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D200
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ニコンは10日、Web上の「製品に関するQ&A(FAQ)」コーナーで、デジタル一眼レフカメラ「D200」の「縞現象」について解説する内容を掲載した。特定の条件で発生する現象で、希望者にはカスタマーサポートセンター、または全国のサービス窓口で再調整を行なう。調整は無償。
■ 現象は3タイプ、画面全体あるいは輝度差の高い箇所に発生
該当するFAQは3種類存在し、それぞれの表題は(1)「低温時の縞現象について」、(2)「明るい被写体の上下の暗い部分に発生する縞現象について」、(3)「明るい被写体周辺の短いスジについて」となっている。
(1)の「低温時の縞現象」について抜粋すると、「低温下で撮影した場合にディスプレイ上で拡大すると画像全体に縞が見えるのだが」との質問があり、回答として「ごくまれに本現象が見える場合がある」と認めている。
(2)の質問は、「逆光や照明光源を撮影した画像をディスプレイで拡大すると、暗い部分に長めの縞が見える」というもの。回答は「極端に輝度差が大きい特殊なシーンを撮影すると発生する」、「ISO100ではほとんど発生しない」としている。同問題が発生しやすいISO感度については言及していない。
(3)は「ディスプレイ上で拡大すると、明るい部分と暗い部分の境目に短いスジが見えるのだが」という質問。回答は(2)と同じく、「極端に輝度差が大きいと発生する」となっている。また、「一般的な撮影シーンではほとんど発生しない」としている。
(1)、(2)については「A3サイズ以下ではほとんど確認できない、一般的なプリントの鑑賞では十分な画質」、(3)には「A3サイズ以下ではほとんど確認できない程度の微細なもの」と解説がある。
該当機種は発売当初の一部と見られるが、シリアルナンバーは公開されていない。ニコンによると、現在出荷しているD200は対策済みとなっている。
■ 画像を準備の上、サービス窓口に持ち込み
(1)と(2)の現象は「画像データ出力のレベル調整で目立たなくすることが可能」としている。カスタマーサポート、または全国の各サービス窓口で対応し、持ち込み、あるいは宅配サービスで受け付ける。
現在、出荷製品はすべて保証期間内ということで、調整に関する料金は無料。宅配サービスの送料はユーザーが負担する。窓口から国内の調整設備に送り、調整後に戻される。いずれの問題でも納期は未定。
また持込の際に、現象が発生したプリントまたは画像データを準備してほしいとしている。
同現象は、D200の発売当初からインターネット上などで話題になっており、すでにサービス窓口経由で修理を受けたユーザーも存在する。ニコンがユーザーに向けて告知を行なったのは今回が初めて。
■ お問い合わせ先
カスタマーセンター
Tel.0570-02-8000
Tel.03-5977-7033
■ URL
ニコン
http://www.nikon.co.jp/
FAQトップページ
http://www.nikon-image.com/jpn/support/qa/camera/digital/
修理・お問合わせ
http://www.nikon-image.com/jpn/support/service/
ニコンD200関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2005/12/07/2840.html
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( 本誌:折本幸治 )
2006/02/10 16:43
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