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キヤノン、ウォームアップレスになったフィルム対応フラッドベッドスキャナ |
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～実売1万円の薄型モデルも
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キヤノンは、A4フラッドベッドスキャナのフラッグシップモデルとなる「CanoScan 8800F」と低価格のA4薄型フラッドベッドスキャナ「CanoScan LiDE 90」を30日に発売する。価格はともにオープンプライス。店頭予想価格は8800Fが2万6,000円前後、LiDE 90が1万円前後の見込み。 ■ CanoScan 8800F
センサーは6ラインカラーイメージCCDを採用。光学解像度は4,800dpiで8600Fの仕様を引き継ぐ。カラー階調は入力、出力ともに48bit。読み取り速度はカラー、4,800dpiで12.1m秒/line。 光源は反射原稿用、透過原稿用ともに高輝度白色LEDに変更。これにより、従来必要であった約30秒のウォームアップ時間が不要となり、即座にスキャンを始めることができるようになった。なお、8600Fは冷陰極蛍光ランプを使用していた。白色LEDの採用に際して、従来からLEDを使用していたLiDEシリーズの開発で得た、点光源を均一な光量の線光源に変換する独自の導光体技術を応用したという。 さらに、従来の蛍光ランプは次のスキャンに備え、スキャン後に10分間ランプを点灯していた。一方、LEDはスキャン後すぐに待機モードに移行できるため、低消費電力を実現している。 反射原稿を300および600dpiでスキャンする場合、センサーからのデータ読み出し方法を変更することで高速化を実現した。従来、センサーから読み出したデータは、本体基板上で解像度変更処理していたが、8800Fではこの処理をセンサー内で行なうように改良した。これにより8600Fに比べて300dpiで約3.6倍、600dpiで約2.1倍高速になった。 フィルム読み取りは、ブローニーが6×22cm、35mm判スリーブが12コマ、同マウントが4コマに対応。フィルムスキャン時の画像補整機能「FARE Level 3」を搭載。退色補正、ゴミ傷除去、逆光補正、粒状感低減などを行なうことができる。 原稿とスキャン画像の色味をより正確に一致させる画像処理フローに変更したほか、同社製プリンタPIXUSシリーズでも採用している「デュアルガマット色変換処理」を採用することで、色再現の忠実性が向上したという。また、入力時のダイナミックレンジを拡張し、豊かな階調表現が可能になったとしている。 同梱のユーティリティーソフト「MP Navigator EX」は、画像検索機能を搭載し、クイック検索のほか日時やExifで検索できる詳細検索機能を搭載した。さらに、画像補整や加工機能が加わったほかPDF編集機能も利用できる。 スキャナドライバ「ScanGear」には、新たにパターン表示による色調整機能を搭載。プレビュー画像に対して、カラーバランスを変えたシミュレーション画像を生成。画面上で色味を確認しながら調整できる。 そのほか、原稿台より大きな画像をスキャンできる「画像の貼り合わせ」機能や複数の原稿を並べて一度にスキャンする機能を備える。また、原稿の向きと傾きを自動で補正できるほか、厚みのある本のスキャン時に綴じ部の影を補正可能。 本体サイズは272×479×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.2kg。新設計のキャリッジや白色LEDの採用により、8600Fに比べて17%の薄型化を実現したほか、設置面積も減少している。 アドビの画像処理ソフト「Photoshop Elements 5.0」(Macintosh版は4.0)、OCRソフト「読み取り革命Lite」、ファイリングソフト「ファイル管理革命Lite」を同梱する。 ■ CanoScan LiDE 90
光学解像度は2,400dpi、カラー階調は入力/出力ともに48bitと前モデルと同じ。読み取り速度はカラー、2,400dpiで18.9m秒/line。 CanoScan 8800Fと同様にデータ読み出し方法の改良でスキャン時間の短縮を図った。ただし、300dpiの時のみ有効となる。 原稿とスキャンした画像の色味を性格に一致させる画像処理フローや、デュアルガマット色変換処理機能を採用した。 MP Navigator EXと色調整機能を備えたScanGearを同梱する。 本体サイズは250×364×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.6kg。 ■ ＵＲＬ キヤノン http://canon.jp/ ■ 関連記事 ・ キヤノン、4,800dpiのフィルム対応フラットベッドスキャナ（2006/08/22） （ 本誌：武石 修 ） 2007/08/23 13:55
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