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新美敬子氏による犬猫写真のワークショップを開催


 丸ビル/新丸ビルは、ワークショップ「犬と猫がよろこぶ写真の撮り方」を23日に開催した。会場は東京 有楽町の新東京コンファレンスコーナー。

 ペットの撮り方を犬猫写真家の新美敬子氏に学ぶイベントで、参加者が撮影した写真の講評やプリント出力、コンテストなどが行なわれた。参加したのは雑誌「日本カメラ」誌上と、Webサイト「Marunouchi.com」で募集した30名で、うち4分の3以上を女性が占めていた。

 参加者は、デジタルカメラで撮影した犬や猫の写真を3枚持参。第1部では、新美氏が自作6作品の撮影時のエピソードを語ったほか、参加者の作品の中から選ばれた5枚を講評した。

 自作の解説では、1つの作品のために3分間に36枚を、「寄ったり引いたり、アングルを変えたり」しながら撮ることや、構図やシャッター速度の決め方などを解説した。また参加者の写真の講評では、「リード(犬や猫をつなぐ紐や鎖)は背中に回しておく」、「被写体になる犬や猫を飽きさせて表情を作るのもひとつの手」、「(露出を決めにくい)黒い犬を取るときは、ブラケティング機能を使うか、プログラムAEで画面の中で犬が占める割合を変えて何枚か撮って、その中から選ぶ」など、プロならではの数々のテクニックやノウハウが紹介された。いずれも参加者は熱心にメモを取り、活発に質問をしていた。


講師は犬猫写真家の新美敬子氏 香港で撮影した自作を解説。犬の毛が風で流れている様子を表現したかったので、シャッタースピード優先で1/30秒に設定。「1/125秒では毛が止まってしまうし、1/15秒では流れすぎてぼやけてしまう」

カナダで撮った大きな猫。猫の大きさを表現するために、地面に寝転がって撮った。「どんなカメラでも手前にあるものが大きく写る。立ったまま撮ったら猫を抱き抱えている女の子のほうが大きく写ってしまう」 参加者の作品を講評。「リードを体の後ろに回して、バストアップにして地面が見えないようにするといい」と具体的にアドバイス

プリントアウトした参加者の作品を展示
 第2部は、参加者が持参した写真のうち1枚を、エプソンのインクジェット複合機PM-A840でA4サイズにプリントアウトし、会場に展示。その中から参加者と新美氏が投票するコンテストが行なわれた。選ばれた2名には、賞品として新美氏の著作「職業犬猫写真家」などが渡された。

 さらに、同機の「手書き合成シート」機能で、写真に手書き文字や絵を合成したハガキの作成も体験。あまりインクジェットプリンタになじみのない参加者も多く、A4プリントの画質のよさや、手書き合成シートの使い勝手に感心する声が多数聞かれた。

 新美氏は「写真が上達するには、撮った写真を選んだり、見てもらうことが大事。撮りっぱなしにしないで、いろんな人に見てもらうようにしましょう」と、ワークショップを締めくくった。


A4にプリントされた愛犬の姿に歓声が沸く
参加者全員と新美氏が、展示された作品に投票

選ばれた作品を新美氏が講評「奥に人がいるのが、画面を引き締めている。猫の後ろ足が写っているのが、存在感を高めている」
新美氏から賞品が手渡された

手書き合成機能を体験
参加者の1人の作品


URL
  新美敬子写真展
  http://www.marubiru.jp/01_event/event/080111-01.html
  新美敬子氏のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/inuneko_photo/
  丸の内文化祭
  http://www.marunouchi.com/bunkasai/

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【写真展リアルタイムレポート】新美敬子写真展「犬が好き、猫が好き」(2007/08/09)


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/02/25 11:49
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