970のインク構成
3.5型液晶モニターを搭載する

DVD/CDレーベル印刷機能を継承する フィルムスキャンも可能

PIXUS MP610

 2006年モデルのMP600の後継機種。9,600×2,400dpi、最小インク滴1pl、5色インクでシアン/マゼンタが各1,536ノズル、イエロー/染料ブラック/顔料ブラックが各512ノズルのプリントエンジンを搭載する。液晶モニターは2.5型TFT。

 前面カセット、背面トレイの2Way給紙、両面印刷機能の標準装備、DVDレーベル印刷機能なども2006年モデルから引き継ぐが、2007年モデルではDVDレーベルプリント用のアダプタを本体に収納できるようになった。

 スキャナ部は入力解像度4,800×9,600dpiで、CISを採用する。カードスロットはMP970と同様。

 PictBridge、IrDAを搭載するほか、別売のBluetoothアダプタも使用可能。PCとの接続はUSB 2.0。

 本体サイズは450×389×188mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10kg。


MP610のインク構成
2.5型液晶モニターを搭載する

PIXUS MP520

 2006年モデルのMP510の後継機種。4,800×1,200dpi、最小インク滴2pl、4色インクでシアン/マゼンタが各512ノズル、イエローが256ノズル、顔料ブラックが320ノズルのプリントエンジンを搭載する。液晶モニターは2型TFT。

 前面トレイ、背面トレイの2Way給紙を2006年モデルから引き継ぐ。

 スキャナ部は入力解像度2,400×4,800dpiで、CISを採用する。カードスロットはMP970と同様。

 PictBridge、IrDAを搭載するほか、別売のBluetoothアダプタも使用可能。PCとの接続はUSB 2.0。

 本体サイズは455×378×172mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.5kg。


PIXUS MP470

 2006年モデルのMP460の後継機種。複合機の最廉価モデルとなる。4,800×1,200dpi、最小インク滴2pl、4色インクでシアン/マゼンタ/イエローが各384ノズル、顔料ブラックが320ノズルのプリントエンジンを搭載する。液晶モニターは1.8型。給紙機構は背面トレイのみ。

 スキャナ部は入力解像度2,400×4,800dpiで、CISを採用する。カードスロットはMP970と同様。

 PictBridgeを搭載するほか、別売のBluetoothアダプタも使用可能。PCとの接続はUSB 2.0。

 本体サイズは451×353×169mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.1kg。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/
  ニュースリリース
  http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-09/pr-pixus.html

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キヤノン、ユーザーインターフェイスを一新したインクジェット複合機(2006/09/26)


( 本誌:田中 真一郎 )
2007/09/26 11:21
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