デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

ニコン、ワイヤレスLAN搭載機「COOLPIX S51c」など秋モデル8機種の発表会


 ニコンは都内で30日、コンパクトデジタルカメラの秋モデルの発表会とワイヤレス機能搭載モデルの体験会を開催した。


COOLPIX秋モデルの発表会

発表会の風景
 発表されたのは既報どおり秋モデル8機種。発表会では、最初にニコン映像カンパニーマーケティング本部、第一マーケティング部ゼネラルマネジャーの中山正氏が登場。「2006年度、映像カンパニーは過去最高の売上高4,488億円を記録した。営業収益も457億円と好調」。さらに、「2007年度第1四半期は売上が1,453億円、営業利益は266億円。7月23~29日の1週間の台数シェアで13%を達成した」と同社の好調ぶりをアピールした。


2006年度の売上高と営業利益の実績 COOLPIXの市場シェア

映像カンパニーマーケティング本部、第一マーケティング部ゼネラルマネジャーの中山正氏
  その後、新型機の解説に移った。「秋モデルは画像処理コンセプトEXPEEDとニッコールレンズを全機種が搭載する」と先日発表されたデジタル一眼レフカメラのD300やD3などと同じ技術が使用されていると語った。

 「P5000の兄弟機P5100、S500の上位機のS700、S500の後継機のS510」とし、秋モデル8機種の中、以上の3機種を重点的に解説した。


COOLPIX秋モデル。左からS510、P5100、S51
 「P5100は、1,210万画素のCCD、約3段分の補正効果のあるレンズシフト式の手ブレ補正機構、ボディの素材にマグネシウム合金を採用した高品位なモデル」、「S510は、起動時間0.7秒以下、レリーズタイムラグ0.005秒以下、AF速度は従来機の2倍という高速モデル」、「S51はWave Surface Design採用のスタイリッシュ機。撮影感度は最高ISO1600、約3段分の補正効果のある手ブレ補正機構搭載」と語り、最後にS510とS51は、S500のCMで好評だった木村拓哉氏が引き続きイメージキャラクターをつとめると付け加えた。


画像コンセプトEXPEEDを搭載する 秋モデルは8機種を発売

COOLPIX P5100

COOLPIX S510

COOLPIX S51

 3製品の解説を終えてから、同社が取り組む「カメラとインターネットの融合」というテーマの新プロジェクトをアピールするメッセージ映像を流した。「写真の未来はどうなっていくんだろう?」と問いに対して、「写真の最終目的である楽しむ価値を直接提供していきたい」という答えを導き出すもの。ニコンはデジタルカメラの無線LANへの対応を推進し、高性能カメラの開発という「技術の向上」だけでなく、写真の楽しみという「価値の向上」を付け加えたいとした。

 その答えとして同社7機種目の無線LAN対応(Wi-Fi対応)のモデルとして、「COOLPIX S51c」の発売を発表した。写真を無線LANでインターネットへアップロードすることで、カメラと画像を取り巻く現在の環境に対応するという。


写真を取り巻く環境に対してニコンのは写真を楽しむ価値観を提供する 技術の向上と写真の楽しみを両立するカメラを開発するという

COOLPIX S51c

同映像カンパニー新規事業プロジェクトリーダー大槻正氏
 次に、同映像カンパニー新規事業プロジェクトリーダー大槻正氏が登場した。以前はソニーで犬型ロボット「Aibo」などの開発に参加したクリエーターという。同社が提供を開始する新インターネットサービス「my Picturetown」を解説した。

 「公衆無線LAN環境があれば自由にインターネットアクセスできるS51cで、写真サイトmy Picturetownへアクセスすることで新しいライフスタイルを提案できるものと考えている」と語り、「カメラをINPUTとして、PCや携帯電話などのOUTPUTのへの流れを簡単にしたい」と続けた。

 my Picturetownは、デジタルカメラ、PC、携帯電話などに対応する写真サイト。S51cなどから写真をアップロードし、保存、共有することができる。また、LAN環境が整った家庭ならカメラを充電するだけで、撮影した写真を自動的にアップロードできるという。


ニコンは新インターネットサービス、my Picturetownを開始した カメラで撮った写真を携帯やPCで楽しむ新しいライフスタイルを提案

写真を撮るカメラと写真を鑑賞する機器との溝を無線LANで埋める 写真、解放をキーワードとする写真ネットワークサービス

ピクチャーメールボタンを使えば簡単に写真をメールできる 公衆無線LANを使えば自宅にPCがなくても写真を楽しめる

 「会員体系は、最大2GBまでの容量を無料で利用できるフリーアカウントと、最大20GBまで350円/月で利用できるゴールトアカウント(2008年2月末までは無料)の2つが用意される」とし、「写真、解放と呼んでいる」と語った。また、「個人的には20GBあれば一生分ではないかと思う」と付け加えた。

 最後に将来のビジョンとしとて、「S51cとMy Picturetownによってどこでも写真を楽しめる環境を提供しているが、さらにグローバルな展開を行っていきたい」と抱負を語って締めくくった。


COOLPIX S51cを使ったワイヤレス機能の体験会

 会場では、参加した記者全員がCOOLPIX S51cのワイヤレス機能を体験できた。COOLPIX S51cを全員に配布し、記者が持参したノートPC、または会場に備えつけられたノートPCを使って、写真をメール転送した。

 初期の設定も、ユーザーが任意のニックネームとユーザーのメールアドレスを登録するだけ。次にカメラ上面にあるピクチャーメールボタンを押して、新規追加から写真を送るメールアドレスを打ち込む。撮影した写真の中からメールする写真を選んでシャッターボタンを押し、後は利用する無線LANサービスを選んで、WEPキーを打ち込めば作業は終了する。作業は極めて簡単だった。


ピクチャーメールボタンを押してメール予約画面に入る 無線LAN環境が検出されればすぐに送信する。検出されなければ送信予約となる

無線LANを検出中の画面 検出した無線LANの中から使用する回線を選ぶ。そしてWEPキーを打ち込む

アクセスポイントに接続して写真を送信する 転送終了画面。これで作業はすべて終了

タッチ&トライコーナー

タッチ&トライコーナーの様子。My Picturetownのページを表示するノートPCが配置されていた
 発表会と体験会終了後には、秋モデルのタッチ&トライコーナーが設けられた。


COOLPIX P5100

 手にした感触では、適度な重さとコンパクトさを両立しているとの印象。起動速度やズームの速度も速く、撮影チャンスを逃すことはないと思われる。画像処理コンセプト「EXPEED」(エクスピード)を採用するが、メニュー画面を確認すると、画質調整機能はD3やD300にも搭載される「ピクチャ―コントロール」ではなく「仕上がり設定」のままだった。


COOLPIX P5100



1,210万画素の高精細で撮影できる 従来通りの仕上がり設定を搭載

テレコンとワイコンに対応 歪み補正機能を搭載する

COOLPIX P50

 展示品はモック。実際に使用はできなかったが、P5100とほぼ同等の質感を実現しているように思えた。ストロボ用のホットシューなどが省かれている。


COOLPIX P50



COOLPIX P5100とP50の比較


COOlPIX 50(左)、COOlPIX 5100(右)


COOLPIX S700

  展示品はモック。手にしてみるとおさまり具合はよかった。


COOLPIX S700


COOLPIX S510

 起動時間0.7秒以下、レリーズタイムラグ0.0005秒以下、AF速度は従来機の2倍という。実際に展示されていた製品の中でもっともキビキビ動いていたという印象。


COOLPIX S510



COOLPIX S51

 S51cから無線LAN機能を省略したモデル。ボディ左側面のふくらみがなく、直線的なイメージに仕上がっている。。


COOLPIX S51


カラーはシルバー、ワインレッド、ビビッドピンクの3色を用意

COOLPIX L15とL14

COOLPIX L14(左)とCOOLPIX L15(右)
 展示品はモック。十分な厚みがあるので、ホールドしやすい。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報(COOLPIX P5100)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/p5100/
  製品情報(COOLPIX P50)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/p50/
  製品情報(S510)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/s510/
  製品情報(S700)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/s700/
  製品情報(COOLPIX S51c)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/s51c/
  製品情報(COOLPIX S51)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/s51/
  製品情報(COOLPIX L15)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/l15/
  製品情報(COOLPIX L14)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/l14/
  my Picturetownについて
  http://www.mypicturetown.com/P2PwebCmdController/pictureBank/?wicket:interface=:0:bottomLinkBar:aboutLink::ILinkListener&commId=8D86D969CE0F313B0CF0D138DB96E346

関連記事
ニコン、COOLPIX S50cの記者向け体験会を実施(2007/04/03)


( 本誌:織原 博貴 )
2007/08/30 22:57
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.