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カメラグランプリ 2005贈呈式で受賞各社が開発秘話を披露


受賞機と記念の盾。左からF6、α-7 DIGITAL、R-D1
 カメラ記者クラブは1日、カメラグランプリ 2005贈呈式を都内で開催した。贈呈式には受賞各社の代表が出席し、各々の製品への思い入れや開発秘話を披露した。

 カメラグランプリは、1年間に日本国内で発売されたスチルカメラからもっとも優れたカメラを表彰するもの。写真/カメラ雑誌のメカニズム担当記者により構成されるカメラ記者クラブと、クラブ加盟雑誌の編集長、学識経験者、ライター、写真家等の計51名が選考する。

 今年は2004年4月1日から2005年3月31日までに新発売された192機種の中から、グランプリにコニカミノルタ α-7 DIGITALが、カメラ記者クラブ特別賞にニコン F6とエプソン R-D1が選ばれた。

 贈呈式ではカメラグランプリ事務局長の北井保孝氏が選考経過を公表。1位(グランプリ)から10位までの選出機種と得点は次のとおり。10位まではニコン F6以外はすべてデジタルカメラとなっている。

順位機種得点
1コニカミノルタ α-7 DIGITAL107
2ニコン F695
3ニコン D2X59
4オリンパス E-30041
5キヤノン EOS 20D34
6キヤノン EOS-1Ds Mark II32
7キヤノン EOS Kiss Digital N28
8エプソン R-D125
9キヤノン EOS-1D Mark II12
10富士写真フイルム S3Pro10


 グランプリの盾を受け取ったコニカミノルタフォトイメージング株式会社 代表取締役社長の宮地 剛氏はα-7 DIGITALの受賞について「(手ブレ補正機構の)Anti Shakeだけでなく、高画質、デザインなどのカメラを構成する基本項目のほとんどについて評価していただけたのがうれしい」と感想を述べた。またフィルム事業について「銀塩からデジタルへの大きな流れに変化はないが、それに応じた戦略を立てていく。銀塩はワールドワイドでまだまだ幅広く使われている」とした。

 α-7 DIGITAL開発陣を代表して花束を贈呈されたのは、「中学生の頃から、いつかいい一眼レフカメラを作りたいと念願していた」というコニカミノルタフォトイメージング カメラ事業部開発部の井上 義之氏。「α-7 DIGITALは2004年2月に開発を発表し、秋発売とお約束した。ミノルタ時代もこのようなことをしたことがなかったので、プレッシャーを感じた」と、寄せられる期待の大きさを感じながらの開発であったことを披露した。また「発表会では“(他のデジタル一眼レフに)勝たせていただいた”という言葉が独り歩きして大騒ぎになったが、これはファインダーについてだけ言ったこと」とした。


盾を受け取る宮地 剛氏(右) 花束を受け取る井上 義之氏(右)

 ニコンからは常務取締役 映像カンパニー 副プレジデントの富野 直樹氏が特別賞の盾を受け取った。富野氏はカメラグランプリ2005の選考対象の内訳が、デジタルカメラが153機種、フィルムカメラが39機種であったことに触れ「デジタルカメラ全盛の中でフィルムカメラのF6が受賞できたのはうれしい」とした。

 F6開発陣を代表して花束を受け取ったのは、昨年はD70でグランプリの盾を受け取った開発統括部 統括部長の後藤 哲朗氏。F6はD2シリーズと共通化されたところが多く「F6のために作ったのはフィルムの給送部だけ」とし「さまざまな条件でさまざまなフィルムをスムースに送るのは難しい。フィルム給送のノウハウが社内からなくなりかけていた」と述べた。


富野 直樹氏(右)
後藤 哲朗氏(右)

 セイコーエプソン株式会社からは情報画像事業本部 IJP事業部長の三村 孝雄氏が盾を受け取った。三村氏はIJP事業部の名称について「IJPはインクジェットプリンタの略と思われているが、IJがインクジェットプリンタ、PはPhoto Product Planning/Operationsの意味」と説明。IJP事業部ではプリンタだけでなく、スキャナやフォトストレージ、デジタルカメラも扱っていることをアピールした。

 とはいうものの主たる事業はインクジェットプリンタとのことで「忙しさの中でR-D1の企画書に簡単に判を押してしまった。試作機はデジタルカメラらしくなく、“なんで巻き上げレバーが付いているんだ、連写はどうするんだ”と聞いたところ“秒2枚は連写できる”と答えられた。これは自分にはわからない世界だと思い、すべて枝常(IJP企画推進部 部長の枝常 伊佐夫氏)にまかせることにした」というエピソードを披露。「次回も特別賞を狙ってカメラを作っていきたい」と、一味違ったカメラ作りを続けることを表明した。

 開発陣を代表して花束を受け取ったのは、三村氏のスピーチに登場した枝常氏。当初は「レンジファインダーを使い慣れているような、昔からの写真好きのみなさんにもデジタルの楽しみを提供したい」と企画したR-D1だが、ユーザーの4割はレンジファインダーカメラを使ったことがない若い人だったことを明らかにし「手軽に持ち運べるレンズ交換式カメラで、被写体に威圧感を与えない佇まい」が評価されたとした。

 また、Lマウント、Mマウントの往年の銘玉と呼ばれるようなレンズを使えることについて「当初は写りが大変心配され、こんなカメラはやめたほうがいいとまで言われた。が、完成してみると、“デジタルによって往年の銘玉についても新しい発見ができた”、“いいカメラを出してもらった”と改めて言われた」というエピソードを披露した。


三村 孝雄氏(右) 枝常 伊佐夫氏(右)

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「カメラグランプリ 2005」は「α-7 DIGITAL」に(2005/05/20)


( 田中 真一郎 )
2005/06/01 16:49
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