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ニコン「D3」がダブル受賞
~カメラグランプリ2008発表会より
カメラグランプリは今回で25周年を迎えた
カメラ記者クラブ カメラグランプリ実行委員会は19日、カメラグランプリ2008の受賞発表会を都内で行なった。
カメラグランプリ2008では、これまで表記上の混乱があったことから賞の名称を変更し、「大賞」(旧カメラグランプリ)、「カメラ記者クラブ賞」(旧カメラ記者クラブ特別賞)とした。「カメラグランプリ」は賞の総称となる。また、カメラグランプリの25周年を記念し、ユーザーがメールで投票する「あなたが選ぶベストカメラ大賞」を新設した。
既報の通り、ニコン「D3」が大賞とあなたが選ぶカメラ大賞をダブルで受賞。また、カメラ記者クラブ賞は、シグマ「DP1」、ナナオ「EIZO Color Edgeシリーズ」、富士フイルム「Velvia50」がそれぞれ受賞した。
D3
D3が大賞になったことで、2001年のキヤノンEOS-1D以来7年連続でデジタル一眼レフカメラの受賞となった。ニコンの受賞は6回目で、2006年のD200以来2年ぶり。
新開発の35mmフルサイズセンサー、常用可能なISO6400の高感度、51点測距など、同社フラッグシップモデルとして、ファンの期待以上の優れた機能を数多く搭載した点が評価された。D3の得点は202点で、2位のD300(85点)を大きく上回る結果になった。
DP1
DP1は、カメラとしては改良の余地を残しているが、デジタル一眼レフカメラの要素をコンパクトなボディに収めるなど、他社に見られない製品作りが評価された。発表から発売まで約1年半の期間があったものの、外部選考委員やカメラ記者クラブ会員の注目度が高く、話題性が強いことも受賞につながった理由。
ColorEdge CG222W
EIZO ColorEdgeシリーズは、液晶ディスプレイで初めての受賞。Adobe RGBに迫る広色域や、手軽にキャリブレーションを行なえる専用ソフトの付属など、厳密な色再現性が必要となるデジタルフォト分野のプロフェッショナルワークをサポートしてきた点が評価されての受賞となった。
Velvia50
Velvia50は、高い色飽和度による先鋭で深みのある色再現や、超微粒子によるシャープな画像などが評価された。写真のデジタル化が急速に進む中、銀塩カメラユーザーに対して真摯な姿勢を示し、高性能なフィルムを作り続けている富士フイルムの姿勢も受賞理由の1つ。Velviaは1990年に発売された銀塩リバーサルフィルム。超高彩度色再現でプロ、アマチュア写真家から高い支持を受ている。
あなたが選ぶベストカメラ大賞は、PIE2008期間中の3月19日~3月22日の4日間に一般ユーザーが投票した。応募総数は121票、有効投票数は99票。有効投票数のうち4割をD3が占めた。
投票者からはD3に対して、「画質を始め『撮る道具』としての機能を極めた、現時点で最高峰のデジタル一眼レフ」(48歳、大阪府)、「単なる35mmフルサイズフォーマットではなく、過去のレンズでも高画質を発揮でき、従来は撮影できなかったような高感度での撮影も可能なるなど、多彩な使い方で高画質を得ることが可能な点」(35歳、埼玉県)、「何よりファインダー。APSサイズを見慣れた目にはフルサイズのファインダーはとてもすばらしく見える」(44歳、東京都)、「ニコンの底力を存分に発揮したカメラ。既に歴史的名作の道を歩んでいる」(53歳、奈良県)、「画素数を抑えて、高画質を実現し無意味な画素数競争に一石を投じてくれた。各メーカーが画質の本当の意味を考えてくれるきっかけになることを切に願う」(39歳、東京都)といった声が寄せられた。
なお、次回以降のあなたが選ぶベストカメラ大賞の実施は未定としている。
カメラ記者クラブ代表幹事でカメラグランプリ2008実行委員長の柴田誠氏
カメラ記者クラブ代表幹事でカメラグランプリ2008実行委員長の柴田誠氏は、「カメラグランプリを始めて、今年で25年という節目に当たる。25年続いたことは誇るべきこと」と挨拶した。また、「カメラグランプリを広く認知してもらうための活動を行なっていく一方で、(賞を通して)日本のカメラ事情を海外に知らせることも重要」と述べた。
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URL
カメラ記者クラブ
http://www.cjpc.jp/
ニュースリリース
http://www.cjpc.jp/gra/2008/grandprix08.html
ニュースリリース(ニコン)
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0519_cgp_01.htm
ニュースリリース(シグマ)
http://www.sigma-photo.co.jp/news/info_080519.htm
ニュースリリース(ナナオ、PDF)
http://www.eizo.co.jp/company/news/2008/files/NR08-011.pdf
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