イベントレポート

【CP+2019】シグマ、フルサイズカメラを2020年に投入

約2,000万画素×3層のFoveonセンサー Lマウントのアダプターは春に発売

株式会社シグマの山木和人社長

Lマウントアライアンスに参加しているシグマブースで3月1日、山木和人社長によるプレゼンテーションが行われ、Lマウント関連の最新情報が明らかになった。

Lマウントアライアンスはシグマの他、パナソニックとライカが加わっている連合。シグマはLマウントのレンズを今後発売するほか、フォトキナ2018において35mmフルサイズのLマウントFoveonカメラの投入を発表していた。

発表当初、LマウントのFoveonカメラは2019年の発売をアナウンスしていたが、センサーの開発が遅れているため、2020年に発売を延期するとした。また採用するセンサーのアウトラインについては、サンプリングは従来の1:1:4からFoveonのオリジナルである1:1:1が採用されるという。また、画素数は約2,000万画素×3層ということで、6,090万画素になるとした。

新センサー

この画素数はピクセルピッチに余裕を持たせ、リッチなデータが得られるためとしている。かねてFoveonセンサーが得意といわれてきたディテール再現やグラデーションの綺麗さも新センサーは受け継いでいるそうだ。

プレゼンには、Foveonのジェネラルマネージャー Shri Ramaswami氏が登壇。センサー開発の現状を説明した。

これによると、フルサイズセンサーならではの新たな課題に直面するなどしたものの、現在は開発自体はほぼ終了しており、画質の追い込みや製造工程の最適化を行っている最中だとした。

新センサーは米TSI Semiconductorsで製造される。TSI社に製造を移したのはFoveon社と距離が近く密な連携が取れること(ともにカリフォルニアにある)や、優秀な技術力をを見込んでのことだという。

同じく登壇したTSI社CEOのBruce Grayさんは自社の概要や新センサーへの取り組みなどを話した。

TSI社は30年ほど前にNECの工場として設立されたという。自動車、航空機、ロケットなどに搭載する半導体などをてがげている。生産能力は200mmウエハー換算で月産2万5,000枚。「世界中にフルサイズセンサーを供給できる力がある」(Grayさん)。

工場は日本のメソッド(5S、Kaizen、カンバン方式など)に基づいていることも強調していた。新センサーは開発段階から関わっており、専任のマネージャーを置くなど高い優先度で進行しているとした。

また山木社長からは、Lマウントレンズのリリース時期について発表があった。これまで詳細な時期は未定だったが、資料の通り2019年8月から順次投入されることになった。

展示されたLマウントレンズ(ケース内)

またLマウント用のマウントアダプターMC-21は、2019年春には発売したいとのこと。価格は現行のMC-11と同価格帯を想定している。ただし、自社規格のSAマウント用に関しては実勢価格で1万円程度と安価に提供する考えを明らかにした。

既存マウントのレンズをLマウントに交換するサービスも行われるが、Lマウントレンズとして発売されたタイミングで同じ品種のレンズについてマウント交換サービスが開始される予定。こちらもSAマウントレンズについては、費用を1万円前後に抑えてユーザーの負担を軽減するとしている。

発売済みとなるが、ブースには新レンズの40mm F1.4 DG HSM|Artと28mm F1.4 DG HSM|Artも並んでいた。40mm F1.4は準標準レンズとは思えないほど大きい印象を受けるが、説明員が「性能はピカイチ」と胸を張る1本だ。

40mm F1.4 DG HSM|Art
28mm F1.4 DG HSM|Art

またキヤノンやニコンのフルサイズミラーレスカメラでシグマのレンズを体験できるコーナも用意されていた。AF性能は純正レンズと同等とのことだ。

希望のレンズを試せるコーナーも充実。お約束の“マグロ”もしくは“エビフライ”ことAPO 200-500mm F2.8 / 400-1000mm F5.6 EX DGも鎮座している。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。