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カメラのナニワ、リニューアルした心斎橋本店を公開


カメラのナニワ心斎橋本店が入居するビル。店舗は地下1階
 ナニワ商会は1日、2日にリニューアルオープンする「カメラのナニワ心斎橋本店」のプレス向け内覧会を実施した。

 写真関連商品の卸業者、あるいは小売業者として60年の歴史を持つナニワ商会として、心斎橋本店は長らくグループの象徴ともいえた旗艦店舗。店舗を心斎橋筋内で移転するため、10月28日から休業。1日にリニューアルが完了した。

 銀塩カメラとともに発展してきたナニワグループは、最盛期には卸・ラボ・小売などで約2,000人もの社員を擁するまでに拡大。しかし近年はデジタル化の波におされ、業態の変革を迫られたという。

 さらに2001年5月のビックカメラなんば店を皮切りに、2001年11月にヨドバシカメラ梅田店と、大型のカメラ系量販店が付近に出店。加えて2006年にヤマダ電機が難波駅前に出店するなど、環境が激しく変化している。

 そのため、リニューアルを機に業態を大きく変化させ、対面販売を活かす方針に切り替えるという。「Consulting Photo Space」をコンセプトに、専門知識の豊富なスタッフが応対。店内中央には大きなカウンターを設置し、使い方に対するアドバイスをはじめとした相談にのるなど、専門店らしい提案を試みる。


メインエントランスには高田誠三氏の作品を展示。愛用の機材も 統一したサインディスプレイで「回遊性を意識した」という店内

塩山高之社長 副社長の塩山知之氏

 塩山高之社長によると、「デジタルの大波がきて、津波になったのは7年ぐらい前」という。方針転換に関しては「デジタルに詳しく、デジタルそのものが日常化しているスタッフを中心として、『写真のすごさ、素晴らしさ』を伝えられればと考えている。写真が好きなスタッフは当社の宝」と述べている。

 新店舗の内装は、デザイナーの間宮吉彦氏設計によるもの。写真の起点となる「陰と陽」を空間のキーワードに計画したという。黒い床に白い什器と照明を配し、さらに写真を発光ディスプレイで展示。照明にもこだわりを見せ、写真を見るためのニュートラルな色調を心がけたという。

 坪数は158坪。店内の柱やメインエントランスに展示する写真は高田誠三氏の「日本の四季」で、メインエントランスにはA2サイズの作品とともに、高田氏の愛用する機材を展示している。

 新店舗の概要をプレゼンテーションした副社長の塩山知之氏は、変革に当たってのコンセプトを「延写真」と「脱写真」と表現した。延写真は従来の写真ビジネスの延長線上にあることを現し、それでいてコンサルティングスタイルの確立や、デザイナーによる空間演出など、新規の試みを行なったという。

 品揃えの豊富さも、引き続き特徴として打ち出す。グループトータルでの仕入力を活かし、アイテム数は3万。また、新製品と同じフロアに中古カメラを並べた。買い替えを促進させる意味でも同一フロアにしたという。また、今回から本格的にトイカメラを扱うことを決め、アグファなどトイカメラファンが嗜好するフィルムも置く。


デジタル一眼レフカメラを手に取ることができるハンズオンコーナー
中古も同一フロアに展示する。デジタル一眼レフカメラの中古もある

ニコンの歴代一眼レフカメラを展示
ホルガなどのトイカメラも取り扱いを始める

プリンタコーナー
消耗品も揃える

三脚コーナー
 さらに新店舗では、オリジナルフレームの受注や、オリジナルバッグの販売を開始する。バッグはフライフィッシング向けブランドとして知られるシルバーレイククラブが生産するもので、ナニワ社員の企画が盛り込んだそうだ。販売は心斎橋店のみだが、いずれはインターネットなどの販路も検討しているという。


 ユニークなのは、スクラップブッキングのコーナーを大きく用意していること。まだ日本ではファンが少ないスクラップブッキングだが、「米国で一番趣味人口の多いクラフト」(カメラのナニワ)とのことで、女性層をターゲットに今後も充実を図るという。売り場には素材のほか、ハサミなどの用具も取り揃えている。

 そのほか、書籍は現在発行されているすべての雑誌を販売。デジタルカメラ関連のムックも数多い。ライカや写ルンです初代モデルなど、クラシックカメラを中心とした、壁はめ込み型の展示スペースも設けている。中にはデジタル一眼レフカメラのカットモデルもあり、開店時にはα700とK10Dを展示する予定。

 心斎橋本店の目標年収は25億円。年間購入客数を24万人と見込んでいる。住所は大阪市中央区心斎橋筋1-4-29地下1階。営業時間は10時~20時。年中無休。


スクラップブッキングコーナー
作例とともに商材を展示

上段中央と右がオリジナルバッグ。価格は中央が2万4,800円、右が2万7,800円
オリジナルのタブがつく。レザー素材にこだわり、バッグ内部には防水素材を使用


URL
  カメラのナニワ
  http://www.cameranonaniwa.co.jp/
  心斎橋本店
  http://www.cameranonaniwa.co.jp/space/

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カメラのナニワ、心斎橋本店を11月にリニューアル(2007/09/03)


( 本誌:折本 幸治 )
2007/11/02 00:00
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