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ニコン、デジタル一眼レフが好調で過去最高益を更新


 ニコンは12日、2007年3月期(2007年4月1日~2008年3月31日)の連結業績を発表した。売上高は9,557億9,100万円(前年同期比16.2%増、以下同)、営業利益は1,351億6,900万円(32.5%増)、純利益は754億8,300万円(37.7%増)。デジタル一眼レフカメラなどの好調を背景に、売上高、利益とも前期に引き続き過去最高を達成した。

 デジタルカメラを含む映像事業は、デジタル一眼レフカメラ「D80」、「D40x」、「D40」が好調で、売上げを大きく伸ばした。交換レンズは、デジタル一眼レフカメラとのキット販売に加え、高機能製品の販売が好調に推移した。また、コンパクトデジタルカメラでは世界最速起動を実現した「COOLPIX S510」が売上に寄与した。これらにより売上高は、5,861億4,600万円(30.6%増)。営業利益は円安の影響もあり839億7,300万円(83.8%増)となった。

 通期の出荷台数は、デジタル一眼レフカメラが309万台(47.8%増)、コンパクトデジタルカメラが855万台(44.4%増)、交換レンズが445万本(68.6%増)。2009年3月期は、デジタル一眼レフカメラ330万台(6.8%増)、コンパクトデジタルカメラ930万台(8.8%増)、交換レンズ470万台(5.6%増)の出荷を見込む。

 半導体露光装置などの精機事業は、液晶露光装置が前期の反動で半減したものの、ハイエンドモデルの販売増でこれをカバーした結果、売上高2,908億1,400万円(0.4%減)、営業利益433億8,400万円(12.1%)となった。

 顕微鏡などのインスツルメンツ事業は、研究用顕微鏡システムなどの新製品を投入し拡販に努めたが、下期の国内販売が振るわず、売上高590億4,200万円(0.4%減)、営業利益40億8,100万円(20.3%減)。

 その他事業は、カスタムプロダクツ事業において個体レーザー関連製品および光学部品などの拡販に努めたほか、望遠鏡事業が北米で好調に推移。ガラス事業は、液晶フォトマスク用ガラス基板の売上を伸ばした。これらにより売上高は197億8,700万円(13.3%減)、営業利益は36億3,600万円(73%増)。なお既発表の通り、フレーム・サングラス事業は2008年3月を持って終了した。

 2009年3月期はデジタルカメラ市場が拡大基調にあることや、液晶テレビ市場の拡大でパネル関連市場の回復が予想されることから、売上高9,800億円(2.5%増)、営業利益1,300億円(3.8%増)、純利益780億円(3.3%増)の増収増益を見込む。

 あわせて、期末配当を直近予想(2007年11月8日発表)から2円増額し、13円50銭に引き上げた。年間配当は25円となる。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  2008年3月期決算短信(PDF)
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/pdf/2008/08_f_c_j.pdf
  決算関連データ(PDF)
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/pdf/2008/08_f_d_j.pdf
  剰余金の配当に関するお知らせ
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/news/2008/info080512_j.htm


( 本誌:武石 修 )
2008/05/12 18:26
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