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オリンパス、デジカメ採算悪化で大幅減益

~通期でも改善できずと予測

11月下旬発売予定のデジタルカメラ「i:robe IR-500」
 オリンパス株式会社は8日、2005年3月期中間決算(2004年4月1日~9月30日)を発表した。これによると売上高は3,087億2,300万円(前年同期比3%増、以下カッコ内は前年同期比)、営業利益は182億8,400万円(45.4%減)、純利益は67億800万円(56.7%減)で、増収減益となった。

 海外においてデジタルカメラ市場が拡大し、医療事業が好調だったことから、増収となったが、販管費の増大とデジタルカメラの低価格化、為替差損により減益となった。

 デジタルカメラを含む映像事業は売上高1,382億600万円(0.2%増)、営業利益はマイナス29億800万円(152億9,600万円減)。うちデジカメのみの売上高は国内132億9,900万円(43.6%減)、海外1,092億1,200万円(19.9%増)、合計で1,225億1,100万円(6,9%増)。国内での大幅減が海外で補われた形となっている。

 その他では医療事業の売上高が1,069億5,400万円(1%増)、営業利益が296億2,300万円(3億7,600万円減)。ライフサイエンス事業の売上高が374億8,600万円(12.6%増)、営業利益が13億3,100万円(3億3,900万円増)。産業事業の売上高が233億9,900万円(18.6%増)、営業利益が3億7,900万円(28億9,700万円増)。

 同社全体の売上に占めるデジカメの割合は39.7%に達しており、デジカメ事業の収益悪化が全体に大きな影響を影響を及ぼしていることがわかる。

 通期の見通しは売上高が8,400億円(32.6%増)、営業利益が345億円(45.2%減)、純利益が135億円(59.8%減)。デジカメの通期見通しは売上高が国内363億円(17.4%減)、海外2,417億円(14.9%増)、計2,780億円(9.3%増)。増収となるも競争激化に伴う採算低下により減益の見通しを立てており、これが全体の減収の要因としている。



URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  投資家情報
  http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/

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( 田中 真一郎 )
2004/11/08 19:50
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