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【フォトキナ】シグマ、Foveonセンサー搭載のフルサイズミラーレスを予告
新製品レンズ5本の外観写真も掲載
2018年9月27日 07:24
Foveonフルサイズミラーレスが来年登場
同日昼にライカ、パナソニックと共に「Lマウントアライアンス」での戦略的協業を発表したシグマ。同日夜の同社イベントでは、Lマウントを採用したFoveonセンサー搭載の35mmフルサイズミラーレスカメラをリリースすると明らかにした。時期は2019年だという。
同時に、同社一眼レフカメラと「sd Quattro」シリーズが採用したSAマウントのカメラは新機種開発を終了。今後はLマウントにフォーカスすると明言した。しかし、SAマウントカメラのユーザーのために、引き続きSAマウントのレンズ開発は行われる。
LマウントアダプターとLマウントレンズを2019年発売
シグマSAマウントをLマウントに変換する「SA-L」アダプターと、シグマのキヤノン用レンズをLマウントに変換する「EF-L」アダプターを2019年にリリースするという。
例えば、シグマのキヤノンEF用レンズをライカSLで使ったり、パナソニックLUMIX S1R/S1で使うこともできる。スライドで示された図によれば、ライカMマウントレンズをLバヨネットマウントに変換し、フォビオン画質で撮影を楽しむことも可能だ。
なお、ネイティブのLマウントレンズも2019年から発売予定とした。すでに14本がミラーレスカメラ向けに登場しており、まずはそれらをLマウント化して、それから他にも展開する予定だという。マウント交換サービスも2019年から実施予定。
交換レンズ新製品
写真用レンズが5本発表され、フォトキナ会場に実機の展示があった。いずれも日本国内での発売時期や価格は未定。
56mm F1.4 DC DN | Contemporary
APS-C/マイクロフォーサーズ用。小型軽量を特徴とする、開放F1.4のミラーレスカメラ用レンズで3本目となる製品。ヨーロッパでは2018年11月に429ユーロ(税込。以下同)で発売する。
40mm F1.4 DG HSM | Art
35mmフルサイズ対応。35mm/50mmと近い焦点域ながら、写真には大きな違いがあると説明。新たな伝説的レンズになると自信を見せる。光学系は、シグマのシネマ用レンズの同スペック製品を継承した。鏡筒は防塵防滴構造。
ヨーロッパでは2018年11月に発売。価格は未定だが、1,000〜1,300ユーロを見込む。
28mm F1.4 DG HSM | Art
35mmフルサイズ対応。最新のニッコールレンズとツァイスOtusをライバル視しながら、さらに上を目指したという1本。鏡筒は防塵防滴構造。
ヨーロッパでは2019年1月発売。価格未定だが、1,000〜1,300ユーロを見込む。
60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports
35mmフルサイズ対応。プロ向けの10倍ズームレンズを謳う。このクラスの高倍率ズームは同社にとって50-500mmで経験があるところだが、レンズも25枚構成で重量が課題となり、鏡筒に複数素材を組み合わせる構造を採用した。防塵防滴構造で、直進ズームのような操作も可能。
日本国内では10月12日にシグマ用とキヤノン用、ニコン用を10月26日に発売。希望小売価格は税別25万円。
70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports
35mmフルサイズ対応。クラス最高の光学性能と自信を見せる望遠ズームレンズ。蛍石に匹敵する性能というFLDガラスを9枚使用した。
ヨーロッパでは2018年12月に発売。価格未定だが、1,300〜1,600ユーロを見込む。
これによりArtレンズで広角・標準・望遠のズームが揃ったため、山木氏は会場に集まる販売関係者に向けて3本のセット販売を提案。
続けて、「さらに、シグマにはこちらのF2.8ズームレンズもあります」として、120-300mm F2.8を追加。
「さらに……」と続けたところで、オチを察した出席者に笑みがこぼれる。200-500mm F2.8を足した迫力の5本が表示され、会場が笑いに包まれる。みんな、このレンズの存在が大好きだ。