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キヤノン、APS-Hサイズの1,010万画素CMOS搭載「EOS-1D Mark III」

〜2つのDIGIC IIIやゴミ対策、ライブビュー機能を搭載

 キヤノンは、プロ向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D Mark III」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は50万円前後の見込み。

 撮像素子からシャッターユニット、測光センサー、画像処理エンジンなどを新開発し、操作系も変更するなど、大幅な改良が行なわれた。





センサーのゴミ対策を搭載

EOS-1D Mark IIIのCMOSセンサー
 2005年9月に発売された「EOS-1D Mark II N」の後継機種。撮像素子はAPS-Hサイズ相当(28.1×18.7mm)のCMOSセンサーを継承するが、画素数が有効820万画素から1,010万画素に増加した。

 記録画素数は3,888×2,592ピクセル。JPEGのほか、RAWでの記録も可能。通常のRAWのほか、新たにSmall RAWでの記録が可能になった。Small RAWは、1,936×1,288ピクセルでRAW画像を記録するモードで、ファイルサイズを抑えつつRAWの調整機能を使えるとしている。

 感度はEOS-D1 Mark II NのISO100〜1600から、ISO100〜3200に拡大。さらにISO50、ISO6400の拡張設定も可能。適正露出が得られないときにISO感度を自動的にシフトする「ISO感度セイフティシフト」機能を新たに搭載した。

 Mark IIIでは新たにライブビュー機能を搭載。CMOSセンサーからの画像をリアルタイムで背面液晶モニターに表示し、マニュアルフォーカスや露出の確認を行なえる。また付属ソフトのEOS Utility 2.0を使用すれば、PC上でリモートライブビューが可能。なおライブビューは、メニューでライブビューの使用を設定しておけば、SETボタンを押すだけで動作する。

 また、センサーのゴミ対策としてEOS Integrated Cleaning Systemを新搭載。赤外線吸収ガラスを超音波で振動させるセルフクリーニングセンサーユニットを採用するほか、カメラ内のゴミの発生を抑え、赤外線吸収ガラスに帯電防止処理を施すことでゴミの付着を低減する。さらに、付着したゴミの位置情報を画像に付加することで、PC上のソフトウェアで写り込んだゴミを除去するダストデリート機能も備える。


セルフクリーニングセンサーユニット
セルフクリーニングセンサーユニットの構成

 シャッターユニットは新開発の30万回耐久ユニット。スリット通過時間を検知するフォトリフレクターを搭載し、シャッター精度の向上を図った。最高速度は1/8,000秒。シンクロ速度は1/300秒。レリーズタイムラグは55ms、ファインダー像消失時間は約80ms。起動時間は約0.2秒。ミラーダウン時とシャッターチャージ時のモーターを低速駆動して作動音を抑える「サイレント1枚撮影」機能を備える。

 測光センサーも新開発の63分割センサー。評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光、マルチスポット測光、測距点連動スポット測光が可能。


シャッターユニット
測光センサー

デュアルDIGIC IIIで高速並列処理

 画像処理エンジンは「DIGIC III」を2つ搭載する。2つのエンジンで並列処理を行なうことで、10枚/秒の連写が可能になった。連続撮影可能枚数はJPEGラージで約110枚、RAWで約30枚、RAW+JPEGラージで約22枚。

 アナログからデジタルへの変換処理が、12bitから14bitに向上したほか、白トビを抑える「高輝度側・階調優先」機能が備えられた。

 AFセンサーは新開発の45点新エリアAFシステム。F2.8対応のクロスセンサー19点と、F5.6対応アシストセンサー26点を備える。またセンサーの感度向上により、測距輝度範囲が-1〜18EVとなった。


デュアルDIGIC III
AFセンサー

ファインダー内の表示とAFセンサーの配置
 ファインダーは視野率約100%、倍率は約0.76倍。ファインダー内には測光モード、ISO感度、バッテリー残量が常時表示されるほか、RAW撮影、EFロック表示が追加された。接眼部には外れにくいように改良された新型の「アイカップEg」を採用。フォーカシングスクリーンはEcタイプすべてを装着できるほか、標準のフォーカシングスクリーンはEc-C IVとなった。

 記録メディア用スロットは、CFスロットとSDHC/SDメモリーカードスロットを備える。メディアの空き容量が不足した際に自動的にメディアを切り替える機能や、両方のメディアに同じ画像を同時記録したり、RAWとJPEGを違うメディアに振り分けて同時記録することができる。また、メディア間での画像コピーも可能になった。

 電源はニッケル水素充電池からリチウムイオン充電池「LP-E4」に変更された。CIPA準拠の撮影可能枚数は常温(23度)で約2,200枚、低温(0度)で約1,700枚。


メディア間で画像をコピーできる
リチウムイオン充電池 LP-E4

ボディはやや軽量に

 液晶モニターは2.5型から3型23万画素TFTに大型化された。

 ユーザーインターフェイスでは、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルのほかに、マルチセレクタを搭載。さらにISO感度ボタン、AFスタートボタン、ピクチャースタイルボタンを新たに装備した。

 ボディ素材はマグネシウム合金。ボディ全体に防塵・防滴性を備えるほか、アクセサリーシュー周囲の形状を改良し、同時発表のストロボ「580EX II」を装着した際に防塵・防滴となるようにした。

 また、重量がMark II N比で約14%軽量化された。本体サイズは156×79.9×156.6mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約1,155g。


マグネシウム合金ボディ

主要な防滴シーリング箇所
主要な防滴シーリング箇所


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-02/pr-eos1dmk3.html
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/1dmk3/

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キヤノン、液晶モニターを大型化した「EOS-1D Mark II N」(2005/08/23)


( 本誌:田中真一郎 )
2007/02/22 18:46
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