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コニカミノルタ、「α-Sweet DIGITAL」など新製品発表会

〜「α-9」相当の上位機種は「研究中」

 コニカミノルタは、8月下旬発売のデジタル一眼レフカメラ「α-Sweet DIGITAL」などについて発表会を都内で開催。新製品の特徴などを解説した。


「単なるエントリーではなく、積極的に選ばれる製品」

左からα-Sweet DIGITALシルバー、ブラック
 α-Sweet DIGITALは、2004年11月発売の「α-7 DIGITAL」の下位機種にあたる600万画素機。CCD、AFセンサーはα-7 DIGITALとほぼ共通で、絵作りについてもほぼ同等としている。また、α-7 DIGITALの最大の特徴だった「CCDシフト方式手ブレ補正機構(Aniti-Shake:アンチシェイク)」についても引き継がれ、同等のユニットを搭載するという。ボディサイズはα-7 DIGITALより約22%小型化した。

 コンセプトは「理想的な大きさ、心地よい使いやすさ、上質で力強いデザインが両立」、「失敗のない高画質画像を簡単に得られる商品」。ターゲットユーザーには、まったくの初心者というより「家族イベントとともに本格的な作品作りにもチャレンジするステップアップ志向の強いユーザー」を想定している。それは一眼レフの画質、信頼性、撮影領域の広さを理解している人とにつながり、具体的には「主に銀塩α
-Sweetクラスからの買い替えユーザー」に結びつくという。開発部第1設計グループ担当課長の村島伸治氏は「単なるエントリー機ではなく、積極的に選ばれる製品」と強調した。




α-7 DIGITAL(左)との比較

 α-7 DIGITALよりスペック上で劣る主な点は、ファインダー倍率が0.9倍から0.83倍になったこと。ペンタプリズムからルーフミラーに変更したためで、しかし「明るさはα-7 DIGITALとほぼ同等のレベル」としている。また、背面の液晶モニターが2.5型とα-7 DIGITALと同じ大きさながら、20.7万画素から11.5万画素に簡素化された。

 ただし、ファインダー倍率の0.83倍という数字は他社のエントリークラスの平均に比べると大きく、α-7 DIGITALと同じく明るさとピントの見えに秀でる「スフェリカルアキュートマット」を採用。α-7 DIGIATLと同様、ファインダーの見えを訴求ポイントのひとつにするという。なお、ファインダー内表示が若干変化し、手ブレインジケータがファインダー内右から下部に移動。表示もコンパクトになっている。

 逆に追加機能もあり、「ポートレート」、「スポーツ」、「風景」、「夕景」、「夜景/夜景ポートレート」といった「撮影シーンセレクター」もそのひとつ。さらに、P/A/S/Mモードのそれぞれに「画像仕上げ機能」(画質調整機能)が追加された。ユーザーの好みでコントラスト、彩度、シャープネスを±2段階で設定するもので、撮影シーンセレクターより撮影者の考えが反映できるという。

 さらにホワイトバランスブラケットが加わったほか、色温度指定にはK(ケルビン)と同時にCCフィルター換算のグラフが連動。フィルムカメラユーザーに分かりやすい設定になったとしている。

 そのほか、再生モード時にフォルダ単位での消去が可能になった。また、RAW画像の拡大表示、自動画像回転表示などを改良。さらに、背面液晶モニターでの情報表示にレンズ焦点距離と手ブレ補正のON/OFFが追加されている。また、アフタービュー表示中に表示切替え操作を受け付けるようになった。


CCDシフト方式手ブレ補正機構「Anti-Shake」 駆動機構などの配置を見直しコンパクト化を図った 新機能の「画像仕上げ」

 操作面では、エントリークラスながらダイヤルを左右に配置。右手側はモード変更など、左手側はホワイトバランスの設定になっている。プレビューボタンも装備。電源、手ブレ補正ON/OFFのスイッチは同様の位置にあり、ファインダー下のセンサーにより、ファインダーを覗くと液晶モニターが消灯する機構も継承している。

 ボディサイズの小型化は、駆動機構の小型化と配置の最適化によるものという。背面左上に配置していた絞りモーターをシャッターユニット左上脇に位置させるなど、複数の見直しを行なっているという。また、フォーカシングスクリーンを5度前屈させた光学系を採用し、標準タイプ(前屈なし)の光学系に比べて約2mmの高さ低減を実現した。

【お詫びと訂正】記事初出時、光学系の低減された高さを2mと記述しておりましたが、正しくは2mmでした。お詫びして訂正させていただきます。

 ボディ外観の上質感にも気を使い、社名、機種名、主要ボタンに墨入れ処理を採用。また、左右のダイヤルリングはアルミ製で、深絞り加工の後、アルマイト処理を行なっている。さらにダイヤル上部の銘板にはステンレス材料をスピンエッチング加工したものを使用している。


発売予定のDTレンズも実物が並んだ。写真は11-18mm F4.5-5.6(D) α-Sweet DIGITALと18-200mm F3.5-6.3(D)。DTとは「デジタルテクノロジー」 久しぶりのGレンズ新製品も展示。ただしモックアップ

X1はデザイン志向のユーザーに

 コンパクトデジタルカメラ「DiMAGE X1」についてもプレゼンが行なわれた。開発2グループの新谷大氏はX1のコンセプトを「画質、機能、デザイン、サイズにおいて、最上級のデジタルカメラ」と説明。過去のDiMAGEシリーズのコンパクトさを意識しつつ、デザイン性にも力を入れたという。

 ターゲットユーザーは、機能だけでなくデザインにも価値を持つ人。分析すると美的関心が強く映画・音楽など文化的なものへの関心が強い「知的創造・自己探求派」と、成功願望が強い「発展途上・上昇志向派」になり、前者は20代から団塊世代に広く分布し、後者は30〜40代が中心だという。具体的な例として新谷氏は「ちょっと食事に行くときもグルメ本で調べないと気がすまない人。家具をデザイナーブランドでそろえている人」などと説明した。

 それだけに質感には凝っており、たとえばブラストシルバーでは、アルミ素材を絞ってからバフ研磨し、アルマイト処理を行なっている。ブラッククロームとワインレッドレッドはシルバーと異なる処理を経ることでさらに光沢感を増しているという。


DiMAGE X1。カラーはワインレッド 背面 ブラストシルバー(上)とブラッククローム

 デザイン以外の主な特徴は、1/1.8型800万画素CCD、レンズユニットスイング方式による手ブレ補正機構、新設計の光学3倍GTレンズ、ハイブライト機能付き2.5型液晶モニター。そのうちCCDについては、1/2.5型が多いXシリーズとしては初めて1/1.8型を採用。プリントでの画質を基本として低周波のMTFを重視し、クリアでヌケの良い画質を追求したという。

 レンズユニットスイング方式は、手ブレ補正内蔵で薄いボディを目指したもので、底面に平行してCCDを配置することの多い屈曲光学の場合、従来のCCDシフト式ではCCD周りの面積を広げる必要があるため、薄さを維持できない。また、現在主流のレンズ内補正では片ボケなどを引き起こしやすい。そのため、レンズユニット全体を動かす方法をとったという。X1で手ブレがおきない最低シャッタースピードを「6分の1秒」としている。


上位機種は「要素技術など研究中」

カメラ事業部長の石塚啓一取締役
 カメラ事業部長の石塚啓一取締役は、「一年ほど前から一眼レフとコンセプトを絞り込んだコンパクト機で勝負すると発表してきた。今回の製品はまさに今後の方向性を決めていく。2005年度の中核的機種だ」と期待を語った。

 また、「(デジタル一眼レフへの)参入は遅れたが、α-7 DIGITALではCCDシフト方式を実現できた。カメラ作りとは夢を実現することが大事だと再認識した。また、2005年度のカメラグランプリでは、CCDシフト方式以外に、ファインダー、2.5型液晶モニターなど、全体的な操作性が評価された。これはカメラを作るものとしてとてもうれしい。平凡だが、使い勝手の良いカメラの追求が大事だと感じている」とコメントした。

 なお同社は、デジタル一眼レフ市場におけるシェアについては「非公開」とした。

 また、石塚氏は銀塩カメラならα-9に相当する最上位機種について、要素技術などを仕込んでいる最中。写真を趣味とされる方の上のクラス、α-7 DIGITALの次に必要なものを研究している」とコメント。「上位ユーザーからSweetクラスまで順次開発、計画していきたい」、「はっきりいえるのは一番安いものを作ることはない」などと語った。



URL
  コニカミノルタ
  http://konicaminolta.jp/
  ニュースリリース
  http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2005/0715_04_01.html
  製品情報
  http://konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a_sweet_digital/

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( 本誌:折本幸治 )
2005/07/15 20:22
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