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ハイアマ向けイベント「EPSON NEW PHOTO FORUM 2005」が開幕


 エプソンの同社製インクジェットプリンタを主体にした展示イベント「EPSON NEW PHOTO FORUM 2005」が東京有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。東京会場は30日まで開催。その後、11月22日および23日に神戸国際会館、12月3日と4日に名古屋市栄ガスホールでも行なわれる。時間は東京会場が10時~18時、そのほかは10時~17時。入場は無料。

 同社の現行インクジェットプリンタやスキャナを実体験できるイベントで、特に「PX-5500」、「PX-G5000」といったハイエンド向けモデルを訴求した内容となっている。ただし、プロ向けの側面が強かった前回に比べ、今回はアマチュアを対象とした内容が中心。「デジタル一眼レフカメラの普及にあわせ、写真愛好家の作品制作を支援したい」(エプソン販売)との想いを具現化したという。平日にもかかわらず、初日から中高年の来場者でにぎわっていた。

 イベント全体を通じて目立ったのは、「PX-5500とPX-G5000の違いとは?」をアピールしたもの。どちらも作品作りで定評のあるA3ノビ対応顔料インクプリンタだが、最新のPX-5500はフォトブラック、グレー、ライトグレーの3色を加えた「PX-P/K3インクテクノロジー」を採用。一方PX-G5000は、顔料インクながら光沢感に優れ、PX-5500が対応していない「写真用紙クリスピア<高光沢>」が使用できる。どちらを購入すべきかという悩みもさることながら、会場で良く聞かれたのは「PX-G5000をもっているけど、PX-5500に買い換えたほうがいいのだろうか」という質問だった。そのためか、会場では自分のデータをPX-5500で出力できるコーナーが人気。事前予約制で、すでに各会場とも予約はいっぱいという。


会場全景 人気のPX-5500お試しプリントコーナー MAXART PX-5500

 同企画への応募が予想以上に多かったこともあり、エプソン販売では「PX-5500 & PX-G5000おためしプリントキャンペーン」を実施している。自分のデータを記録したCD-Rを郵送すると、およそ1カ月後にA4(300dpi程度)のプリントが送られるというもので、12月16日到着分まで受け付けている。

 メニューは3タイプあり、PX-5500とPX-G5000の出力結果を同一の用紙、たとえば「写真用紙<光沢>」や「フォトマット紙/顔料専用」それぞれで比べるものや、A3ノビ20枚で10,500円のプロ向け用紙「Velvet Fine Art Paper」を含む出力内容の「おすすめセット」も選択できる。申し込みは店頭やイベント会場で配布の申し込み用紙に必要事項を記入し、用紙に記された宛先まで郵送する。

 会場での展示は、ひとつのソースをもとに出力結果を比較するタイプが多い。たとえば、「銀塩写真とデジタル写真の比較」コーナーでは、同じリバーサルフィルムからPX-5500、PX-G5000、銀塩RCプリントを出力し、さらに元となったリバーサルフィルムとともに展示。那和秀峻氏のコメント付きで見比べることができる。カラーリバーサルフィルムからの出力に加え、35mmとブローニーのモノクロフィルムをもとにした出展もある。

 また、「用紙別プリント比較」では、同一のソースからPX-5500、またはPX-5000で「写真用紙<光沢>」、「写真用紙<絹目調>」、「UltraSmooth Fine Art Paper」、「フォトマット紙/顔料専用」、「Velvet Fine Art Paper」のそれぞれに出力したプリントを比べている。コメントは矢部國俊氏。ソースもカラーリバーサル、モノクロネガ、1,240万画素デジタルカメラと多彩で、それぞれの違いを楽しめる。


銀塩とデジタルの比較。もととなったポジも展示 用紙別の展示。詳細なコメントも興味深い 普段お目にかかれないFine Art Paperシリーズも

 PX-5500でプリントしたフォトマット紙/顔料専用をタングステンランプ、あるいは蛍光灯の下で見た場合の色味の変化を示す展示もあった。光源環境の違いで色が変わって見える「メタメリズム」をテーマにしたもので、メタメリズムに強いというPX-P/K3インクの特徴を訴求していた。

 そのほか、PX-5500、PX-G5000、PM-4000PXそれぞれで同じ作品を出力した例や、同じ被写体をデジタル一眼レフカメラ、ブローニーフィルムカメラ、35mmフィルムカメラで撮影、PX-5500で出力した内容も展示。PM-A950、E-150などカラリオシリーズの新モデルや、GT-X800などのスキャナ、グレタグマクベスのカラーマネジメントツール「EYE-ONEシリーズ」のデモなどが行なわれていた。


耐メタメリズム性を見せる展示 プリンタ別出力比較。5500とG5000の傾向が良くわかる


URL
  エプソン
  http://www.epson.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.epson.co.jp/osirase/2005/050901.htm

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( 本誌:折本 幸治 )
2005/10/28 16:55
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