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キヤノン、文化財複製プロジェクトで新たに5作品を制作


出力にはiPF9000を使用。写真は第一期発表会でのデモ出力の様子
 キヤノンは16日、伝統文化財のデジタル化と複製品の制作を行なう「綴りプロジェクト」について、第二期の成果となる5作品が完成したと発表した。デジタル一眼レフカメラと大判プリンターを使い、雪舟の「山水長巻」など再現したという。

 綴りプロジェクトは、京都文化協会が主体となり推進する文化財保存活動の一環として発足したもの。キヤノンがその趣旨に賛同し、2007年3月から開始した。屏風、襖絵、絵巻物などの文化財をデジタル化して記録するとともに、高精細な複製品の制作を行なう。文化財の選定テーマは、「海外へ流出した作品の里帰り」、「日本を代表する水墨画作品」、「歴史をひもとく文化財」。

 第二期の対象は、毛利博物館所蔵「山水長巻」(雪舟、国宝)、白鶴美術館所蔵「四季花鳥図屏風」(狩野元信、重要文化財)、建仁寺所蔵「雲龍図襖」(海北友松、重要文化財)、神戸市立博物館所蔵「南蛮屏風」(狩野内膳、重要文化財)、近江神宮所蔵「楼閣山水図屏風」(曽我蕭白、重要文化財)。いずれも寄贈先での一般公開が予定されている。

 キヤノン独自の高精度・高精細カラーマッチングシステムを採用したことにより、製作期間を大幅に短縮するとともに、よりオリジナルに忠実な色再現を実現したという。

 入力には、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「EOS-1Ds Mark III」、特別制作の「高精細分割撮影対応旋回台」、Lタイプの望遠レンズ、スピードライト「580EX II」のワイヤレス多灯システムを使用。出力面には大判プリンター「imagePROGRAF iPF9000」を採用している。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://web.canon.jp/pressrelease/2009/p2009mar16j.html

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( 本誌:折本幸治 )
2009/03/16 15:07
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