ペンタックス株式会社は27日、2007年度第1四半期(2007年4月1日~2007年6月30日)の連結決算を発表した。
これによると売上高は408億4,800万円(前年同期比15.1%増、以下同)、営業利益は11億7,400万円(85.1%増)、純利益は13億6,000万円(297.3%増)。売上好調の要因は、国内外でデジタルカメラの販売が堅調に推移したため。また利益面では、デジタルカメラが含まれるイメージングシステム事業とライフケア事業の、売上増およびコスト低減が貢献した。
イメージングシステム事業は、主にデジタル一眼レフカメラ、交換レンズ、カメラアクセサリーなどの売上が国内および欧州で堅調に推移した結果、売上高210億9,300万円(21.2%増)となった。また営業利益は、売上増加と製造コスト低減により12億5,100万円(317.4%増)となった。
オプティカルコンポーネント事業は、デジタルカメラモジュールの販売増で、売上高77億6,100万円(13.3%増)となった。営業利益は、デジタルカメラモジュールの売上増加があったものの、微小レンズの単価下落とレーザースキャニングユニットの販売減少により、3億4,000万円(39.7%減)となった。
ライフケア事業は、医療用内視鏡の販売が堅調だったことから、売上高105億1,200万円(12.9%増)、営業利益は7億3,300万円(80.7%増)となった。
測量機器、モバイルプリンタ、音声関連製品などが含まれるその他事業は、売上高14億8,000万円(22.9%減)、営業損失1億2,700万円(前年同期は営業損失2億4,800万円)だった。
また同日、5月11日に発表した2008年中間期の連結業績予想から、売上高を4.2%増の818億円に、営業利益を58.3%増の19億円に、純利益を1,300%増の14億円にそれぞれ上方修正した。第1四半期におけるデジタル一眼レフカメラや交換レンズの売上好調を受け、第2四半期も堅調に維持すると見ている。
通期の業績予想は、第2四半期以降の業績を見極めた上で行ないたいとの理由から、前回発表した売上高1,700億円、営業利益70億円、純利益38億円を据え置いた。
なおペンタックス株式会社とHOYA株式会社は、ペンタックス株のTOB(株式公開買い付け)を実施することで5月31日に合意している。TOBが成立すると、ペンタックスはHOYAの100%子会社となり、その後上場廃止となる。買い付け価格は1株に付き770円。買い付け期間は7月3日から8月6日。
■ URL
ペンタックス
http://www.pentax.co.jp/
ニュースリリース(第1四半期財務・業績の概況、PDF)
http://www.pentax.co.jp/japan/company/ir/semi/soa/pentax_200803_4h1.pdf
ニュースリリース(中間期連結業績予想の修正に関するお知らせ、PDF)
http://www.pentax.co.jp/japan/news/announce/20070727-02.pdf
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( 本誌:武石 修 )
2007/07/27 18:30
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