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エプソン、フォトグランプリ2007表彰式を開催
エプソンは2月29日、都内で「エプソンフォトグランプリ2007」表彰式を開催した。
同グランプリはインクジェットプリンタで出力された写真を対象とした写真コンテストで、2006年から行なわれている。2007年は、自然風景や動植物などをテーマとした「ネイチャー部門」、人物スナップや都市景観、ドキュメンタリーなど人々の生活をテーマとした「ヒューマンライフ部門」、家族や旅先でのスナップ、運動会などテーマ自由でエントリーユーザーを対象とした「エントリー部門」が設けられた。審査員は田沼武能氏と水越武氏。
2007年7月~11月の4カ月間の応募総数は、ネイチャー部門7,199作品、ヒューマンライフ部門4,920作品、エントリー部門2,901作品の計1万5,020作品。「上位作品は誰がグランプリになってもおかしくない印象だった。時間を延長して激論のすえ、決めた」(水越氏)という選考を経て、グランプリ、準グランプリ、審査員賞など計144作品が選出された。
表彰式には各賞受賞者のうち約90名が参加。グランプリ、準グランプリ、審査員賞、モノクロ賞、フォトストーリー賞の受賞者が壇上で賞状と賞品目録、トロフィーなどを受け取った。
ネイチャー部門のグランプリは蛭海敬行氏の「最後の楽園」。アフリカの動植物をA4サイズ20ページの作品集にまとめたカラー作品で、審査員の田沼氏は「見せ方をちゃんと考えていて、見ていて楽しくなる。撮るだけでなく、撮る前のアイデアや計算があるから作品になる」と評した。
水越氏からトロフィーを受け取る蛭海氏(左)
蛭海氏の受賞作「最後の楽園」より
ヒューマンライフ部門グランプリは長吉秀氏の「ファミリーカレンダー」。こちらは12カ月の家族の姿をA3サイズ12枚の作品としたもの。田沼氏は「みんなが楽しく写っている。12カ月すべて違う家族を撮るアイデアは、プロとして脱帽」と述べた。
田沼氏から表彰される長氏(左)
長氏の受賞作「ファミリーカレンダー」より
エントリー部門グランプリは宇津宮保氏の「見えないよー……」で、地獄谷の野猿をA3ノビサイズ1枚にプリントしたもの。田沼氏は「チャンスを逃さずいいところを撮っている」と評した、
トロフィーを持つ宇津宮氏
宇津宮氏の受賞作「見えないよー……」
エプソン販売の平野精一 代表取締役社長
なお、ネイチャー部門とヒューマンライフ部門はグランプリ各1作品に賞金100万円、準グランプリ各1作品に賞金30万円、審査員賞各2作品に賞金各10万円、モノクロ賞/フォトストーリー賞各1作品ずつに賞金各5万円などが贈られた。また、エントリー部門はグランプリ1作品に賞金10万円、特選5作品に各1万円が贈られた。
表彰式では、同グランプリを主催したエプソン販売の平野精一 代表取締役社長が「すばらしい受賞作を見ると、我々にはまだやるべきことがあると考えさせられる。インクジェットプリンタの開発現場では、粒状感の軽減や発色に試行錯誤してきたが、悩んできた甲斐があった」と、受賞作のレベルの高さを褒め称えた。
また審査員の水越氏は「ほかのコンテストと違い、写真集のような形での応募が多い。みんな立派な作品で、時間とエネルギーを費やしたことが想像できる。インクジェットプリンタによる手作り作品は、これからますます面白くなると期待してる」とコメント。
田沼氏は「プロは“写らない写真”でカッコをつけるようになったが、このコンテストではみなストレートに写っている写真で気持ちよかった。カメラやプリンタがよくなって、みんな写真がうまくなった。あとは、何を撮るか、何を見せるかが問題。被写体を発見して、その驚きや感動が表現されているかどうか。そのちょっとした違いが、順位の差につながった」とした。
なお、主な受賞作品は、東京 新宿の同社イメージングギャラリー「エプサイト」で、「エプソンフォトグランプリ2007受賞作品展」として、3月16日まで展示される。
水越武氏
田沼武能氏
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URL
エプソン
http://epson.jp/
エプソンフォトグランプリ2007
http://epson.jp/gp07/
エプサイト
http://www.epson.jp/epsite/
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( 本誌:田中 真一郎 )
2008/03/03 11:37
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