キヤノンは27日、2008年12月期の連結業績を下方修正した。前回予想よりも売上高が7.4%減の4兆2,500億円、営業利益が24.7%減の5,800億円、純利益が25%減の3,750億円になる見込みで、9年ぶりの減収減益になる見通し。
世界的な金融不安と円高の影響を加味したもので、デジタル一眼レフカメラの需要が順調に拡大する一方、コンパクトデジタルカメラが緩やかな伸びにとどまると同時に、激しい価格競争が続くと見込んでいる。
第3四半期の業績は、売上高が前期比6.2%減の9,859億8,900万円、営業利益が同25.8%減の1,292億6,600万円、純利益が同21.1%減の830億4,100万円。
デジタルカメラは台数で4%の伸び。ただし売上高はカメラ事業全体で6.8%減の2,498億円となった。営業利益は価格下落と円高の影響を受け、前年同期比で41.3%減の451億円。デジタル一眼レフカメラはEOS 40DとEOS Kiss X2が好調に推移したものの、コンパクトタイプの販売数量は前年同期並にとどまった。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
ニュースリリース
http://www.canon.co.jp/ir/results/2008/rslt2008q3j.pdf
( 本誌:折本 幸治 )
2008/10/27 21:55
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