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パナソニック、28mmからの10倍ズームモデル「LUMIX DMC-TZ3」

~レンズのリニューアルで薄くなった“旅カメラ"

 パナソニックは、光学10倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TZ3」を3月9日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万7,000円前後の見込み。

 同社が2006年3月に“旅カメラ”と銘打って発売したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TZ1」の後継モデル。カラーはシルバー、ブラック、ブルーを用意する。


シルバー ブラック

ブルー

28mmからの光学10倍ズーム

 TZ1で35~350mm(35mm判換算)、F2.8~4.8だったレンズは、新設計のLEICA DC Vario-Elmar 28~280mm、F3.3~4.9になり広角化を図った。加えてフレア、ゴースト耐性を高めたほか、画像周辺部における画質の低下を抑えたという。TZ1から引き続き、光学式手ブレ補正機構を搭載する。

 高偏肉比非球面レンズや同社最薄となる薄型非球面レンズ、EDレンズなどの採用で、TZ1では沈胴+屈曲だった光学系を沈胴光学系のみとし、レンズユニットの薄型化を図った。これによりボディの奥行きがTZ1より3.5mm薄くなった。また、レンズ前面にはレンズバリアを新たに搭載した。TZ1はレンズキャップ式だった。


マルチアスペクト

 TZ3からの新機能として4:3、3:2、16:9のどのアスペクト比で撮影しても同じ画角で記録できる「マルチアスペクト」機能を搭載した。

 従来、4:3のCCD採用機種では上下をカットすることで3:2と16:9のアスペクト比を、また16:9のCCDでは左右をカットすることで4:3と3:2のアスペクト比を実現していた。この方式だと、全てのアスペクト比で画角が変わってしまうのに加え、記録には使用されない画素が多く発生していた。

 TZ3機能では、レンズのイメージサークルである1/2.5型より1サイズ大きい1/2.35型CCDを使用。これにより、4:3、3:2、16:9のいずれのアスペクト比でも同じ画角で撮影することが可能になった。

 また、従来の1/2.5型CCD(4:3サイズ)を使用した場合、記録サイズは例えば4:3で700万画素とすると、3:2で600万画素、16:9で500万画素となってしまうが、1/2.35型CCDを採用すると4:3で700万画素の時、3:2でも約700万画素で記録できる。また16:9でも画素数の低下は約600万画素にとどめることができる。


より画質を追い込んだ「ヴィーナスエンジンIII」

 撮像素子は1/2.35型の総画素数850万画素CCDを搭載。記録時は1/2.5型相当、有効720万画素となる。最大記録解像度は4:3が3,072×2,304ピクセル、3:2が3,216×2,144ピクセル、16:9が3,328×1,872ピクセル。最大848×480ピクセル、30fpsでの動画撮影が可能。撮影した動画から9枚または1枚の静止画を作成する機能も備える。

 撮像素子の中央部分を切り出すことで画質を劣化させずにズームできる「EX光学ズーム」も引き続き搭載する。記録画素数300万画素以下で利用可能。最大倍率は、TZ1の12.5倍から15倍になった。

 画像処理エンジンには2006年モデルからの「ヴィーナスエンジンIII」を搭載した。今回アルゴリズムの改善などによりさらに高画質化を図ったという。最高感度はISO1250、高感度モードではISO3200まで増感可能。TZ1の感度は最高ISO1600までだった。

 被写体の動きを認識してISO感度をコントロールする「インテリジェントISO感度コントロール」を2006年秋モデルから引き続き搭載した。今回から新たに自動増感時の最高感度をISO400/800/1250から任意に設定できるようになった。また、これまでインテリジェントISO感度モードに入るにはメニュー画面から設定していたが、モードダイヤルに「I.ISO」(インテリジェントISO感度モード)ポジションを追加し、簡単に設定できるようになった。


「メモモード」など旅行に便利な機能を搭載

 メモモードは、TZ3で撮影した画像を素早く表示して閲覧できるモード。メモモードで撮影した地図や時刻表などの画像は、カメラの内蔵メモリに保存され、モードダイヤルに設けた「メモモード」ポジションを選択することで、即座に画像を確認できる。

 また、旅行の出発日を設定することで、旅行の何日目かを画像に記録できる「トラベル日付」機能、旅行先の時間帯を世界地図から選べる「ワールドタイム」機能などをTZ1に引き続き搭載する。

 夜景モードや夕焼けモードなどに加え、ビーチモード、空撮モード、水中モードなどの撮影モードも備える。


液晶モニターは3型を採用

 液晶モニターはTZ1の20.7万画素2.5型から、23万画素の3型になった。大型化した液晶モニターを活かした上下2画面表示機能を搭載した。カメラ本体を縦にした場合、上下に2つの画像を表示するもの。それぞれ独立してページ送りが可能で、2つの写真の比較などに利用できる。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカードおよびMMC(静止画のみ)、内蔵メモリは12.7MB。

 電源はリチウムイオン充電器。CIPA準拠の撮影枚数は約270枚。本体サイズは105×36.7×59.2mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約232g、バッテリーとメモリカードを含む重量は約257g

 専用の水中ハウジング「DMW-MCTZ3」と専用ケース「DMW-CT3」を用意する。



URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/dc/tz3/

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( 本誌:武石 修 )
2007/01/31 15:02
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