デジカメ Watch アワード

結果発表!「デジカメ Watch アワード 2021」

本誌読者の一番人気は? 受賞メーカーのコメントも掲載

今年発売されたデジタルカメラから最大3機種に投票いただく「デジカメ Watch アワード 2021」の結果を発表します。投票数は1,740件でした(受付期間:2021年12月14日〜12月21日)。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。

1位:ニコン Z 9(782票)

読者投票により選出されるデジカメWatchアワードで、2位以下を大きく引き離して一番人気となったのはニコン Z 9でした。おめでとうございます。ニコンのミラーレスカメラで初めて“フラッグシップ”を冠する最上位機種として3月に開発発表され、12月24日に発売となりました。

積層型CMOSセンサーを用いた高速読み出しを特徴とするミラーレスカメラは他社からも登場していますが、その中でもメカシャッターを取り払うという決断はニコンが初。電子シャッター撮影によりブラックアウトが起こらない高速連写撮影も昨今広まりつつあるものの、「Real-Live Viewfinder」と名づけて更に自然な見え方を追求した点にニコン流のこだわりが感じられます。ファームウェアアップデートなどによる今後の進化にも期待がかかります。

結果発表にあたり、受賞メーカーのニコンよりコメントをいただきました。

受賞メーカーのコメント

このたびは名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。今回選出頂いたZ 9は、お客様視点に基づき「撮る道具としての完成度の高さ」を追求しつつ、ニコンの最先端技術を結集させ、静止画・動画の両用途でニコン史上最高の機能・性能を備えた「ニコン Z シリーズ」初のフラッグシップモデルとなります。

過酷な状況下でも決定的な瞬間を確実に捉え、撮り続けることができる1台となっておりますので、ぜひ一度手に取って頂き、皆様が撮られる幅広い撮影シーンで発揮する高いパフォーマンスをご体験頂ければと思います。このZ 9のパフォーマンスを活かし切るNIKKOR Zラインナップについても今後迅速に充実させてまいります。

我々は今後も皆様のニーズに寄り添い、映像表現の可能性をさらに拡げる製品、サービスを提供してまいります、どうぞご期待ください。

(株式会社ニコン 映像事業部UX企画部 大石啓二さん)

2位:ニコン Z fc(455票)

いわゆる“APS-Cミラーレス”でありながら、銀塩一眼レフカメラを強く意識したスタイリングにより、カメラ愛好家の間で賛否両論を巻き起こした注目機種がZ fcです。このスリムさが実現できた背景には、ミラーボックスを持たないミラーレスカメラであり、かつAPS-Cフォーマットを選ぶという英断が欠かせなかったでしょう。それによって、フルサイズ機より親しみやすい価格となっている点も魅力的。デザインで選ばれるカメラとして、“なんとなく、フルサイズ”な昨今のカメラ選びにも一石を投じる存在となるでしょう。

3位:キヤノン EOS R3(441票)

EOS R5の登場以来、EOS-1系ミラーレスへの期待が高まる中で姿を現した、デジタルでは初となる「3」の新シリーズ。キヤノンとしてはフラッグシップに位置付けていないものの、現時点での最上位機種として注目せずにはいられません。いわゆるプロ機のラインにも高解像度化の流れが見える中で、高感度性能とのバランスを重視した有効約2,410万画素というチョイスから、今後のEOS Rシリーズの展開がますます楽しみになります。令和に復活した「視線入力」の使い心地も、カメラ好きなら一度体感しておきたいところです。

このほか、得票数100以上の機種を以下に抜粋しました。昨年の上位5機種が全て"フルサイズミラーレス"だったのに対し、本年はニコン Z fcやRICOH GR IIIxといった話題性のあるAPS-Cフォーマットのミラーレスカメラやコンパクトカメラが上位に入っているのも見どころです。

順位機種名得票数
4リコーイメージング RICOH GR IIIx365
5ソニー α1353
6リコーイメージング PENTAX K-3 Mark III347
7ソニー α7 IV241
8富士フイルム FUJIFILM GFX100S164
9OMデジタルソリューションズ OLYMPUS PEN E-P7121
10富士フイルム FUJIFILM X-E4113
11富士フイルム FUJIFILM GFX50S II108
12シグマ SIGMA fp L107
デジカメ Watch編集部