デジカメ Watch アワード

結果発表!「デジカメ Watch アワード 2022」

今、人気のセンサーサイズは? 受賞メーカーコメントも

今年発売されたデジタルカメラから最大3機種に投票いただく「デジカメ Watch アワード 2022」の結果を発表します。総投票数は1,618件でした(受付期間:2022年12月16日~12月23日)。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。

同点1位:OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1(487票)

OMデジタルソリューションズに社名を変更して以来、同社初のフラッグシップ機となる「OM SYSTEM OM-1」が読者投票で1位となりました。

同社は「OM SYSTEM」ブランドの発表以来、マイクロフォーサーズシステムの“さらなる進化と拡充”を強調。OM-1の名の由来を、1972年に登場した銀塩一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」からとるなど、同社の強い“決意”が込められたモデルとなりました。

小型軽量性というマイクロフォーサーズの武器に加えて、有効約2,037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーと画像処理エンジン「TruePic X」の組み合わせは、従来モデル比で常用最高感度をISO 6400からISO 25600に、最大設定感度をISO 25600からISO 102400に向上。1,053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAFを採用し、「日本の歴史的カメラ」にも選ばれました。

受賞メーカーのコメント

このたびの「OM SYSTEM OM-1」の栄えある受賞、社員一同、歓喜しております。本機は高品位な小型軽量ボディーに「裏面照射積層型 Live MOS センサー」と、最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載することで、センサーサイズの常識を覆す高画質と高いAF性能、高速連写を実現したOM SYSTEM のフラッグシップモデルです。

「ライブコンポジット」や「ハイレゾショット」などの多彩なコンピュテーショル フォトグラフィ機能が搭載され、従来特殊な機材や習熟を必要とした撮影が簡単に行えるのも本機の大きな魅力です。最大8段の強力な手ぶれ補正なども含め、「OM-1」ならではの魅力をこの機会に皆様にぜひお試しいただきたく思っております。

OM SYSTEMは、これからも、どんな場所や環境にも持ち歩け、感じたものを思ったままに撮れる。そんな楽しみをお客様にお届けできる製品、サービスの提供に努めてまいります。

(OMデジタルソリューションズ株式会社 広報担当)

同点1位:ソニー α7R V(487票)

驚くことに、本アワード史上初の“同点一位”となりました。マイクロフォーサーズ機の相方となったのは、フルサイズ機の「α7R V」です。

α7シリーズの中でも、特に高解像度を特徴とする「R」(Resolution)も5世代目となりました。“α史上最高の解像性能”を謳う本機は、有効約6,100万画素の35mmフルサイズ相当(35.7×23.8mm)裏面照射型CMOSセンサーを従来機から踏襲しています。

AFシステムにおいては、AI技術を活用した「AIプロセッシングユニット」を新たに搭載しました。被写体の骨格情報から動きを認識できるようになった点が特徴となっています。α7シリーズの、今後の動向にも注目です。

受賞メーカーのコメント

このたびは名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。

今回選出頂いた『α7R V』は、高い解像性能で撮影表現を拡げてきたα7Rシリーズの第5世代モデルです。AI技術と新開発アルゴリズムによる新次元のAF性能と、最新の画像処理エンジンBIONZ XRと有効約6,100万画素のセンサーによる高解像と豊かな階調性能を実現します。

さらに本機は、従来のチルト液晶モニターとバリアングル液晶モニターの利便性を兼ね備えた新開発の4軸マルチアングル液晶モニターの搭載など、操作性も大きく進化しているので、ぜひ一度手に取っていただければと思います。

今後も、静止画・動画問わずプロフェッショナルの映像表現の可能性や創造性をさらに広げ、カメラの新時代を切り開いてまいります。どうぞご期待ください。

(ソニーマーケティング株式会社デジタルイメージングビジネス部)

3位:富士フイルム FUJIFILM X-T5(412票)

2014年のX-T1(シリーズ初代)発売以来、8年の歳月を経て富士フイルムが出した答えは“原点回帰”でした。「アナログライクで小型・軽量・高画質なミラーレスカメラ」に立ち返ることとなったX-T5は、そのサイズをX-T1とほぼ同等にまで小型化。一方でセンサー&画像処理エンジンは第5世代となり、画質や処理速度が大幅に向上されていることは言うまでもありません。

また、“アナログライク”といえば従来機から「3ダイヤルオペレーション」を踏襲した点も、ユーザーから支持された点でしょうか。

同じく今年発売されたX-H2とX-H2Sの“ダブルフラッグシップ”も、X-T5と同じく第5世代センサー&画像処理エンジンを搭載しています。本機より一足先に大きな話題となりました。両機はモードダイヤルとコマンドダイヤルで操作するシステムです。本アワードで、X-T5がそれらを上回る人気となったことは、興味深い結果のように感じられます。

4位~10位:フルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズが満遍なく

このほか、10位までの機種を以下に記載しました。

各フォーマットの機種がバランス良く(偏りなく?)並んでいるのが印象的です。フルサイズ機が上位を占める、という構図ではなくなっており、APS-C機やマイクロフォーサーズ機といったモデルも広く支持されている結果といえそうです。

“フルサイズにこだわらない”といった向きが今後加速するのか否か、2023年も、業界の動向から目が離せません。

順位機種名得票数
4キヤノン EOS R6 Mark II259
5富士フイルム FUJIFILM X-H2257
6キヤノン EOS R7249
7富士フイルム FUJIFILM X-H2S234
8パナソニック LUMIX GH6165
9リコーイメージング PENTAX KF145
10ライカカメラ ライカM11129
デジカメ Watch編集部