デジカメ Watch アワード

結果発表!
読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」
ミラーレス部門

各メーカーの有力機種が揃い踏み!1位を制したのは……

読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」の投票結果を発表します。最後の発表となる今回は、ミラーレス部門です。

このアワードは、今年発表されたデジタルカメラから、デジカメ Watch読者が好きな機種を5つ選んで投票し、その年の人気モデルを決定する企画です。

読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」ミラーレス部門

集計期間:2015年12月21日〜12月29日
総投票数:2,491
方法:専用Webページの応募フォームより、5機種まで選んで投票

ノミネートされたのは7メーカーの計16機種。機種数が減少した他部門と異なり、本部門は新製品がことかかず、例年と変わらぬ活況を呈しています。

比較的シンプルなデバイス構成で、かつ初心者をターゲットとしてスタートしたミラーレスカメラも、いまや像面位相差AFの搭載、内蔵EVFモデルによるラインナップの多重化、そしてフルサイズセンサー搭載機が登場するに至るまで多様化しました。レンズラインナップも充実してきており、メインカメラとして利用する読者も増えているのではないでしょうか。

ミラーレス部門 構成比および得票数

※他部門の結果ページは、こちらのページにまとめています。

1位:α7R II(ソニー)1,114票

堂々首位を獲得したのは、ソニーα7R IIでした。ミラーレスカメラで最高レベルの画素数となる、有効4,240万画素の35mmフルサイズセンサーを搭載。しかもボディ内手ブレ補正、像面位相差AF、0.78倍EVF、本体4K記録など、現在考えられる最高のスペックを網羅したハイエンドモデルです。

実勢価格は42万円前後と高価ですが、惜しみない技術投入への賞賛が、票を集めたようです。35mmフルサイズミラーレスというジャンルを切り開いた、ソニーの勢いを感じさせます。

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3位:α7S II(ソニー)682票

1位のα7R IIとは兄弟機で、得票数を合わせると全体のおよそ3割を占めます。前モデルα7Sで驚かされた超高感度路線を踏襲し、最高ISO409600のインパクトはそのままに、ボディ内手ブレ補正を搭載。止まることのない進化を見せています。

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4位:FUJIFILM X-T10(富士フイルム)576票

本格装備の上位モデルX-T1に対し、小型・カジュアル路線をとったX-T10。それでいて、EVF以外に大きな差分はなく、「こういうミラーレスが欲しかった」とう声も多く聞かれました。その結果、見事4位に。光軸上にEVFを備えているところも、現在のミラーレスカメラのデザイン傾向を押さえているといえます。

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5位:LUMIX GX8(パナソニック)554票

LUMIX GX8といえば、レンズ内とボディ内、2つの手ブレ補正を組み合わせた「Dual I.S」のインパクトが強烈でした。加えて「フォーカスセレクト」「4Kプリ連写」といった、パナソニックらしい機能が盛り込まれています。

同社ストリートフォト系のフラッグシップカメラとしての造り込みに加え、新しい取り組みに積極的な点が票に繋がりました。

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総合順位・得票数

総合順位製品名(ブランド名)得票数部門名
1位PENTAX K-3 II(リコーイメージング)1,397一眼レフ
2位α7R II(ソニー)1,114ミラーレス
3位OM-D E-M5 Mark II(オリンパス)1,090ミラーレス
4位EOS 5Ds R(キヤノン)899一眼レフ
5位RX1R II(ソニー)746レンズ一体型(コンパクト)

これで、読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」各部門の発表を終わります。業界を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、振り返ってみると、今年も多くの特徴的な製品が世に出ていることがわかりした。また、人気モデルを選出することで、各部門および全体のトレンドを俯瞰できたのではないでしょうか。デジカメ Watch 読者の信頼できるカメラ選定眼(もちろん一般層よりマニア寄りの視点ですが……)のおかげもあり、有意義な企画になったかと思います。来年に発表される新しい製品群にも、大いに期待がかかります。

本誌:折本幸治