ソニーは、有効1,010万画素CCDと28mmからの光学5倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-W170」を、4月11日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万円前後の見込み。
サイバーショットの薄型モデルでは初めて、35mm判換算焦点距離28mmからのズームレンズを搭載する製品。米国では1月23日(現地時間)に発表されている。
撮像素子に1/2.3型有効1,010万画素CCDを搭載。7日に発売されるDSC-W120の上位機種で、ヘアライン加工の入った金属ボディとスピン加工されたレンズリングなど、質感にも配慮されている。
DSC-T300で初めて採用された「おまかせシーン認識」、改良された「スマイルシャッター」などの新機能が、DSC-W170でも採用された。
おかませシーン認識は、撮影に失敗しやすい「逆光」、「逆光+人物」、「夜景」、「夜景+人物」、「三脚使用の夜景」の、5つのシーンをカメラが判別する機能。Dレンジオプティマイザーをかけたり、感度を上げるなどのシーンに応じた最適な設定を、自動で行なう。また、おまかせシーン認識による撮影と、ユーザー設定による撮影を2枚自動で行なう「おまかせシーン認識アドバンス」も備える。
スマイルシャッターは、顔検出を応用した機能で、検出した顔が笑顔になったら自動でシャッターを切る機能。DSC-W170では、DSC-T300やDSC-W120と同様に、検出した顔が大人か子どもかを判別し、どちらかが笑顔になったら自動でシャッターを切れるようになった。
また、画面内のどの顔が笑ってもシャッターが切れる設定が追加されたほか、笑顔の程度を表すスマイルインジケーターを表示できるようになった。
DSC-W170に保存した画像は、日付、お気に入りをキーに検索できるほか、顔検出機能を応用し、「人の顔」、「笑顔」、「子どもの顔」、「赤ちゃんの顔」をキーに絞り込むことができる。また音楽付きスライドショー自動生成機能「音フォト」にも顔検出機能は使われており、パンなどのエフェクトが顔を中心としてかかるようになった。なお音フォトは使用できる曲が4曲から8曲に増え、再生時間が3分から5分に伸びた。
このほかカメラ内レタッチ機能も従来の「ソフトフォーカスフィルター」、「パートカラーフィルター」、「レトロ」、「クロスフィルター」、「魚眼フィルター」、「放射」に、人物の顔を笑顔にする「スマイル」と、ピンボケ写真を修整する「ピント補正」が加わった。
最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。記録形式はJPEG。感度はISO80~3200。640×480ピクセル、約30fpsでのMPEG-1動画も記録可能。
レンズは35mm判換算焦点距離28~140mm、F3.3~5.2のCarl Zeiss Vario-Tesser。光学手ブレ補正機能が搭載される。最短撮影距離は広角端で約10cm、望遠端で約50cm。
液晶モニターは2.7型23万ドット。光学ファインダーも備える。記録メディアはメモリースティックデュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオと、約15MBの内蔵メモリ。電源はリチウムイオン充電池。NP-BG1。CIPA準拠の撮影可能枚数は約390枚。
本体サイズは約93.7×24×58mm(幅×奥行き×高さ)、電池と記録メディアを含む重量は約175g。本体色はシルバー、ブラック、レッド、ゴールドが用意される。
専用オプションとして、シリコン素材のジャケット「LCJ-WA」(3,150円)、40m防水のマリンパック「MPK-WD」(2万4,150円)などが用意される。
なお6日より、銀座ソニーショールーム、お台場ソニースタイルショールーム、大阪ソニースタイルストアで先行展示される。
|
|
シリコンジャケット「LCJ-WA」
|
マリンパック「MPK-WD」
|
■ URL
ソニー
http://www.sonyco.jp/
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200803/08-0305/
製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-W170/
■ 関連記事
・ ソニー、Cyber-shot Wシリーズ4機種を海外発表(2008/01/25)
・ ソニー、スマイルシャッターを搭載した「サイバーショットDSC-W120」(2008/02/18)
・ ソニー、子どもと大人を区別する「サイバーショットDSC-T300」(2008/02/18)
( 本誌:田中 真一郎 )
2008/03/05 15:09
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|