キヤノンは、A4対応フラットベッドスキャナ4機種を9月上旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。
上位モデルは、フィルムスキャンに対応。また、全モデルで各種書類のデジタルファイリング機能も強化されており、同梱されるドライバの「ScanGear 12」に雑誌などのとじ部の影が出ないように補正する機能が搭載されたほか、ユーティリティ「CanoScan Toolbox 5.0」はスキャンしたデータのPDF作成がスピードアップされ、上位3モデルでは文字原稿の正しい方向を検知し、自動的に回転させる機能が搭載された。さらに同梱されるデジタルファイリングソフト「ファイル管理革命Lite」には、QRコードを読み取ってURLを認識する機能などが搭載された。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS X 10.2.8~10.3/10.4。
■ 4,800dpiのフラッグシップモデル「8600F」
CanoScan 8600Fは、ブローニーフィルムのスキャンに対応した4,800dpiのCCDモデル。9月中旬に発売される。店頭予想価格は25,000円前後の見込み。なお、9950FVが販売終了となるため、8600FがCanoScanシリーズのハイエンドモデルとなる。
センサーは6ラインカラーイメージCCD。光学解像度は4,800dpi。48bitカラー/グレースケール入出力が可能。読み取り速度はカラー/4,800dpi時に13.8ms/line。光源は冷陰極蛍光ランプ。
読み取り可能なフィルムは35mm判スリーブ12コマ、35mm判マウント4コマ、最大6×22cmのブローニー判フィルム(スリーブのみ)。また、フィルムスキャン時にごみや傷を自動除去する「FARE Level 3」に対応。より精度が向上したとしている。
PCとの接続はUSB 2.0。
本体サイズは283×467×120mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.3kg。フォトレタッチソフト「Photoshop Elements 4.0」が同梱される。
■ 廉価版のCCDモデル「4400F」
CanoScan 4400Fは35mm判フィルムスキャンに対応したCCDフラットベッドスキャナ。9月上旬に発売される。店頭予想価格は16,000円前後の見込み。
スペックは8600Fとほぼ同様だが、ブローニーフィルムのスキャンに対応しないほか、FARE Level 3に対応しない。また、Photoshop Elements 4.0も同梱されない。読み取り速度はカラー/4,800dpi時に14.8ms/line。
本体サイズは259×474×83mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.8kg。
■ 薄型のフィルムスキャン対応モデル「LiDE 600F」
CanoScan LiDE 600Fは、CISを採用した薄型モデル。9月上旬から発売される。店頭予想価格は2万円前後の見込み。
2005年9月に発売されたCanoScan LiDE 500FVの後継機。CISモデルとしては最高となる4,800dpiの記録解像度を実現。1,200dpiと4,800dpiのスキャン時にはセンサー駆動部のギア比を変え、スキャンの高速化を図った。本体を立ててスキャンすることもできる。
フィルム用光源ユニットを使用することで、35mmスリーブ6コマまでのフィルムスキャンに対応する。また、フィルムごみ取り機能のFARE Level 3にも対応する。
48bitカラー/16bitグレー入出力が可能。光源はRGB3色LED。読み取り速度はカラー4,800dpi時に34.3ms/line。PCとの接続はUSB 2.0。
本体サイズは286×409×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.6kg。
■ 1万円の薄型モデル「LiDE
CanoScan LiDE 70は、店頭予想価格1万円前後の廉価モデル。9月上旬より発売される。
記録解像度は2,400dpi。カラー48bit入出力、グレースケール16bit入力/8bit出力が可能。カラー2,400dpi時の読み取り速度は17.3ms/line。PCとの接続はUSB 2.0。
本体サイズは258×374×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.7kg。
■ お問い合わせ先
お客様相談センター
Tel.050-555-90021
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2006-08/pr-cs8600f.html?jp=pr-cs8600f
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( 本誌:田中 真一郎 )
2006/08/22 13:50
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