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Canon EOS R5(CP+2020展示予定機)

各部外観をレポート RF100-500mmやテレコンも

2月27日より開催が予定されていたCP+2020は、新型コロナウィルスの感染拡大状況を鑑みて中止となった。会期中にお披露目が予定されていたであろう新機種を見る機会が失われてしまったわけだが、キヤノンEOS R5の展示予定機を見る機会を得た。

EOS R5は、RFマウントを採用するEOS Rシステムの新機種として、2月13日に開発が報じられたモデル。Web上にスペシャルサイトがオープンしており、新開発のフルサイズCMOSセンサーの搭載や、8K動画撮影への対応、電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写性能、ボディ内手ブレ補正搭載、メモリーカードのデュアルスロット対応、クラウドプラットフォームimage.canonへの自動画像転送などが盛り込まれることが報じられている。

取材時点では、スペシャルサイト上で公開されている以上の詳細は不明ではあるものの、スペシャルサイト上の公式写真では、暗く確認が難しかった部分もしっかりと見ることができた。同時に発表されたレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」と、エクステンダー(1.4倍、2倍)も開発段階ながら確認することができた。あわせてお伝えしていきたい。

EOS R5

今回、CP+2020のキヤノンブースで展⽰を予定していたEOS R5を撮影することが許された。限られたアングルのみではあるが、左右側⾯、操作部のインターフェースをお伝えしたい。

斜め俯瞰から見たところ。

左肩部。スイッチの形状が変更されている。誤ってスイッチが入ってしまうケースを想定しているのだろうか、EOS Rよりも最背面からの窪みが深くなっており、少し奥まった位置に配されている。アイカップの形状もこれまでに見られなかった、接眼時の当たりがソフトになっていることを想像させる形状となっている。

右肩部。EOS Rと同じように、スクエア形状の情報パネルが搭載されている。これまでEOS Rでマルチファンクションバーがあった位置にはマルチセレクターが搭載。すぐ脇にAF-ONボタンが配されたデザインとなっている。また、EOS Rで採用されていたマルチファンクションバーが廃されており、EOS一眼レフ機のようなマルチコントローラーの搭載が確認できる。同じくEOS一眼レフの上位機で多く採用されているサブ電子ダイヤルの搭載など、従来のEOS一眼レフ機の操作系により近くなったイメージだ。

背面モニターはEOS R、RP同様バリアングル式となっている。開閉の便を考慮してのことだろう、指をかける部分に窪みが設けられていることがわかる。

AFエリアのセレクトボタンなどの配置も変更されている。天面側のボタン配置はEOS Rと同じだ。

レンズマウント側にボタンが配されていることがわかる。EOS一眼レフ機では絞り込みボタンとして機能しているボタンの配置だが、何らかのファンクションボタンだろうか。

レンズ着脱ボタンの下に、開閉が可能と見られるカバーが設けられていることがわかる。EOS 5D Mark IVのリモコン端子のようなものだろうか?

マルチセレクターの突起量は大きい印象をもつ。AF-ONボタンなどとともに、ボタン周りには絶妙なアールで高低差が設けられていることがわかる。

カードスロットのフタは、SDカードを使用しているEOS Rのスロットに比べて明らかに大きい。ただ、これがデュアルスロット化によるものなのか、EOS-1D X Mark IIIなどで採用したCFexpressへの変更がなされているものなのかは、現時点では不明となっている。

参考までに、以下にEOS Rの外観を掲出する。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

2月13日、EOS R5の開発発表と同時に公開されたレンズ。外観のみが公開されていた。今回、こちらも外観のみだが、側面のスイッチ類を確認することができた。

側面のスイッチ類。AF/MFの切り替えスイッチのほか、ISのモードスイッチ、フォーカスリミッターが搭載されている。また、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMなどで搭載されている「SMOOTH・TIGHT」と表示されたリングも見られる。

最短撮影距離の表示も確認できた。広角側で0.9m、望遠側で1.2mとなっている。

RFレンズ用の1.4倍と2倍のエクステンダーも確認できた。RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに対応する。

開発発表時の内容によれば、2020年中に発売が予定されているRFマウントレンズは、開発が発表されたRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを含め、9本が予定されているという。このうち、RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、4月中旬の発売が予定されている。

本誌:宮澤孝周