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ニコン、映像事業が好調も販促費などかさみ減益に


 株式会社ニコンは6日、2008年度第1四半期の連結業績を発表した。売上高は2,378億7,000万円(6.4%増、前年同期比、以下同)、営業利益は287億2,000万円(20.5%減)、純利益は179億5,400万円(23.1%減)。

 デジタルカメラを含む映像事業は、売上高1,649億円(13.5%増)、営業利益231億円(13.2%減)。デジタル一眼レフカメラは、「D3」から「D40」までのすべての機種で好調に推移。コンパクトデジタルカメラは「COOLPIX S600」をはじめ、前期末に投入した機種が好評を博したという。その結果増収となったものの、広告宣伝費・販売促進活動を積極的に行なったことや、為替相場の影響もあり減益となった。

 当期における出荷台数は、デジタル一眼レフカメラが82万台(7.9%増)、交換レンズが113万台(1.8%増)。コンパクトデジタルカメラはほぼ倍増の272万台(98.5%増)。通期ではデジタル一眼レフカメラ330万台(6.8%増)、交換レンズ470万台(5.6%増)、コンパクトデジタルカメラ930万台(8.8%増)となっている。

 精機事業は売上高579億円(5.4%減)、営業利益62億円(24.2%減)。インストルメンツ事業は売上高109億円(12.1%減)、営業利益マイナス11億円。その他事業は売上高42億円(8.7%減)、営業利益7億円(50%減)。

 通期の業績予想は、売上高9,800億円(2.1%増)、営業利益1,300億円(3.8%減)、純利益780億円(3.3%増)。前回発表から売上高で3.4%増の上方修正となる。映像事業の上期は計画を上回る見込みながら、下期は消費低迷や競争激化などを予想する。精機事業およびインストルメンツ事業のバイオサイエンスは堅調に推移。ただし、産業機器が受注先の投資抑制の影響を受ける見通し。

 なお6日、同社は半導体露光装置生産用の新棟を建設すると発表した。ArF液浸スキャナーの需要増を見越したもので、熊谷製作所と栃木ニコンプレシジョンのそれぞれで竣工する。現在の2倍以上、年間90台規模の露光機生産を目指す。投資額は2008年度から3年間で約350億円。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  平成21年3月期第1四半期決算短信
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/pdf/2009/09_1qf_c_j.pdf


( 本誌:折本 幸治 )
2008/08/06 16:49
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