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スパークス、ペンタックスへの株主提案を取り下げ

~ペンタックスの鳥越上級執行役員らの取締役就任が条件

 ペンタックスは30日、筆頭株主のスパークス・グループからの株主提案が取り下げられたと発表した。

 同提案は、4月25日にスパークス・グループから6月の株主総会で提案すると通知されたもので、ペンタックスの浦野文男前社長と森勝雄前専務の取締役再任と、アリックス・パートナーズ・アジア・LLCの西浦裕二氏の社外取締役就任、2名の監査役選任を提案していた。

 これに対しペンタックスは、浦野、森両氏は情報開示なく強引な経営を行なったために、HOYAとの合併協議などをめぐり社内に混乱を生じさせたとし、再任を拒否した。

 その後、ペンタックスはコアビジネスの強化、リストラなどによる独自経営計画を打ち出したものの、市場の支持は得られなかったため、独自再建を断念したと見られる。

 スパークス・グループの30日の取り下げは、ペンタックスの谷島信彰執行役員と鳥越興上級執行役員、西浦氏、豊嶋氏の取締役選任と、現取締役の退任、中村渡公認会計士の監査役選任を条件としている。

 なおペンタックスは、会社提案の議案を31日に決定する。



URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/
  株主提案取り下げの通知について(PDF)
  http://www.pentax.co.jp/japan/news/announce/20070530-01.pdf
  株主提案に対する当社の考え方について(PDF)
  http://www.pentax.co.jp/japan/news/announce/20070427-01.pdf

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( 本誌:田中 真一郎 )
2007/05/30 15:41
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