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市川ソフトラボラトリー、DNG対応のMac版「SILKYPIX」を公開

~Windows版もDNGに対応

SILKYPIX Developer Studio
 株式会社市川ソフトラボラトリーは20日、Windows用RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio」をリビジョンアップし、DNG形式の読み込みに対応した。バージョンナンバーは1.0.8.0。ファイルサイズは6.13MB。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。

 また、予告していたMacintosh版も初公開した。バージョンナンバーは1.0.1。対応OSはMac OS X 10.2以降。ファイルサイズは7.07MB。

 Windows版Ver.1.0.8.0では、10月に対応を表明していたDNG形式ファイルを読み込めるようになった。DNGでの書き出しは不可能。読み込みはDNGで規定されている「RAW形式」および「LinearRAW形式」の双方に対応する。Mac版1.0.1も同様にDNGに対応する。

 ただし、読み込めるRAW形式(DNG)は、正方配列、または矩形配列のベイヤーパターン、なおかつ原色フィルター付きの撮像素子で撮影されたものに限られている。従来からSILKYPIXが対応を表明するデジタルカメラはベイヤー配列なのですべてDNGのRAW形式で読み込めるが、対応していないカメラ、たとえば、ハニカム配列のCCDを採用するFinePix S2 Proの場合、DNGに変換してもRAW形式では読み込めない。

 一方、LinearRAW形式は、同じDNGでもピクセル画像に近い状態にデモザイクした形式。ベイヤー配列以外の撮像素子で撮影した画像を最終のピクセル画像に近い配列まで現像するため、元の撮像素子のカラー配列に関わらずSILKYPIXで読み込めるという。FinePix S2 Proで撮影したRAWデータも、LinearRAW形式にすればSILKYPIXで読み込める。ただしLinearRAW形式の場合、SILKYPIX上でデモザイクに関わるパラメータは使用できなくなる。具体的には、露出タブの「NR」、現像タブの「デモザイク精度」が利用できない。

 なお、DNGへの対応以外に、カラーマネジメント時の描画の高速化、ヒストグラム描画の高速化、映像管理の高速化、キャッシュ機構改良による省メモリ化、ハイライトおよびシャドー警告表示の高速化が行なわれている。

 また、オリンパス「E-300」の撮影画像でトリミング位置がずれる問題、ペンタックス「*ist D」で「調子」がカメラ設定値で起こる問題、設定ファイルが壊れた場合に起動できなくなる問題が回避できる。

 SILKYPIXは、独自のロジックを搭載することで偽輪郭や偽色、色ノイズなどを低減させ、精度の高い色再現を実現したというRAW現像ソフト。ダウンロード販売のみで、14日間の試用期間がある。現在開発中の上位版について、プロダクトキー購入者を対象に公開テストモニターを計画しているという。



URL
  市川ソフトラボラトリー
  http://www.isl.co.jp/
  ダウンロードページ
  http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/download/

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( 折本 幸治 )
2004/12/20 19:25
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