【2008 CES】有機ELモニター搭載デジカメを展示したSamsungブース

　新製品のうちもっとも注目されているのが、広角24mm対応ズームレンズや世界初となる2.5型有機ELモニターを搭載した「NV24HD」。米国での価格は350ドル。有効1,020万画素CCD、35mm判換算で24mmからとなるSchneider-KREUZNACHブランドの光学3.6倍ズームレンズ、720pでのHD動画撮影機能などを搭載する。


NV24HD(シルバー)	Schneider-KREUZNACHレンズを搭載


上面に2つのダイヤルを備える

　有機ELモニターには、同社が量産に成功したAMOLED(アクティブマトリクス有機EL)を採用。高彩度、高コントラストが特徴で、実際に従来のTFT液晶と比べてみると鮮やかさやくっきり感が高く、鮮明な印象を受けた。コントラストは、TFT液晶が500:1なのに対し、AMOLEDは10,000:1を実現している。また、視野角も広く、60度から見た場合のコントラストはTFT液晶が20:1まで落ち込むのに対して、AMOLEDは9,000:1を維持するという。


従来の液晶モニター(左)とAMOLEDの比較	24mm相当の画角もアピールしていた

　画像処理には新開発の「Drim II」(Digital Real Image&Movie again)エンジンを搭載。デジタル手ブレ補正機能の性能向上を実現し、従来2～3秒だった処理時間を約0.7秒に短縮した。また、ノイズリダクションでは、カラーノイズのみを除去可能になり、高感度時でも画質がクリアになるとしている。さらに、1080iで静止画をTVに出力する場合に最適な設計も施したという。

　光学式手ブレ補正とデジタル手ブレ補正の両方を搭載する。また、顔認識機能も備える。ユーザーインターフェースには、並んだボタンを撫でるように操作する「スマートタッチ」を搭載する。TVへの出力は付属のクレードルを介してHDMIで行なう。

　「NV40」と「NV30」は、光学式手ブレ補正機構、スマートタッチ、顔検出などを搭載するモデル。NV40とNV30の違いは画素数で、NV40が1,050万画素、NV30が810万画素。価格はNV40が279ドル、NV30が229ドル。オートコントラストバランス機能も備える。


NV30。NV40もデザインは同一

　「NV4」は、MP3再生機能やテキストビューワー機能を搭載したモデル。価格は229ドル。810万画素CCD、顔検出機能、電子式手ブレ補正などを搭載する。動画はMPEG-4形式で、撮影中の光学ズームが可能。


NV4

　「i8」は、女性をターゲットにしたというモデル。価格は249ドル。曲線を用いたデザインを採用しており、光沢のあるパステルカラーで展開する。MP3再生機能や、ワールドツアーガイドも搭載。画素数は820万。顔検出機能や光学ズーム対応のMPEG-4動画撮影機能も備える。


i8

　「L210」、「L110」、「L100」は、スタンダードラインに当たるモデル。価格はL210が199ドル、L110が179ドル、L100が149ドル。L210は、1,010万画素CCDを搭載し、光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正の双方を備える。顔認識、MPEG-4動画機能も利用できる。300万画素相当になるがISO3200での撮影ができる。


L210

　L110とL100の違いは、L110のみ光学式手ブレ補正を搭載する点。どちらも820万画素CCD、顔検出機能、300万画素相当でのISO3200撮影機能などを搭載する。また、双方とも電子式手ブレ補正が利用できる。


L110。L100もデザインは同一

■ ＵＲＬ
　 2008 International CES関連記事リンク集
　 http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2008/01/10/7716.html

（本誌：武石修）
2008/01/11 14:11

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