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キヤノン、全面的強化のスタンダードフルサイズ機「EOS R6 Mark II」

2,420万画素・最高約40コマ/秒 AF検出被写体も増加

キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS R6 Mark II」を12月中旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は、ボディ単体が税込39万6,000円、RF24-105 IS STMレンズキットが税込44万円、RF24-105 L IS USMレンズキットが税込55万円。

RF24-105 IS STMレンズキット
RF24-105 L IS USMレンズキット

EOS Rシリーズの“スタンダードモデル”として2020年8月に発売された「EOS R6」の後継モデル。新たに2,420万画素になった35mmフルサイズCMOSセンサーを採用したほか、電子シャッターで最高約40コマ/秒・メカシャッター/電子先幕シャッターで最高約12コマ/秒の連写速度を実現。AF機能「EOS iTR AF X」は検出できる被写体数を増やすなど、静止画・動画の両面での機能進化を特徴としている。

2,420万画素に。連写は“EOS最高速”の最高約40コマ/秒も

EOS R6 Mark IIのCMOSセンサー

有効画素数をEOS R6の約2,010万から2,420万に増加。静止画記録時の感度は常用でISO 100〜102400(拡張でISO 50・204800相当も選択可能)。5軸のボディ内手ブレ補正に対応し、対応レンズの協調制御で最高約8段分の補正効果を得られる。

画像処理エンジンはDIGIC X。新シャープネス処理により、解像性能は一眼レフのEOS 5D Mark IV(約3,040万画素)を凌ぐという。レンズデータに基づき収差を補正するデジタルレンズオプティマイザも利用可能。

DIGIC Xが載ったメイン基板
IS(手ブレ補正)ユニット

電子シャッター撮影時にはAF/AE追従で最高約40コマ/秒の連写が可能。EOS史上最速の連写速度としている。ローリングシャッター歪みの量は、EOS R6比で“ほぼ同等”もしくは“やや低減”だという。メカシャッター使用時は最高約12コマ/秒。

また、記録形式はRAWに限定されるが、約30コマ/秒・AF追従でプリ撮影(約0.5秒前)が可能なRAWバーストモードも搭載している。

メカシャッター使用時のシャッター速度は1/8,000〜30秒、バルブ。X同調速度はメカシャッターで1/200秒、電子先幕で1/250秒。

AF機能、さらに充実。馬・鉄道・飛行機を検出

検出できる被写体として、新しく「馬」(動物優先)、「鉄道・飛行機(ジェット機、ヘリコプター)」(乗り物優先)が追加。スポット検出では、ノーズの長い高速鉄道の運転席や、飛行機のコックピット付近へのフォーカスも可能だという。人物および動物では、瞳の左右優先指定も可能になった。

被写体検出には「自動」の選択肢も追加。フレーム内に検出可能な被写体が入れば、自動的に人物・動物・乗り物を検出する。複数の検出対象がある場合は、被写体の種類(優先度は人物→動物→乗り物)や構図(より中央にある、よりサイズが大きい、検出状態が安定している、前フレームで主被写体だったものなど)に応じて主被写体を自動選択するという。

また、ディープラーニング技術の適用範囲を広げ、被写体の特徴情報を抽出する能力が向上したことにより、姿勢や明るさの変化があってもトラッキングの信頼性を高めたという。

動画も“プレ記録”に対応

6K RAWの外部記録や、6Kオーバーサンプリングによる4K UHD記録に対応。CINEMA EOSで使われるCanon Log 3やHDR対応ディスプレイ向けのHDR PQも記録できる。フルHD・180p記録に対応し、スロー表現の幅も広げた。記録時間は連続30分の制限がなくなっている。

また、新要素として「プレ記録」に対応。録画開始ボタンを押す3秒前もしくは5秒前から記録するモードで、いわゆる静止画の“プリ撮影”のように使える機能。

EOS R6の操作性をリファイン

物理的なモードダイヤルを持つEOS R6のスタイルを踏襲しつつ、細部を最適化したという。一例として、電源スイッチを背面左手側から右手側上部のサブ電子ダイヤル2と同軸に配置。背面左手側のスイッチは静止画/動画モードの切り替えレバーに変更した。

また、スティック状のマルチコントローラーは中央押しをしやすい形状に変更したという。

背面モニターは3.0型・約162万ドットのバリアングル式。EVFは約369万ドット・約0.76倍。アイポイントは約23mm。一眼レフカメラから持ち替えても違和感が少ないという「OVFビューアシスト」機能も備える。

バッテリーはLP-E6NH(EOS R6と同じ)。背面モニター使用時の撮影可能枚数は580枚(なめらかさ優先)、760枚(省電力優先)。USB Type-C端子から充電・給電が可能。EOS R6と共通の別売バッテリーグリップ「BG-R10」も利用できる。

別売バッテリーグリップ「BG-R10」装着イメージ

記録メディアスロットはSD×2。本体は防塵・防滴構造。ホットシューは、先端部に通信端子を持つマルチアクセサリーシュー。同時発表のクリップオンストロボ「スピードライトEL-5」に対応する。

外形寸法は約138.4×98.4×88.4mm。重量は約670g(バッテリー、カード1を含む)、約588g(本体のみ)。

【実機で解説】キヤノン EOS R6 Mark II、RF135mm F1.8 L IS USM、EL-5の特徴を紹介!(デジカメ Watch Channel)
本誌:鈴木誠