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松下電器、「LUMIX DMC-L1」発表会を開催

〜「現状のデジタル一眼レフカメラを不満に思う人に」

 松下電器は21日、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」の発表会を都内で開催した。

 DMC-L1は、松下電器として初めてとなるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。2月のPMA2006で発表、3月のPIE2006での国内初公開を経て、本日正式に発売日が7月22日に決定した。価格はオーププライス。店頭予想価格は「Leica D Vario-Elmarit (バリオ・エルマリート) 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.」が付属するレンズキットの場合、25万円前後の見込み。ボディまたはレンズ単体での発売予定は現時点でない。



 DMC-L1の仕様や特徴など詳細は、掲載済みの「松下電器、フォーサーズ準拠のデジタル一眼『LUMIX DMC-L1』」 「松下電器、フォーサーズ用標準ズームレンズ『LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5」を参照していただきたい。


「世界にただ1つのライカレンズ」

 発表会は牛丸俊三専務がDMC-L1の概略を説明し、その後登壇したパナソニックAVCネットワークス社の吉田守DSCビジネスユニット長が、詳細を解説するかたちをとった。

 牛丸氏は、「ライカとの協業開始から始まり、ついに納得のいくデジタル一眼レフカメラができた。多くの実験や理論をかけ完成した。それがDMC-L1。ものの本質を知る皆さんのために贈る」と述べ、DMC-L1の特徴を「ライカDレンズ」、「ライブビュー」、「ノンダストシステム」、「撮る喜び」の4つにまとめた。


牛丸俊三専務 DSCビジネスユニット長の吉田守氏

Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH. レンズに手ブレ補正制御用のヴィーナスエンジンプラスを搭載

 ボディとのセットでしか入手できない14-50mm F2.8-3.5は、新しいライカの基準を適用したというデジタル専用レンズ。牛丸氏は「単に性能だけを求めたのではない。ライカレンズの特徴でもある空気感も写る。ボケの中に被写体がくっきり写るのは感動的」と、性能を力説した。

 また、光学式手ブレ補正機構「MEGA O.I.S」については、「光学式を採用したのは画質優先」と、暗に他方式への牽制ととれる発言も飛び出した。レンズ内部に手ブレ補正制御用のヴィーナスエンジンプラスを組み込み、高精度な補正を実現するという。

 なお14-50mm F2.8-3.5は、ライカレンズ初のAFレンズにして、初のデジタル専用、初の手ブレ補正機構搭載となる。絞りリングは1/3段ステップ。同レンズをDMC-L1に取り付けた場合、本体側で絞り操作はできない。絞りリングのないレンズ(オリンパスEシステムのレンズ)を装着した場合は、背面のダイヤルで操作できる。

 レンズ本体には距離指標窓があり、書体はライカレンズ特有のデジタル文字。鏡胴素材は樹脂を主体としている。マウント部は金属製。ライカの品質基準には、デザインや絞りリングの感触なども含まれているという。吉田氏は「正真正銘のライカレンズ。フィルムの世界を高い次元で融合した」と自信を見せた。

 さらに発表会では、今後のレンズロードマップが示された。2007年から「14-54mm F3.5-5.6 OIS」、「50-150mm F3.5-5.6 OIS」、「25mm F1.4」、「45mm F2 OIS Macro」の4本の発売を示唆した。25mm F1.4をのぞくすべてが手ブレ補正を搭載。具体的な発売時期や価格は未定となっている。


デジタル一眼として必要なライブビューとノンダストシステム

 牛丸氏はライブビューについて、「これまでのデジタル一眼レフカメラではなぜかなかった機能。光学ファインダーと使い分けることで、使い方が広がる。撮影スタイルを変えるだろう」とコメント。有効750万画素Live MOSセンサーとミラーボックスは、一足先にライブビューを実現したオリンパス「E-330」と基本的に同一という。これらはオリンパスと松下電器の共同開発によるもので、なかでもLive MOSセンサーは、松下電器の撮像素子「νマイコビコン」の技術を発展させている。こうした「要素技術を一から開発できた強みが、ライブビューの実現に寄与した」(吉田氏)という。


Live MOSセンサーとミラーボックス ノンダストシステムは基本的にオリンパスのダストリダクションと同じ

 なお、ライブビュー中のAF動作は、瞬間的にミラーダウン→AFセンサーで測距→ミラーアップ→露光といった流れになる。光学ファインダーでの撮影よりタイムラグが生じるが、会場で試した感触ではそれほど遅くない印象。また、ライブビュー中は、フル解像度の中央部のみを切り出す「EX光学ズーム」や、切り出した後に設定した解像度に補間する「デジタルズーム」も利用可能。

 また、E-330のBモード(フルタイムライブビュー)では、10倍拡大だけだったが、L1では4倍拡大も選べる。

 ノンダストシステムもまた、オリンパスの「ダストリダクションシステム」と基本的に同じ仕組みとなる。Live MOS前方に設けたSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)が毎秒3万回振動してゴミの付着を低減する技術で、吉田氏は「センサーに対して垂直方向の振動」であることを強調した。


高級レンジファインダー機を想起させるデザイン

絞りリングとシャッターダイヤルを装備
 DMC-L1を牛丸氏は「撮る人の完成を刺激する操作感、撮る喜びを持つカメラ」と表現。その根拠としてあげた絞りリングとシャッターダイヤルについて、「現在のデジタル一眼レフのスタイルは、あるべき姿を追求したもの。しかしカメラの操作体系には不変なものがあり、進化の引き換えに失ったものもあるはず。(絞りリングとシャッターダイヤルは)ルミックスだけが手にした操る喜びを与えてくれる」と語った。

 また牛丸氏は、マグネシウムのボディ素材と独自のデザインを指し「カメラへの愛着を高めるデザインと堅牢性」と説明。同様に吉田氏は、「高級レンジファインダー機を思わせるクラシカルなデザイン」と表現した。

 なおDMC-L1は、カラー4種類、白黒3種類、ユーザー定義2種類の「フィルムモード」も搭載している。カラーは「スタンダード」、「ダイナミック」、「ネイチャー」、「スムーズ」。白黒は「スタンダード」、「ダイナミック」、「スムーズ」。ユーザー定義は「マイフィルム」と呼ばれ、2種類の設定を記憶できる。これらを吉田氏は「リバーサルフィルムなどをシミュレートしたもの」と説明した。吉田氏は「フィルムを選ぶ。シャッターを切る。その瞬間を大事にする人に選んでほしい」としている。


「今回はプレミアムモデル、台数シェアは追わない」

 生産はすべて国内で、月産3,000台。ヴィーナスエンジン、レンズとSDメモリーカード、Live MOSセンサー、本体生産をそれぞれ別の工場が担当する。なお、共同開発のミラーボックスとファインダー周り、オリンパス独自のSSWFは、オリンパスが生産したものを利用。一部の部材と設計が異なるものの、基本的に同一のパーツになるという。

 牛丸氏によると、同社のシェアは国内16%、海外17%で2位のポジション。LUMIXが浸透し、「一眼レフ市場にも相当の期待感を持っている」という。ただしDMC-L1については、「いたずらに台数シェアを追うものではない。カメラの本質、現状のデジタル一眼に不都合を感じている人に、メディアを通じて訴求したい」と述べた。

 ボディまたはレンズの単体発売がないことについては、「ライカレンズをあやつる楽しみを提供したい、ボディとレンズの最適なコンビネーションを別々に販売することは考えていない」と断言。「現状のデジタル一眼レフに不満を感じている人はいるだろう。今回はプレミアムモデルの投入」と繰り返した。

 海外市場への投入は、国内より遅れる見込み。「遅くとも8月には出したい。今のところ2,000ドル前後を予定」(牛丸氏)という。

 今後のラインナップについては「乞うご期待」と回答した。


DMC-L1による写真展も。参加した写真家は高橋真澄氏、ハービー山口氏、水野克比古氏 薄型テレビ「ビエラ」との連携デモ。ほかのLUMIX同様、L1にも16:9モードが存在する

Eシステムのアクセサリーが使用可能

 会場には同時発表の別売アクセサリーが並んだ。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、MCプロテクター「DMW-LMCH72」が5,500円前後、PLフィルター「DMW-LPL72」が15,000円前後、シャッターリモコン「DMW-RSL1」が5,500円前後、ショルダーストラップ「DMW-SSTL1」が5,500円前後、本革バッグ「DMW-BAL1」が2万円前後、ストロボ「DMW-FL500」が6万円前後、バッテリーパック「DMW-BL14」が8,000円前後。


ショルダーストラップ(手前)と本革バッグ バッグの内部。仕切りは取り外し式

GN50のストロボ「DMW-FL500」 左からPLフィルター、MCプロテクター

SDHC関連製品も並んだ。上段左がSDHCカードで7月発売

 本革バッグは、ボディとレンズ1本を収納できるショルダータイプ。書類やメモリーカードケースなど入れるポケットも備える。ストロボはGN50の大光量タイプ。今秋には小型のGN36タイプ「DMW-FL360」(オープンプライス)も発売するという。

 このほか、Eシステムのアクセサリーも利用できる。ツインストロボ「TF-22」、マクロストロボコントローラー「FC-1」、バリマグ二アングルファインダー「VA-1」、マグニファインアイカップ「ME-1」も装着できる。



URL
  松下電器
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/dc/l1/product/

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松下電器、フォーサーズ準拠のデジタル一眼「LUMIX DMC-L1」(2006/06/21)


( 本誌:折本幸治 )
2006/06/21 20:36
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