ソニー株式会社は14日、2008年3月期(2007年4月1日~2008年3月31日)の連結決算を発表した。売上高は8兆8,714億円(前年同期比6.9%増、以下カッコ内は同じ)、営業利益は3,745億円(421.9%増)、純利益は3,694億円(192.4%増)で、売上高と純利益が過去最高、営業利益は史上2番目となった。
分野別では、エレクトロニクスが売上高6兆6,138億円(8.9%増)、営業利益が3,560億円(121.8%増)。液晶TV「BRAVIA」、PC「VAIO」、デジタルカメラ「サイバーショット」が増収となったほか、円安のプラス影響や、ノートPC用バッテリーの回収/交換費用から157億円の戻し入れがあった。
サイバーショットの売上台数は2,350万台で、前期から650万台上積みされた。
これ以外の分野では、ゲームが売上高1兆2,842億円(26.3%増)、営業利益マイナス1,245億円。映画が売上高8,579億円(11.2%減)、営業利益540億円(26.5%増)。金融が売上高5,811億円(10.5%減)、営業利益226億円(73.1%減)。その他は売上高3,822億円(7.6%増)、営業利益502億円(73.9%増)となった。
来期見通しは売上高9兆円(1%増)、営業利益4,500億円(20%増)、純利益2,900億円(22%減)。液晶TV、PC、デジタルカメラは引き続き増収となるが、円高のマイナス影響により減益を見込む。なお、サイバーショットの売上台数は250万台増の2,600万台を予想する。
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( 本誌:田中 真一郎 )
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