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【PIE2008】レンズからフィルターまで、盛りだくさんのケンコーブース

~AT-X 124 PRO DXモーター内蔵版や小型GPSユニットなど参考出品


会場:東京ビッグサイト
会期:2008年3月19日~22日


 ケンコー/スリック/トキナーのブースでは、たくさんの未発表製品が展示された。

 まずトキナーのコーナーでは、「AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4)」ニコン用の、モーター内蔵版がケース内に参考展示された。好評のAPS-Cサイズセンサー用広角ズームレンズに、AF駆動用のモーターを内蔵したもので、ボディにモーターをもたないD40/D40X/D60でもAF撮影が可能となるもの。秋頃の発売を予定しているが、価格は未定。モーターを搭載しないものよりも、若干高くなる可能性があるという。

 このほか、発売されたばかりの「AT-X 116 PRO DX(11-16mm F2.8)」や「AT-X M35 PRO DX(35mm F2.8)」などがハンズオンカウンターに用意されている。


モーター内蔵のAT-X 124 PRO DX ニコン用
キヤノン用のAT-X 116 PRO DX

PHOTO FINDER
 ケンコーのコーナーでまず目を引くのが、13日に発表されたATPのデジカメ用GPSレシーバー「PHOTO FINDER」だ。内蔵したGPSレシーバーで位置と時間を記録し、デジタルカメラで撮影した写真の撮影時間情報をもとに、位置情報をExifに書き込める製品。

 同様の製品にソニーのGPS-CS1があるが、PHOTO FINDERはメモリカードスロットを内蔵しており、ここにデジタルカメラのメモリカードを差し込めば位置情報を書き込めるようになっていて、PHOTO FINDER単体で処理がすみ、PCが不要なのが特徴。

 カードスロットはSDHC/SDメモリーカード、MMC、メモリースティック/Pro/デュオ/Proデュオに対応する。またUSBホスト機能があり、カードリーダーを接続すればCFなどのメディアにも対応できる。

 カードスロットやステータス表示用の液晶ディスプレイを搭載しているため、GPS-CS1よりもサイズが大きくなっているが、ATPではこの大きさを利してアンテナのサイズも大きくし、感度を上げているという。また、採用したGPSモジュール「SiRF Star III」も感度やレスポンス、省電力などの性能で定評があるものという。

 またPHOTO FINDERの小型版である「PHOTO FINDER mini」を参考出品。こちらはPHOTO FINDERからメモリカードスロットをはずして小型化したような製品で、専用のメモリカードスロット付きドックにPHOTO FINDER miniを装着すれば、PHOTO FINDERと同様にExifに位置情報を書き込めるという。こちらは発売日も価格も未定。将来的にはBluetoothの採用なども検討しているという。


PHOTO FINDERのステータス表示窓
手前の白い面にアンテナが仕込まれている。携帯時はこの面を上にする

PHOTO FINDERのカードスロットとUSBホストポート
電源は単4電池2本

PHOTO FINDERに同梱が検討されているカードリーダー。SD系とCF系のカードに対応。「UDMA READY」の文字に注目。単体での発売が期待される
PHOTO FINDERより小型のPHOTO FINDER mini。

左がPHOTO FINDER miniのドック。右側面にカードスロットがある
PHOTO FINDER miniはmicroSDスロットとUSBホストポートを備える

参考出品のハイエンドフィルター
 またケンコーブランドでは、3つのレンズフィルターを参考出品している。1つはデジタルカメラに対応したハイエンドフィルターで、「Zeta」という新ブランドが用意される。これまで透過率99%、反射率1%だったものを、透過率99.4%、反射率0.6%まで引き上げたという。プロテクター、サーキュラーPL、ND4、ND8、UVがラインナップされる。年内の発売を予定しており、価格は未定。

 2つめは、「バリNDフィルター」。サーキュラーPLのようにフィルター枠を回転させると、ND効果がND8~256まで連続して変化するという製品。実際にフィルター枠を操作して、ND効果が変わる様子を見ることができる。

 最後にデジタル赤外撮影用フィルター「MC R72 DG」。これまでデジタルカメラで赤外撮影をするには特殊な改造やカメラが必要だったが、このフィルターならレンズに装着するだけで赤外撮影が楽しめるという。バリNDフィルターと赤外撮影フィルターは発売日も価格も未定となっている。


ハイエンドフィルターと合わせて用意されたフィルターケース
赤外撮影用フィルター。右上はこのフィルターで撮影した作例

バリNDフィルター
フィルター枠を回転させると濃さが変化する

 近日発売の新製品もいくつかある。デジタルフォトフレーム「KDF-07」は7型液晶ディスプレイを搭載した製品。コントロールパネルを本体側面から引き出すようになっているのが特徴。CF、SDメモリーカード、xDピクチャーカード、メモリースティックなどに対応したカードスロットを備え、フレームは木目、ブラック、ホワイトが用意される。オープンプライスだが、店頭予想価格は1万7,000円前後の見込み。


デジタルフォトフレームKDF-07。側面からコントロールパネルが出てくる
KDF-07のブラック

KDF-07の木目
KDF-07の背面。カードスロットは上面にある

 「クランプポッド プロ100」は折りたたむと140×50×250mmになる小型三脚だが、10cmまでの厚さの板に取り付けられるクランプ機能を備える。重量は800gあり、中型のデジタル一眼レフカメラを取り付けることができる。価格はオープンプライス。


クランプポッドプロ100
クランプポッドプロ100。2本の足がテーブルの端などを咥え込めるようになっている

テーブルの端に取り付けたところ
これも参考出品のコンパクトデジカメ用フィッシュアイコンバーター。円周魚眼になる

 「DG-L」、「DG-M」はデジタルカメラに対応したレインカバー。背面液晶モニターと右肩の液晶ディスプレイの位置に透明な窓が設けられており、ライブビュー撮影にも対応する製品。DG-Mは標準ズーム用、DG-Lは望遠ズーム用。価格はどちらも6,090円。


レインカバー「DG-M」
背面に窓がある

 また、同社のカメラバッグブランド「アオスタ」はラインナップを一新。コンパクトカメラ用のケースからショルダーバッグやトートバッグまで、さまざまなデザインを揃える総合ブランドとなる。また、高級版のブランドとして「ヌォーバ・アオスタ」を新設。3万円前後のショルダーバッグやメッセンジャーバッグなどを揃える。


アオスタはラインナップを一新。デザインや形もさまざま
高級ラインとなる「ヌォーバ・アオスタ」

ケンコーブースにあった「ゴリラポッドの木」
CESでも参考出品されたスポットメーター

ULTRA1シリーズ
 最後にスリックは、エレベーターを省いて重量1kgを実現した三脚「ULTRA1」シリーズを、新型の自由雲台「SBH-200DQ」とともに展示。発表済みの製品だが、実機が一般に公開されるのは初めてで、その軽量さに驚く人が多かった。また、SBH-200DQは小型ながら剛性が高く、一方で大型レバーにより操作性が確保されている点で評価されていたようだ。


SBH-200DQ
ULTRA1の3段カーボン三脚「UL-103カーボン」とSH-200DQ。載っているカメラはボディだけでも2.4kgあるマミヤRZ67


URL
  ケンコーグループ
  http://www.kenko-tokina.co.jp/
  PIE2008
  http://www.photoimagingexpo.jp/


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/03/20 20:05
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