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キヤノン、センサーのゴミ対策を施したエントリー向けデジタル一眼
「EOS Kiss Digital X」

〜有効1,010万画素CMOSと2.5型液晶を搭載

 キヤノンはエントリー向けのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss Digital X(エックス)」を、9月8日より発売する。価格はオープンプライスだが、ボディのみの店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 レンズとのセットも用意される。「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 II USM」とセットになった「レンズキット」は店頭予想価格11万円前後の見込み。レンズキットに「EF 55-200mm F4.5-5.6 II USM」を加えた「ダブルズームキット」は店頭予想価格13万円強の見込み。

 2005年3月に発売された「EOS Kiss Digital N」(KDN)の後継機。撮像素子が有効800万画素から1,010万画素になり、撮像素子につくゴミへの対策「EOS Integrated Cleaning System」が採用された。




さまざまなゴミ対策を搭載

ローパスフィルタを圧電素子で振動させ、ゴミを落とす
 「EOS Integrated Cleaning System」は、ローパスフィルタを振動させることでゴミを落とす「セルフクリーニングセンサーユニット」を中心に、さまざまなゴミ対策をまとめたもの。ゴミを落とすだけでなく、ゴミの発生や付着を抑えるほか、落としきれなかったゴミを画像上で処理する仕組みまでが含まれる。

 セルフクリーニングセンサーユニットは、圧電素子でローパスフィルタを振動させ、超音波でゴミを落とす仕組み。落ちたゴミを吸着する部材も備えられる。セルフクリーニングセンサーユニットはカメラの電源投入時と電源断時に動作するほか、メニューからの操作で動作させることもできる。電源投入時からクリーニング終了まで約1.7〜3.2秒を必要とするが、この間にカメラが操作されるとクリーニングは中止され、すぐに撮影できるようになる。なお動作中は動作アイコンが背面液晶モニターに表示される。

 また、セルフクリーニングセンサーユニットで落としきれなかったゴミへの対応として、「ダストデリート機能」を搭載。撮影前にゴミの位置を記録し、その情報をもとに撮影後にPC上のソフト「Digital Photo Professional Ver2.2」でゴミを消すことができる。

 このほか、レンズ交換時などに外部から入るゴミだけでなく、カメラ内部のメカから出るゴミを防ぐためにゴミの出にくい機構や素材を選択。さらに、ゴミが付着しにくいように、付着の原因となる静電気が発生しにくい構造を採用する。


APS-Cサイズの1,010万画素でも、ISO1600撮影を実現

 撮像素子は新開発のAPS-Cサイズの有効1,010万画素CMOSセンサー。センサーのサイズは22.2×14.8mmで、焦点距離はレンズ表記の1.6倍となる。最大記録画素数はKDNの3,472×2,312ピクセルに対し、3,904×2,598ピクセル。

 画素ピッチはKDNの6.4μmから5.7μmに減少。ノイズなどの点で不利になるが、マイクロレンズを改良して集光効率を向上させたことで、最高感度ISO1600を維持した。なお、長時間露光時のノイズ低減機能は、EOS 30D同様に「しない」、「自動低減」、「する」の3つから選べる。自動低減の場合は、1秒以降の露光でノイズを検出した際に、自動的にノイズ低減処理が行なわれる。

 画像処理エンジンはDIGIC IIを継承。EOS 30Dなどの上級機同様に、ピクチャースタイルを搭載。ピクチャースタイルは、撮影目的に合わせた画像パラメーターのプリセットで、「スタンダード」、「ポートレート」、「風景」、「ニュートラル」、「忠実設定」、「モノクロ」などがあらかじめ搭載されるほか、同社Webサイトなどから新たなピクチャースタイルを入手し、使用することもできる。パラメーターにはシャープネス、コントラスト、色の濃さ、色あいがあり、ユーザー独自のセットを作成することも可能。

 AF測距点はEOS 30D同様に9点となった。構成は中央部1点がF2.8対応、周囲がF5.6対応。

 秒間3コマの連写が可能。バッファメモリが増量され、JPEGで27コマ、RAWファイルで10コマまでの撮影が可能になった。

 このほか、「イージーダイレクトボタン」を押すことで、PCに画像を転送したり、ダイレクトプリントできるようになった。ダイレクトプリント機能は、KDNでは画像をプリンタに転送し終わっても印刷が終了するまではUSBケーブルを抜くことができなかったが、Kiss Digital Xではデータ転送後にケーブルを抜けるようになった。



2.5型液晶モニターを搭載

 背面カラー液晶モニターはKDNの1.8型から2.5型に拡大。画素数は11.5万画素から21万画素となったほか、視野角も80度から160度に広がった。

 液晶モニターの拡大にともない、設定値などを表示するサブディスプレイが廃止され、2.5型液晶モニターがその役割を果たすことになった。表示面積の拡大にともない、表示される情報にISO感度や調光補正値、ホワイトバランス補正などが加わった。また、調光補正値が内蔵ストロボと外付けストロボのどちらを表すのかを区別したり、露出補正時に露出補正値表示部の色だけ変更して表示するなど、情報の見やすさにも配慮されている。さらに、エラーの原因と対処方法や、各種モード設定もわかりやすく表示されるようになった。

 設定情報表示はモニター脇のDISP.ボタンでON/OFFできるほか、表示中にファインダーに接眼すると、接眼部下のセンサーで検知して、自動的に表示をOFFにする機能も備えられた。

 なお、2.5型カラー液晶モニターによる情報表示のほか、セルフクリーニングセンサーユニットなどにより、消費電力が増加した。これにともない、CIPA準拠の撮影可能枚数がKDNより約100枚減少し、約500枚(常温、ストロボOFF)となった。バッテリーはKDNと同じNB-2LH。

 本体サイズは126.5×65×94.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は510g。本体色はブラックとシルバー。アクセサリーとしてKDNと同じバッテリーグリップ「BG-E3」などが用意される。


オプションのバッテリーグリップを装着したところ


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URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://cweb.canon.jp/newsrelease/2006-08/pr-eoskissdx.html?jp=pr-eoskissdx

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キヤノン、第2世代の低価格デジタル一眼「EOS Kiss Digital N」(2005/02/18)


( 本誌:田中真一郎 )
2006/08/24 18:26
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