セイコーエプソン株式会社は21日、2006年3月期の業績予想を下方修正した。7月27日の予想に対して売上高を1兆6,390億円から210億円減の1兆6,180億円に、純利益を440億円から220億円減の220億円にそれぞれ修正した。同社は7月27日にもインクジェットプリンタの価格低下などを理由に下方修正している。
修正の理由として同社は、上期では欧州における低価格機種の販売比の増加を挙げている。下期では高温ポリシリコンTFT液晶パネル、携帯電話用LCDドライバ、欧州市場のインクジェットプリンタ消耗品などが売上で前回予想の水準を下回る見込み。また、インクジェットプリンタ本体についても、下期に想定価格を上回る価格下落を予想。各不振事業の売上減による利益の減少にあわせ、下方修正の要因としている。
事業セグメント別の売上高予想では、情報関連機器が1兆100億円、電子デバイスが5,550億円、精密機器が850億円、その他が330億円。前回予想からの下げ幅は電子デバイスが最も大きく、140億円減となっている。
なお、中間期は売上高を7,280億円から20億円減の7,260億円、純損失を10億円から20億円に下方修正した。
※記事の初掲載時に桁取りを一部誤った記述がありました。お詫びして訂正いたします。
■ URL
エプソン
http://www.epson.co.jp/
ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2005/050921.htm
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( 本誌:折本 幸治 )
2005/09/21 17:17
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