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ニコン、デジカメ好調も通期では利益半減に


 株式会社ニコンは5日、2008年度の連結業績見通しを下方修正した。

 2008年11月6日の予想から売上高を8.5%減の8,600億円に、営業利益を46.3%減の440億円に、純利益を48.9%減の240億円に改めた。円高の進行に加え、デジタルカメラの単価低下と高価格品を中心とする販売減および半導体メーカーによる投資抑制などを勘案した。

 2007年度は売上高9,557億9,100万円、営業利益1,351億6,900万円、純利益は754億8,300万円で、売上高、利益とも過去最高を記録していた。

 なお、デジタルカメラの出荷台数も2008年11月6日の予想値から引き下げた。デジタル一眼レフカメラは5.7%減の330万台、交換レンズは6.1%減の460万本、コンパクトデジタルカメラは変更なしの1,000万台を見込む。なお、2007年度実績と比較すると、台数ベースでデジタル一眼レフが6.8%増、交換レンズが3.4%増、コンパクトデジタルカメラが17%増になる見込み。

 また、同日2008年度第3四半期の連結業績も発表した。売上高は7,007億1,900万円(前年同期比1.6%減、以下同)、営業利益は548億4,400万円(47%減)、純利益は312億8,300万円(48.3%減)。第3四半期以降の世界的景気後退と円高が影響した。

 デジタルカメラを含む映像事業は売上高4,941億円(10.4%増)、営業利益460億円(33.8%減)。デジタル一眼レフカメラの普及機やコンパクトデジタルカメラが堅調に推移したことから増収となったが、円高に加え、個人消費低迷による高価格帯機種の販売が落ち込み減益となった。出荷台数は、デジタル一眼レフカメラが292万台(25.9%増)、交換レンズが405万台(19.1%増)、コンパクトデジタルカメラが870万台(29.3%増)。

 精機事業は売上高1,582億円(24.7%減)、営業利益86億円(70%減)。半導体市場を中心とする大幅な設備投資抑制の影響を受け、減収減益となった。

 イントルメンツ事業は売上高342億円(16.4%減)、営業損失18億円(前年同期は18億円の黒字)。バイオサイエンス事業が堅調に推移したが、産業機器事業が景気後退の影響を受けた。

 その他事業は売上高142億円(5.2%増)、営業利益は23億円(42.5%減)だった。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  決算短信
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/ir_library/result/index.htm#y2009

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( 本誌:武石 修 )
2009/02/05 18:08
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