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営業写真館向けイベント「スタジオ写真フェア2008」が開催

~ニッシンジャパンが手持ちのアンブレラ撮影キットを発表

サンバステージは正午から
 営業写真館向けの機材およびソリューションの展示会「スタジオ写真フェア2008」が東京ビッグサイトで開幕した。会期は8日と9日。開場時間は10時~17時。入場は無料。

 今回で5周年を迎えた同イベントは、85社198小間の出展があり過去最大規模での開催となった。営業写真館やブライダル写真向けの展示会で、カメラ、照明、プリンタなどをはじめ、トータルのワークフローを提案するメーカーも多い。

 各ブースでは、カメラマンを招いての撮影デモも実施しているほか、ビジネス向けセミナーなども行なう。

 今回は5周年を記念して、サンバチームの「インペリオ・ド・サンバ」がステージで公演を行なったほか、会場内をパレードしてイベントを盛り上げた。


ニッシンジャパン

 ニッシンジャパンでは、手持ちでアンブレラライティングができる「モバイルパック」を参考出品した。カメラブラケットに伸縮するアンブレラ用ポールを取付けたもので、手持ちでアンブレラによるバウンス撮影が可能となるアクセサリー。発売は8月下旬を予定している。


カメラを装着したモバイルパック アンブレラとストロボを支える支柱を伸ばしたところ

グリップ底部に三脚穴を装備しており、一般の雲台などに装着して使用できる
 「基本セット」として、同社製ストロボ「Di622」、「Di466」、カメラブラケット、オフカメラTTLコード、ストロボ/アンブレラホルダー、アンブレラ(直径60cm、透過/反射兼用)、アンブレラ(直径50cm、透過専用)を同梱したパッケージを用意する。価格は7万600円を予定。

 また、ストロボを含まない「マイストロボ利用パック」も3万3,500円で用意する。なお、アンブレラの仕様は変更になる場合がある。それぞれの部分の個別販売も検討しているという。


カメラポジションの縦位置変換機能も搭載。ワンタッチで縦位置に変更できる 縦位置にしたところ

 また、フォトイメージングエキスポ(PIE)2008で参考出品していたクリップオンストロボ用外部電源パック「パワーパックプロ300」の製品版を展示していた。ストロボを持参すれば動作を試すことができる。


ストロボと接続したパワーパックプロ300 上部には、ストロボ用コネクタ2つと、電源スイッチおよび電源LEDを備える

PIE2008で参考出品していたブラケット。反響は上々で、製品版に向けて、今後開発を進めていくという
 3月に50台限定で予約受付した初回ロットは、7月末から8月上旬に出荷する。また、会場では2回目の受付を行なっており、台数は前回と同じ50台としている。2回目のロットの出荷は9月末を予定している。

 製品版では、コードの接続コネクタがプラスチックから金属製になりワンタッチで接続できるようになった。また、スイッチを入れても、ストロボを接続していない状態では、電源LEDが点灯しないように変更した。

 筐体はアルミ製。「多少ぶつけたくらいで壊れることはない」(説明員)という。購入者はプロカメラマンがほとんどで、特に報道関係のカメラマンが多いという。


DNPフォトマーケティング

マジックDPFプリンター。木目調のフレームを装備していた
 店頭プリント端末などをメインに揃えたDNPフォトマーケティングブースでは、デジタルフォトフレームの新製品も展示。「マジックDPFプリンター」は、昇華型プリンター内蔵のデジタルフォトフレーム。価格はオープンプライスだが、実勢価格は3万8,800円前後。6月末に発売した。

 800×600ドットの8型TFT液晶ディスプレイを搭載し、JPEG、AVI、MP3の再生が可能。背面には、SDメモリーカード、MMC、メモリースティックPRO、メモリースティックデュオ、メモリースティックPROデュオに対応したカードスロットを備える。また、128MBの内蔵メモリも利用可能。


側面の穴からプリントが出てくる 付属のリモコンでプリント操作が可能だが、本体のボタンでのプリントもできる

サムネイル画面でプリントしたい画像を選ぶと、すぐにプリントが出てくる プリントサンプル

 6パターンのスライドショウが可能となっており、通常のフォトフレームとして画像を表示できるほか、サムネイル画面で画像を選択することで、好きな画像をプリントできる。対応用紙サイズはポストカードのみ。

 本体サイズは265×99×224mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。用紙36枚とインクがセットになったカートリッジは、実勢価格1,500円前後。カートリッジ1セットが本体に同梱される。

 一般のコンシューマーに向けるほか、結婚式などで各テーブルに置いて出席者にプリントしてもらう、といった用途も提案している。


ハンザテック

4つのCFスロットを備えるImage Router
 ハンザテックでは、米Delkin DevicesのCF用カードリーダー「Image Router」を展示。CF用スロットを4つ備える珍しい製品。PCとの接続はUSB 2.0。UDMAに対応し、読み込み19MB/秒、書き込み18MB/秒を謳う。発売は7月末の予定で、販売はHSGインフォメーションが行なう。

 業務向けを想定したカードリーダーで、使用には付属のACアダプタによる電源供給が必要となる。同梱ソフト「バックアップ&バーン」を使用することで、各ファイルごとの保存先と名前の指定、JPEGとRAWの自動選別、ファイルのコピーの自動生成などの処理が可能になる。また、ImageRouterを2台つなげて8スロットのカードリーダーとして使用することもできる。

 また、同ブースではテンバのカメラバッグも展示。GEN-3シリーズの新製品「バックパックミディアム」に触れることができる。また、メッセンジャーの新色も展示していた。


バックパックミディアム(中央) メッセンジャーの新色。左上からチョコレート、プラム、シルバー

プロ機材ドットコム

 数多くの撮影アクセサリーを展示した同ブースでは、低価格なストロボシンクロ用FM送受信機「RDT-1G」を見つけた。カメラのホットシューに装着する送信機と、ストロボに接続する受信機からなる製品。


RDT-1G 送信機をカメラに取付けたところ

 10m以上離れていても動作可能。従来モデルから信号の周波数帯域を変更することで、外来ノイズによる誤作動を無くしたという。既に発売しており、価格は1万3,440円。説明員によると、同様の製品はこれまで数万円していたという。


ニコン

 ニコンは、25日発売のデジタル一眼レフカメラ「D700」をハンズオンコーナーに展示。発売前の製品とあって、多くの来場者が熱心に操作していた。説明員によると、D3の多くの機能を継承しながら、小型、軽量な点が評価につながっているという。また、「ローパスフィルターのゴミ付着を気にしている人が多く、D700は安心して使ってもらえる」とのこと。


ニコンブース D700のほか、新製品のストロボ「SB900」にも触れることができる

ハンズオンコーナーではD3などとの比較もできる セミナーステージでは、シフトレンズのデモも実施

 また、6月に発売した画像ソフト「Capture NX2」のデモも行なっており、以前のバージョンとの違いなどについて質問する来場者も多かった。同ブースでは、Capture NX2の体験版CDを配布している。同CDには体験版のほか、Capture NX2のセミナームービーを収録している。


Capture NX2のデモを実施 ニコンブースでは、Capture NX2の体験版とセミナームービーを収録したCDを配布していた

エプソン

 エプソンは、業務用プリントシステム「CRYSTARIO」などを中心に展示。「PP-100」は、新製品のCD/DVDデュプリケーター。CRYSTARIOのソフトで作成したスライドショーなどを記録できる。インクジェット方式でレーベル印刷が可能となっており、「プリント機能内蔵デュプリケーターは業界でも珍しい」(説明員)という。


エプソンブース PP-100。レーベル印刷まで自動で行なえる

 また、プリントシステム「PPPS-2BEW」は、ファームウェアの改良によりプリント速度が倍程度になったという。また、従来対応だったA2サイズやはがきサイズのプリントが可能になった。

 「PPPS-2EW」は、新たにビビッドマゼンタインクを採用し、色域の拡大を図ったモデル。振り袖など派手な色が必要となるプリントに向くとしている。


PPPS-2BEW PPPS-2EW

キヤノン

キヤノンブース
 キヤノンは、「デジタルフォトソリューション」として、自社のカメラ、プリンター、ソフトウェアと、社外品のディスプレイ、HDDなどを組み合わせた統合ワークフローを提案していた。

 また、5月に発売したPictBridge対応プロジェクター「SX80」(47万400円)を展示。カメラから直接画像を投影可能で、写真館などでの利用客に対するプレゼンテーションへの活用を想定している。

 カメラのハンズオンコーナーも設け、「EOS-1Ds Mark III」をはじめ、中、上位機種を展示している。


PictBridge対応プロジェクターSX80 自社製の画像ソフトを中心に社外品を組み合わせたソリューションを提案

ハンズオンコーナーには同社の中、上級機種が並んだ モデルを撮影してのセミナーも実施

富士フイルム

 富士フイルムブースでは、「新中判フィルムカメラ」を参考出品。PIE2008からのアップデートは無かったものの、従来通り年内の発売を目指すとしている。価格は未定。PIE2008での反響は大きく、6×7フォーマットとしては小型な点が評価されているという。


富士フイルムブース 新中判フィルムカメラ。ケース内展示で、手に取ることはできなかった


URL
  スタジオ写真フェア2008
  http://www.studionow.jp/

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( 本誌:武石 修 )
2008/07/08 20:11
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