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日本写真協会賞表彰式が開催
受賞者の皆さん
社団法人日本写真協会は2日、日本写真協会賞表彰式を開催した。6月1日の「写真の日」を記念した賞で、例年は写真の日である6月1日に開催されているが、2008年は6月1日が休日だったため翌2日の開催となった。
同賞は写真作家活動、研究、地域写真文化振興、写真文化への貢献などに功労のあった個人、団体を表彰するもので、国際賞、功労賞、文化振興賞、年度賞、作家賞、学芸賞、新人賞、特別賞が設けられている。同協会正会員と有識者が候補者を推薦し、7名の選考委員が選出する。今年の選出委員は写真評論家の飯沢耕太郎氏と上野修氏、アサヒカメラ編集長の奥田明久氏、写真家の川田喜久治氏、立木義浩氏、茶谷茂氏、芳賀日出男氏。
2008年の受賞者は、国際賞が、英国の写真家マーティン・パー氏。日本の写真集を世界的な視点から紹介した「The Photobook:A History I/II」の刊行が表彰された。
功労賞は東京大学名誉教授の本多健一工学博士。光化学、写真化学を主とした応用科学での功績により選出された。
文化振興賞は出版社の蒼穹舎。深瀬昌久「鴉」や森山大道「仲治への旅」など、重要な写真集の刊行や、写真集専門の書店としての業績が認められた。
年度賞は3名の写真家が選出された。鈴木理策氏は写真展「熊野、雪、桜」が、鈴木龍一郎氏は写真集「オデッセイ」が、瀬戸正人氏は写真展「binran」が受賞対象となった。
作家賞は浅井慎平氏と十文字美信氏で、写真家としての長年の業績が表彰された。
学芸賞は川崎市市民ミュージアムの学芸員である深川雅文氏。同ミュージアムで開催されてきた写真展と、写真評論集「光のプロジェクト」が表彰された。
新人賞は石川直樹氏、前川貴行氏、屋代敏博氏。石川氏は写真集「NEW DIMENSION」、「POLAR」、および関連した写真展が、前川氏は写真集「Bear World」、「いのしし」などネイチャーフォト分野での活躍が、屋代氏は「回転回」シリーズが受賞対象となった。
特別賞は元オリンパス最高顧問の下山敏郎氏。著書「世界を制覇した日本のカメラ」が受賞対象となった。
マーティン・パー氏の「The Photobook:A History」
深川雅文氏による企画展のパンフレット
瀬戸正人氏
表彰式では受賞した各氏と、各団体の代表に賞状とトロフィーが授与され、各々が受賞の喜びを語った。年度賞の瀬戸正人氏は「20年前に(写真協会賞の)新人賞をいただいて、写真家になる決意をした。今回の受賞で改めて勇気付けられた」と述べた。
なお、受賞作は「日本写真協会賞受賞作品展」で展示される。会場は東京ミッドタウンの富士フイルムフォトサロンで、会期は5日まで、開場時間は11~20時(最終日14時まで)。入場無料。
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URL
日本写真協会
http://www.psj.or.jp/
日本写真協会賞
http://www.psj.or.jp/psjaward/
東京写真月間
http://www.psj.or.jp/gekkan/about/
( 本誌:田中 真一郎 )
2008/06/03 11:49
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