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【2008 China C&E】北京のカメラショウレポート[日本メーカー編]


China C&Eの会場となる中国国際展覧中心
会場:中国国際展覧中心
会期:2008年6月21日~24日


 中国 北京市の中国国際展覧中心において21日、「第11回中国国際カメラ映像機材及び技術博覧会(2008 China C&E)」が開幕した。初日の20日は休日でもあり、9時の開場前から多数のカメラ愛好家が来場した。

 China C&Eは、日本のフォトイメージングエキスポ、米国のPMA、独のPhotokinaなどと同様の、カメラ・映像関連製品の展示会。中国の主なカメラショウはこのほか、上海の「Imaging Expo China/Interphoto Shanghai」があるが、上海が業者やプロ向けの展示が中心であるのに対し、北京はアマチュア写真愛好家などのコンシューマーにも向いたショウとなっている。

 会場は北京市の中心から車で20分ほどの中国国際展示中心で、2~6号館の計1万9,000平方mを使う。出展社数は約130。2008年のフォトイメージングエキスポと比較すると、展示面積が7,000平方mほど少ないが、出展社数の差は10社程度と、そう変わらない。

 出展社には、キヤノン、ニコン、ソニー、ペンタックス、オリンパス、シグマ、タムロン、トキナーといった、主要メーカーが顔を揃える。実機のハンズオンコーナーや技術解説展示のほか、多数の説明員を配置するなど、ブースの構成は日本とほぼ同じだが、こちらではブースに大きなステージが必ず設けられており、プロによるセミナーやモデル、ダンサーによる華やかなプレゼンテーションが行なわれている。

 こうしたブースのアトラクションは絶好の被写体ともなっており、これらをめあてに来場する人も多い。北京では自動車ショウとともに、写真愛好家の撮影機会となっているという。通路が狭いせいもあるのだが、会場には常に人があふれ、熱気にあふれている。


多数の来場者が中国国際展覧中心の前で開場を待つ
開幕直後から会場は大混雑

キヤノンブースのステージ。アトラクションが始まるとカメラを手にした来場者が集まる
ペンタックスブースでのセミナー

 規模においてはフォトイメージングエキスポと変わるところのないChina C&Eだが、展示内容は、一部日本で発売されていない製品もあるものの、大半は発表/発売済みのもので、日本人にとってはとくに興味をひくものではない。また、EOS Kiss Fなど、発表されたばかりの製品は展示されていない。

 伸張著しい中国市場ゆえ、新製品の発表を期待していたのだが、とくにそのようなことはなかった。それでも数年前までは、日本での発表とのタイムラグが大きく、China C&Eにも1世代前の製品が並んでいたというから、やはり日本のメーカーの中での中国市場の位置は高くなっているのだろう。

 とはいえ、中国で実機が公開されるのは初めてという製品も多く、普段目にしない高級機を手にとって試すこともできるとあって、ブース内はいつも混雑している。各メーカーのブースの模様は、写真を中心にお伝えする。


キヤノンブース

キヤノンブース。デジタル一眼レフのハンズオンコーナー 中国でも発売済みのEOS 450D(EOS Kiss X2)。EOS Kiss Fはまだ展示されていない

デジタル一眼レフの試写コーナーにはモデルや静物などの被写体が用意されている
望遠レンズを試すコーナーも

コンパクトデジカメのハンズオンコーナー
日本でも発売されているエントリーモデルのPowerShot A470だが、中国では赤、オレンジ、緑、青のカラーバリエーションが用意されている

日本の展示会ではあまり見かけないカメラやレンズの無料検査コーナー。キヤノン以外でも数社が実施
中国ではホームプリント市場がまだ立ち上がっていないが、小規模ながらプリンタの展示コーナーも用意される。コンシューマー向けプリンタの展示はキヤノンのみ

ニコンブース

ニコンブースは展示台や説明員のコスチュームなどを黄色で統一 COOLPIXも全機種を展示

カットモデルや基板の展示も人気があり、各社で行なっている ボディとレンズのハンズオンコーナー

Capture NX2。ソフトウェアなどカメラ以外の周辺機器は日本よりも注目されていない

オリンパスブース

オリンパスブースはオリンパスシックスやペンなどからE-3までの歴代モデルを展示して歴史をアピール コンパクトデジカメのハンズオンコーナー

デジタル一眼レフのハンズオンコーナーではライブビューをアピール
E-420とZUIKO DIGITAL 25mm F2.8の組み合わせが軽量であることをアピール

レンズも全種類を用意。こちらはZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWDのカットモデル

ソニーブース

ソニーブースのフラッグシップ機関連の展示はこちらでも大人気 αのフラッグシップ機。他メーカーを含め、35mm判フルサイズ機への関心は北京でも高い

フラッグシップ機のスケルトンモデル
フラッグシップ機とともに展示されたストロボ

日本未発表のα300。α350のボディにα200のセンサーを搭載する
α350とα300のハンズオンオーナー。動く鉄道の撮影で、ライブビューのレスポンスをアピール

コンパクト機のハンズオンコーナーではスマイルショットを体験
中国ではまだ立ち上がっていないホームプリント市場だが、コンパクトフォトプリンタへの関心は高い

デジタルフォトフレームは高価なこともあって、コンシューマーの関心が薄く、会場全体でもあまり見かけない

ペンタックスブース

ペンタックスブースも歴代製品を展示 K20DのスケルトンモデルやCMOSセンサーのウェハなど、日本でもおなじみの展示

未発売製品ではPENTAX-DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMとPENTAX-DA★ 55mm F1.4 SDMを展示 FA 77mm F1.8 Limitedなど。中国では単焦点レンズの人気が高いという

発売間近のOptio W60は金魚が泳ぐ水槽内に展示

シグマブース

シグマブースではAPO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG F2.8を覗くことができる 発売されたばかりのDP1

50mm F1.4 EX DG HSMをはじめとする新製品

タムロンブース

モーターを内蔵したニコン用レンズをすべて展示 AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VCの手ブレ補正効果を振動台にのせたカメラでデモ


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/06/23 13:41
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