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FUJIFILM X-T5・XF30mmF2.8 R LM WR Macro
Tシリーズ原点回帰の第5世代モデル 高性能化と小型化を両立
2022年11月9日 12:00
富士フイルムが11月2日に発表したミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T5」の外観写真をお届けする。11月25日発売。店頭予想価格(税込)は、ボディ単体が25万3,000円前後、レンズキット(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS同梱)は31万9,000円前後。
あわせて、同日に発売となるXシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズXF30mmF2.8 R LM WR Macro」の写真も掲載する。
コンセプトは“Back to origin”
「FUJIFILM X-T5」は、富士フイルムXシリーズ第5世代となる裏面照射型の有効約4,020万画素センサー「X-Trans CMOS 5 HR」と、画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した「X-T」シリーズの新モデル。上位シリーズのフラッグシップ機「X-H2」と同じセンサー・エンジンを採用したことでも注目を集めている。
同機のコンセプトは、「原点回帰」。2014年に登場したTシリーズ初代機「FUJIFILM X-T1」から8年をかけて5世代目となったX-T5だが、当初掲げていたXシリーズの原点をかみしめながら商品開発を進めていったという。「小型軽量」「高画質」「アナログ操作の楽しさ」といった点を追求し、画質・性能を向上しながらも小型軽量化を果たしたモデルと説明している。
X-T5の外形寸法は129.5×91×63.8mm。重量は約557g(バッテリー、メモリーカード含む)、約476g(バッテリー、メモリーカード含まず)。従来モデルのX-T4は134.6×92.8×63.8mm・約607g(バッテリー、SDメモリーカードを含む)だったため、若干のダウンサイジングとなっている。
ボディの左側面にはUSB Type-C、HDMIマイクロ、3.5mmステレオミニジャック、2.5mmリモートレリーズの各端子を搭載。
右側面にはメモリーカードスロットを備えた。SDカードに対応するデュアルスロット(UHS-II対応)仕様となっている。
高さ×幅を、Tシリーズの初代機「X-T1」(129×89.8mm)とほぼ同等にまで小型化。これを実現するために、EVFユニットとボディ内手ブレ補正ユニットの干渉を回避したほか、縦位置グリップに非対応とした点など、各仕様やレイアウトを工夫した。
重量についても、X-T5は従来機のX-T4から約50gの軽量化を果たした。手ブレ補正ユニットやEVFユニットを小型化したほか、1g単位で各部品を精査していったのだそうだ。
デザインのテーマは「モダン&クラシック」。従来機のクラシックな雰囲気は踏襲しつつ、グリップ形状や、低くなったペンタ部の形状など、よりモダンなデザインとしている。ブラックモデルについては新色を採用しており、粒状感を細かく、黒味を増すことでより引き締まった印象にまとめたという。
対応バッテリーは「NP-W235」。撮影可能枚数はノーマルモード時で約580枚、エコノミーモード時で約740枚。
手に持った様子。装着しているのはキットレンズの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。グリップ感も程よく、軽快な取り回しが期待できる。
従来モデル「X-T4」との比較
上述したように、X-T5は従来機「X-T4」よりも小型化を実現している。並べてみても、左側に置いたX-T5の方が若干小ぶりとなっていることがわかる。ペンタ部の形状もすっきりとした印象だろうか。
同社は、操作性についても従来機から改善していると説明。その一つが、グリップ性の向上。両機を比較すると、X-T5のグリップ部がよりなだらかな形状となっていることがわかる。また、背面側の右手親指が当たる範囲についても形状を改善しているという。
天面にも変化がある。レリーズボタンの位置を、従来機よりも前方にシフト。これにより、カメラを自然に構えられるように工夫しているという。