デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/05/27 】
【 2016/05/26 】
【 2016/05/25 】
【 2016/05/24 】
【 2016/05/23 】

カメラグランプリ 2006贈呈式を開催

〜受賞各社が開発秘話などを披露

受賞した3製品。左からZeiss Ikon、GR DIGITAL、D200
 カメラ記者クラブ カメラグランプリ 2006実行委員会は1日、カメラグランプリ 2005贈呈式を都内で開催した。贈呈式には受賞各社の代表が出席し、受賞への思いや製品の開発秘話を披露し、受賞者同士でのエールの交換が行なわれた。

 カメラグランプリは、2005年4月1日から2006年3月31日までの1年間に、日本国内で発売されたスチルカメラからもっとも優れたカメラを表彰するもの。写真/カメラ雑誌のメカニズム担当記者により構成されるカメラ記者クラブと、クラブ加盟雑誌の編集長、学識経験者、ライター、写真家等の計49名の投票で選出された。贈呈式は毎年、「写真の日」である6月1日に開催されている。

 2006年のグランプリは、183点でニコン D200が受賞。次点は124点のキヤノン EOS 5D、3位は56点のオリンパス E-330だった。また、カメラ記者クラブ特別賞にはリコー GR DIGITALとZeiss Ikonが輝いた。


カメラらしいカメラが受賞

 贈呈式では、カメラグランプリ2006実行委員長の秋山薫氏(日本フォトコンテスト編集部)が今年の傾向を「どの機種も受賞にふさわしい存在感と風格を備えており、すんなり決定した。高画質であることはもちろん、質感や手触りへのこだわりや、趣味の道具としての面白さを持ち、所有するよろこびがある、“カメラらしいカメラ”が受賞した」とした。

 グランプリの盾を受け取ったニコン 映像カンパニー 副プレジデントの富野直樹氏は、6月1日が写真の日であると同時に電波の日であることに「カメラの電子化、デジタル化を予見するようで、因縁めいたものを感じる」、「新しい技術の流れに伝統のカメラ技術を結びつけ、持っていて楽しい、写してうれしい製品を開発していく。来年の6月1日もこの壇上に立てるようがんばる」と述べた。

 また同社の映像カンパニー開発統括部統括部長 後藤哲朗氏は、「Zeissとは商標の問題で和解したことなどがあり、何十年も前から親しみのあるブランド」、「GR DIGITALは、ニコンがやりたいと思っていた製品。OEMで出していただけないか(笑)。GRのGは後藤のGだと思っている」と、特別賞の2社にエールを送った。またD200にさまざまな意見が寄せられていることを明らかにし「完成度は8割で、まだまだ痒いところに手が届いていない」とし、「ソニーやSamsungが参入してくるので、喜んでいられるのは今日だけ。明日からまたがんばる」と述べた。


グランプリ実行委員長の秋山薫氏(左)から盾を受け取るニコンの富野直樹氏 花束を受け取るニコンの後藤哲朗氏(右)

GR DIGITALのレンズはズームを検討した

 特別賞の盾を受け取ったリコー ICS事業部長の湯浅一弘氏は「何度も受賞しているニコンさんと違って、うちは10年に1度くらいしか貰えない、オリンピック以上に重い賞」とやや自虐的なトーンで歓びを語り、「GR DIGITALは、銀塩とデジタルの垣根を超えて、GRシリーズの1機種として開発した。リコーは“デジタル負け組”と言われるが、それでも知恵を絞るとビジネスでもこのような賞でも、評価を得られることが証明できた」と述べた。また、6月1日から始まったデジタルカメラによる駐車違反確認では、無線で写真を送信できるCaplio G3が採用されていることにも触れた。

 同社ICS事業部 設計室 課長の畑大介氏は「フィルムカメラのGRブランドを、デジタルがつぶしてしまうのではないかと恐れていた。また、湯浅には“いいものじゃないと出さない。納期を守れ”と言われた」と、さまざまなプレッシャーの中での開発であったことを披露。「GR DIGITALはズームレンズから検討を始めたが、やはり画質のために単焦点を決断してよかった。D200のサブ機にぜひGR DIGITALを使って欲しい」と述べた。


リコーの湯浅一弘氏(右)
リコーの畑大介氏

 Zeiss Ikonを開発したコシナ 中野事業所長の大森篤氏は「私たちのような小さなメーカーが、憧れの的だったニコンやリコーとともに受賞でき、日ごろの努力が報われた思いだ。フィルムが生き延びていくのは難しいが、努力を続ける」とした。

 また同社第一設計グループ 課長の大澤貞満氏は、長い基線長を持つレンジファインダーの開発にまつわる苦労を「Carl Zeissは雲の上の存在だったが、レンズとカメラのスタッフを総動員して開発にあたった。基線長はBessaの2倍だが、精度は2倍以上が要求された」と述べ、デザインや質感にもこだわったことを明らかにした。


コシナの大森篤氏(右)
コシナの大澤貞満氏(右)

関連記事
カメラグランプリ2006はニコン D200に(2006/05/19)


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/06/01 17:06
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.